内海造船株式会社(ないかいぞうせん)は、日本の造船メーカーである。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 東証スタンダード 7018 大証2部(廃止) 7018 |
本社所在地 | 日本 〒722-2493 広島県尾道市瀬戸田町沢226-6 |
設立 | 1944年11月22日 |
業種 | (輸送用機器) |
法人番号 | 9240001038924 |
事業内容 | 船舶の建造・修繕 |
代表者 | 取締役社長 原 耕作 |
資本金 | 12億17万円 |
売上高 | 連結:311億21百万円 (2021年3月期) |
純資産 | 連結:67億75百万円 (2021年3月末現在) |
総資産 | 連結:340億43百万円 (2021年3月末現在) |
従業員数 | 単体:616名(2021年3月末現在) |
決算期 | 毎年3月31日 |
主要株主 | 日立造船 39.36% (2018年3月末現在) |
主要子会社 | 内海エンジニアリング株式会社 |
外部リンク | https://www.naikaizosen.co.jp/ |
概要
日立造船系の中堅造船会社。広島県尾道市の瀬戸田、因島に2事業所を所有する。
本社・瀬戸田工場では多種多様な商船・官公庁船の建造実績を有しており、特に国内フェリーの建造においては非常に高い建造シェアを誇る。2005年(平成17年)1月1日付けで同じく日立造船系のニチゾウIMCを吸収合併、旧日立造船因島工場を引き継いだことで大型船建造能力を強化。以来当社主力工場として稼働中である。
2006年(平成18年)には、1987年(昭和62年)に日立造船因島工場が新造船から撤退して以来因島では20年ぶりとなる約30,000 G/Tクラスの大型船(同社700番船 「HELENE S」)の進水式を行い、造船の島復活への第一歩を記した(隣接するジャパン マリンユナイテッド因島工場は修繕のみで、新造船建造は行っていない)。
田熊工場では修繕事業を専門に行っていたが、2012年3月末をもって閉鎖した[1]。跡地は2015年現在、複合商業施設(因島モール)および太陽光発電所となっている[2]。
2006年(平成18年)2月には筆頭株主が日立造船から、投資ファンド運営会社カレイド・ホールディングスに移ったが、2009年(平成21年)5月に日立造船に戻った。
沿革
- 1940年(昭和15年)10月 - 瀬戸田船渠株式会社として創業(本社所在地は神戸市)。
- 1944年(昭和19年)11月 - 中桐造船所、村上造船鉄工所と合併し、瀬戸田造船株式会社に商号変更。
- 1945年(昭和20年)3月 - 本社を神戸から瀬戸田へ移転。
- 1956年(昭和31年)9月 - 瀬戸田工場に2号ドック(7,500D/W)が完成。
- 1964年(昭和39年)3月 - 瀬戸田工場に3号ドック(6,500D/W)が完成。
- 1967年(昭和42年)5月 - 日立造船の系列会社となる。
- 1972年(昭和47年)10月 - 田熊造船株式会社と合併し、内海造船株式会社に商号変更。
- 1974年(昭和49年)11月 - 大阪証券取引所(2部)、広島証券取引所に株式上場。
- 1976年(昭和51年)
- 3月 - 瀬戸田工場に1号ドック(60,000 D/W)が完成。
- 4月 ‐ 資本金11億円に増資。
- 1992年(平成4年)5月 -「日産むさし丸」でシップ・オブ・ザ・イヤー1991(第2回)大賞を受賞。
- 1998年(平成11年)3月 - 瀬戸田工場がISO 9001認証を取得。
- 2000年(平成12年)3月 - 東京証券取引所2部に上場。
- 2001年(平成13年)12月 - 瀬戸田工場がISO 14001認証を取得。
- 2005年(平成17年)1月 - 株式会社ニチゾウIMCと合併し、因島工場を設置。
- 2006年(平成18年)
- 8月 - 資本金を12億17万円に増資
- 9月 - 因島工場で20年ぶりの進水式を開催。
- 2012年(平成24年)3月 - 田熊工場を閉鎖し、修繕船事業を瀬戸田工場へ集約。
- 2018年(平成30年)5月 -「TRANS HARMONY 1」でシップ・オブ・ザ・イヤー2017(第28回)大型貨物船部門賞を受賞。
事業所及び建造能力
- 瀬戸田工場 : 広島県尾道市瀬戸田町沢226-6
- 1号船台 : 30,000 G/T
- 1号ドック : 44,500 G/T
- 2号ドック : 5,000 G/T
- 国土交通省による舶用内燃機関サービス・ステーション(SS)の証明を取得している[3]。
- 因島工場 : 広島県尾道市因島土生町2418-2
- 1号船台 : 46,500 G/T
- 2号船台 : 40,000 G/T
過去に建造した船舶の一部
- まりも - 1972年(昭和47年)竣工(フェリー) - 近海郵船
- びなす - 1975年(昭和50年)竣工(フェリー) - 東日本フェリー
- ばにあ - 1984年(昭和59年)竣工(フェリー) - 東日本フェリー
- かめりあ丸 - 1986年(昭和61年)竣工(貨客船) - 東海汽船
- びいな - 1987年(昭和62年)竣工(フェリー) - 東日本フェリー
- 油船25号型 - 1988年(昭和63年)竣工(給油船) - 防衛省海上自衛隊
- アヴローラおくしり - 1998年(平成10年)竣工 (フェリー) - ハートランドフェリー(旧東日本海フェリー)
- 第二勇新丸 - 2002年(平成14年)竣工(調査兼取締船(捕鯨船)) - 共同船舶
- シルバーエイト - 2013年(平成25年)竣工(フェリー) - 川崎近海汽船
- ブルーマーメイド - 2014年(平成26年)竣工(フェリー) - 津軽海峡フェリー
- ブルードルフィン (2代) - 2016年(平成28年)竣工(フェリー) - 津軽海峡フェリー
- ブルーハピネス - 2017年(平成29年)竣工(フェリー) - 津軽海峡フェリー
- カランセ奥尻 - 2017年(平成29年)竣工(フェリー) - ハートランドフェリー
- ブルールミナス - 2020年(令和2年)竣工(フェリー) - 津軽海峡フェリー
- シルバーブリーズ - 2021年(令和3年)竣工(フェリー) - 川崎近海汽船
- フェリーたかちほ - 2022年 (令和4年) 竣工 (フェリー) - 宮崎カーフェリー
- あおい - 2022年 (令和4年) 竣工 (フェリー) - ジャンボフェリー