歴史
- 1958年(昭和33年)3月25日:赤穂線が日生駅から当駅まで延伸した際に、その終着駅として開業[1]。
- 1962年(昭和37年)9月1日:赤穂線が当駅から東岡山駅まで延伸、途中駅となる。
- 1971年(昭和46年)8月15日:貨物取扱廃止[1]。
- 1983年(昭和58年)7月29日:赤穂線CTC導入に伴い、運転要員廃止[3]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:駅員無配置駅となる[4]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道に承継[1]。この頃に備前焼伝統産業会館1階に駅が移転する。
- 2018年(平成30年)9月15日:ICOCA対応IC専用機導入。ICOCAの利用が可能となる[5]。
- 2019年(平成31年)
駅構造
相対式2面2線のホームを持つ地上駅で、行違い可能駅である。互いのホームは跨線橋で結ばれている。開業当初は2面3線のホーム(下りホームが島式)で、現在の北口に備前片上駅や伊里駅と同様の平屋の駅舎があり、跨線橋はなくホームへの行き来は構内の踏切を渡っていた。後に南寄りの1線は撤去され、伊部駅南ふるさと交流センターを併設した南口が完成すると連絡通路や自転車置き場となった。一方、北口は1987年(昭和62年)に備前焼伝統産業会館の1階に移設されている。
東岡山駅が管理する無人駅。以前は備前市が窓口業務を受託する(簡易委託駅)で、備前焼伝統産業会館と伊部駅南ふるさと交流センターとでそれぞれ窓口営業を行っていたが、車内乗車券発券機による販売だった。これとは別に周辺の簡易委託駅を管理する営業管理室があり、その中に直営のみどりの窓口も設置され当初は月 - 土曜に、末期は平日に営業し、定期券・回数券・特別企画乗車券・指定席券の販売やクレジットカードでの支払いに対応していたほか、JR西日本が直営で旅行業を行っていた頃は自社企画を中心とした国内旅行商品や船車券も一部取り扱っていた。
無人化後は、営業管理室の跡地を一般社団法人備前観光協会が伊部案内所として使用している。
2018年(平成30年)9月のICOCAエリア拡大・統合により、当駅にもICカード読取専用機とICカードチャージ機が設置され、ICOCAの利用が可能となった。
2019年3月1日をもって簡易委託窓口[7]、並びにみどりの窓口の営業を終了し、翌3月2日からみどりの券売機プラスに移行し、別途金額式近距離券に加えてICOCA定期券・磁気定期券と無記名ICOCAの購入に対応した多機能券売機も導入された。なお、毎年10月第3土曜・日曜に備前焼まつりを開催するため臨時列車の運行が設定される[8]。このイベントの開催日は多数の応援職員が出て窓口営業を行う。
のりば
※2018年7月時点でホームにのりば番号標が整備されている。運転指令上の番線番号では上りを1番線としているが、案内上ののりば番号については他の行違い可能駅に合わせて下りホーム(南口側)を1番のりばとしている。
利用状況
1日の平均乗車人員は以下の通りである[10]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 517 |
2000 | 497 |
2001 | 503 |
2002 | 474 |
2003 | 471 |
2004 | 446 |
2005 | 454 |
2006 | 426 |
2007 | 437 |
2008 | 456 |
2009 | 437 |
2010 | 453 |
2011 | 432 |
2012 | 434 |
2013 | 418 |
2014 | 423 |
2015 | 436 |
2016 | 443 |
2017 | 449 |
2018 | 437 |
2019 | 459 |
2019 | 363 |
2021 | 373 |
駅周辺
道路沿いに商店がある。町並みが広がるが、山間の小さな平地のためそれほど大きいわけではない。旧国道(山陽道)沿いを中心に備前焼の店が建ち並んでおり[11]、秋になると備前焼まつりが開催される(先述)[12]。
バス路線
国道2号(※駅付近は国道250号との重複区間)に「伊部駅前」停留所があり、宇野バスの路線が発着する。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、253頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ a b c (PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道岡山支社、2018年12月21日。 オリジナルの2019年1月7日時点におけるアーカイブ2020年12月23日閲覧。 。
- ^ “赤穂線をCTC化”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1983年7月9日)
- ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
- ^ JR西日本ニュースリリース
- ^ a b “伊部駅 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2018年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月23日閲覧。
- ^ 券売機の売り上げの一部を受託者が受け取る形で、形式的に簡易委託を継続する扱いとなっているかどうかは明らかにされていない。
- ^ “「第38回備前焼まつり」特設会場テント村配置図・出店者について”. 岡山県備前焼陶友会. 2022年10月27日閲覧。
- ^ a b “伊部駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年4月5日閲覧。
- ^ “岡山県統計年報”. 岡山県. 2023年3月29日閲覧。
- ^ “伊部の町並み”. ぶらっと備前. 備前観光協会. 2022年10月26日閲覧。
- ^ “第38回備前焼まつり”. 岡山観光WEB. 岡山県観光連盟. 2022年10月26日閲覧。
- ^ a b c d “”. 岡山観光WEB. 岡山県観光連盟. 2023年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月21日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 伊部駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道