伊藤 敦樹(いとう あつき、1998年8月11日 - )は、埼玉県浦和市(現:さいたま市緑区)出身のプロサッカー選手。Jリーグ・浦和レッズ所属。ポジションはミッドフィールダー、ディフェンダー。
略歴
プロ入り前
浦和レッズのアカデミーで6年間育成され、ユースではトップ下など主に攻撃的MFとしてプレーしたが、トップチームには昇格できず流通経済大学へ進学(同期に加藤千尋、アピアタウィア久、野々村鷹人)[1]。大学ではゲームメイクを持ち味にボランチとしてプレーして1年時から頭角を現し、U-19全日本大学選抜EASTに選出されてアジア大学サッカートーナメントにてMVPを受賞。チーム事情もあり2年次の夏からはサイドバック、3年次の後期からはセンターバックとしてもプレーして守備力も磨いた[2][3][4][5]。2019年の天皇杯では2回戦で浦和レッズとの対戦が実現し、同試合にスタメン出場した[6]。4年時にはチームの主将を務め、エースナンバーの背番号10を背負った。2020年6月、2021年シーズンからの浦和加入内定、および特別指定選手指定が発表された[7]。
浦和レッズ時代
2021年、正式に浦和レッズへ加入。2月27日、J1リーグ開幕戦のFC東京戦でスタメン&フル出場し、プロデビューを飾った[8]。5月5日、ルヴァンカップ・グループステージの柏レイソル戦でプロ初ゴールを決めた[9]。11月20日、第36節の横浜F・マリノス戦でJ1初ゴールを決めた[10]。プロ1年目でボランチのレギュラーとなり、公式戦53試合出場で3得点という結果を残した。
人物
実家は浦和駒場スタジアムから徒歩10分のところにあり、小学1年の頃からレッズサポーターの両親とともに家族でホーム・アウェー問わずスタジアムへ足を運んでゴール裏で応援し、2007年のACL初制覇の時も決勝のスタンドに駆けつけた。練習を見に大原サッカー場へ通い、選手の出待ちをして貰った自身の名前入りのサイン色紙を家に30枚以上飾っていた[2][4]。
所属クラブ
- 道祖土サッカー少年団(さいたま市立道祖土小学校)
- 2011年 - 2013年 浦和レッズジュニアユース(さいたま市立木崎中学校)
- 2014年 - 2016年 浦和レッズユース(埼玉県立大宮南高等学校)
- 2017年 - 2020年 流通経済大学
- 2021年 - 浦和レッズ
個人成績
国内大会個人成績 | |||||||||||
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年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | (リーグ杯) | (オープン杯) | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 天皇杯 | 期間通算 | |||||||
2018 | 流経大 | 28 | - | - | - | 1 | 0 | 1 | 0 | ||
2019 | 13 | - | - | 2 | 0 | 2 | 0 | ||||
2021 | 浦和 | 17 | J1 | 36 | 1 | 12 | 2 | 5 | 0 | 53 | 3 |
2022 | 3 | 28 | 4 | 4 | 2 | 2 | 0 | 34 | 6 | ||
2023 | |||||||||||
通算 | 日本 | J1 | 64 | 5 | 16 | 4 | 7 | 0 | 87 | 9 | |
日本 | 他 | - | - | 3 | 0 | 3 | 0 | ||||
総通算 | 64 | 5 | 16 | 4 | 10 | 0 | 90 | 9 |
- 2020年 特別指定選手としての公式戦出場無し
その他の公式戦
- 2022年
- スーパーカップ 1試合0得点
タイトル
クラブ
- 浦和レッズJrユース
- 高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会:1回(2013年)
- 関東ユース (U-15)サッカーリーグ:1回(2013年)
- 浦和レッズユース
- 高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ関東:1回(2016年)
- Jユースカップ:1回(2015年)
- Jリーグインターナショナルユースカップ:1回(2015年)
- 流通経済大学
- 全日本大学サッカー選手権大会:1回(2017年)
- 関東大学サッカーリーグ戦2部:1回(2020年)
- アミノバイタルカップ:1回(2020年)
- 浦和レッズ
- 天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会:1回(2021年)
- FUJIFILM SUPER CUP:1回(2022年)
- AFCチャンピオンズリーグ:1回(2022年)
個人
- 関東大学サッカーリーグ戦2部 ベストイレブン:1回(2020年)
選抜歴
- 2017年 U-19全日本大学選抜
- 2020年 関東大学選抜A
脚注
- ^ “強者たちが流通経済大で挑戦、新入部員に流経大柏10番MF本田、MF関、東邦CBアピアタウィア、綾羽CB野々村、新潟FW堀ら”. ゲキサカ (2017年2月25日). 2021年1月16日閲覧。
- ^ a b 安藤隆人 (2020年6月25日). “「レッズ以外の選択肢はなかった」駒場育ちの流経大MF伊藤敦樹が掴んだ念願の浦和入団内定と“恩師”大槻監督への想い”. サッカーダイジェストWeb2021年7月10日閲覧。
- ^ 伊藤敦樹(インタビュアー:竹中玲央奈)「【NEXTSTARS連載】「次は自分が中心となって、全国制覇をしたい」|伊藤敦樹(流通経済大)」『サッカーキング』、2020年12月17日2021年7月10日閲覧。 。
- ^ a b 杉園昌之 (2021年1月22日). ““浦和っ子”の伊藤敦樹と「覚悟」を示した大久保智明、大卒コンビの誓い”. 浦和レッズニュース2021年7月10日閲覧。
- ^ 飯尾篤史 (2021年2月19日). “必ずレッズに戻る。そう誓った伊藤敦樹を勇気づけた2人の欧州組の存在とは”. 浦和レッズニュース2021年7月10日閲覧。
- ^ “関東リーグ最下位の流経大に大苦戦…前回王者の浦和、エヴェルトンV弾で辛くも初戦突破”. ゲキサカ (2019年7月3日). 2021年1月16日閲覧。
- ^ 『流通経済大学 伊藤敦樹選手 2021シーズン新加入内定のお知らせ』(プレスリリース)浦和レッドダイヤモンズ、2020年6月25日2021年1月16日閲覧。 。
- ^ “大卒ルーキーが開幕スタメンに抜擢!! 「小さい頃からの夢」を叶えた浦和MF伊藤敦樹”. ゲキサカ (2021年2月27日). 2021年2月27日閲覧。
- ^ “浦和レッズ、後半ATの2点で追いついて柏レイソルと3-3ドロー。大混戦のまま最終節へ【ルヴァンカップ第5節】”. フットボールチャンネル (2021年5月5日). 2021年5月6日閲覧。
- ^ 浦和、ルーキーMF伊藤敦樹がJ1初ゴール! DF酒井宏樹も復帰し、横浜Mに2―1勝利 スポーツ報知(2021年11月20日)2021年11月20日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 伊藤敦樹 - Soccerway.com (英語)
- 伊藤敦樹 - WorldFootball.net (英語)
- 伊藤敦樹 - Transfermarkt.comによる選手データ (英語)
- 伊藤敦樹 - J.League Data Siteによる選手データ
- 伊藤敦樹 (@atsuki7soccer) - Twitter
- 伊藤敦樹 (@i_atsuki) - Instagram