伊藤 康祐(いとう こうすけ、2000年2月3日 - )は、愛知県蒲郡市出身のプロ野球選手(外野手)。右投右打。中日ドラゴンズ所属。
経歴
プロ入り前
小学1年生で野球を始める[4]。小学4年生から中学3年生まで「岡崎葵ボーイズ」に所属して、投手兼遊撃手を務めた。中学1年生時には、ボーイズリーグの日本代表として「カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会」に出場し[4][5]、同大会で「2番・二塁手」を務め、日本チームの優勝に貢献[6]。最優秀選手を受賞した[7]。中学3年生時には、NOMOベースボールクラブが行っている「JUNIOR ALL JAPAN BOY MEETS WORLD」(通称:野茂ジャパン)に選出され、ロサンゼルス遠征を経験した[8]。
中京大中京高校に進学すると、1年秋にレギュラーを獲得[9]。2年秋からは主将を務めると[10]、秋季大会では「1番・二塁手」を任され、秋季県大会優勝[11]、秋季東海大会ベスト4の結果を残した[12]。3年春からは主に「1番・中堅手」を任されるようになると、3年夏の県予選では、打率.407をマークするなどチームを牽引し[9]、2年ぶりの県予選優勝を果たした[13]。初の甲子園となった第99回全国高等学校野球選手権大会では、初戦の広陵高校戦で敗れた[14]ものの、バックスクリーンへ先制の本塁打を放つなど3安打の活躍を見せた[10]。その後に行われた第28回U-18W杯の代表メンバーに選出され[15]、3試合にスタメン出場し9打数1安打という結果だった[16]。高校通算21本塁打を記録している[17]。中京大中京高校の同期には、鵜飼航丞、伊藤稜がおり、鵜飼とはプロ入り後にもチームメイトとなる。
2017年10月26日に行われたドラフト会議では、中日ドラゴンズから5位指名を受け[18][19]、契約金3000万円、年俸550万円で入団に合意した[20]。背番号は49。
中日時代
2018年は、一軍出場がなかった。
2019年は、4月30日の対読売ジャイアンツ戦に「1番・左翼手」としてスタメン出場し、初打席初安打を放った[21]。さらに、5月25日の対東京ヤクルトスワローズ戦では、プロ入り初の猛打賞を記録した[22]。しかし、6月5日に左太もも前部の痛みで登録抹消された。最終的に、この年は18試合に出場した。
選手としての特徴
50メートル5秒8のスピードが武器。形原中学時代には陸上部に駆り出され、100mを11.2秒で2位、愛知県選抜として4×100mリレーに出場したこともある[10][24]。外野手の他に二塁手も務めるユーティリティープレイヤー。
人物
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 | 球 団 | 試 合 | 打 席 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 三 塁 打 | 本 塁 打 | 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 盗 塁 死 | 犠 打 | 犠 飛 | 四 球 | 敬 遠 | 死 球 | 三 振 | 併 殺 打 | 打 率 | 出 塁 率 | 長 打 率 | O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | 中日 | 14 | 33 | 32 | 6 | 6 | 1 | 0 | 0 | 7 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | .188 | .188 | .219 | .406 |
2021 | 25 | 21 | 19 | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | .053 | .053 | .105 | .158 | |
2022 | 28 | 27 | 26 | 3 | 6 | 3 | 0 | 0 | 9 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | .231 | .259 | .346 | .605 | |
通算:3年 | 67 | 81 | 77 | 13 | 13 | 5 | 0 | 0 | 18 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 22 | 0 | .169 | .179 | .234 | .413 |
- 2022年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 | 球 団 | 外野 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2019 | 中日 | 10 | 12 | 1 | 1 | 0 | .929 |
2021 | 16 | 13 | 1 | 0 | 1 | 1.000 | |
2022 | 19 | 8 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 45 | 33 | 2 | 1 | 1 | .972 |
- 2022年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 初出場・初先発出場:2019年4月30日、対読売ジャイアンツ3回戦(東京ドーム)、1番・左翼手で先発出場
- 初打席・初安打:同上、1回表に髙橋優貴から中前安打
- 初打点:2019年5月8日、対広島東洋カープ9回戦(ナゴヤドーム)、2回裏に大瀬良大地から遊ゴロ
- 初盗塁:2023年5月12日、対東京ヤクルトスワローズ6回戦(明治神宮野球場)、8回表に二盗(投手:尾仲祐哉、捕手:西田明央)[25]
背番号
- 49(2018年 - )
登場曲
- 「そばかす」JUDY AND MARY(2019年 - 2021年途)
- 「煌めく瞬間に捕われて」MANISH(2021年途 - )
代表歴
- 2017 WBSC U-18ワールドカップ
- 2018アジアウインターベースボールリーグ:NPBウエスタン選抜
脚注
- ^ 中日 - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2022年11月10日閲覧。
- ^ “兄を超えて「世界一」に スピードで勝負する伊藤康祐”. 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2020年2月9日閲覧。
- ^ “【硬式野球】4年生特集『結束』第5回 ~伊藤寛士、内沢航大、新井悠太朗~”. スポーツ法政. 2020年2月9日閲覧。
- ^ a b c “【中日】ドラ5伊藤康、天国の星野さんへ恩返し 小学校時代にキャッチボール&米国観光”. スポーツ報知. (2018年1月8日) 2018年3月6日閲覧。
- ^ 2012カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会 チーム星野 役員選手名簿
- ^ “2012 カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会 大会結果|大会情報 (海外派遣試合)”. 公益財団法人日本少年野球連盟. 2018年3月6日閲覧。
- ^ “世界少年野球MVP伊藤君が表敬”. 東海日日新聞. (2012年9月11日) 2018年3月6日閲覧。
- ^ “JUNIOR ALL JAPAN 2014”. NOMOベースボールクラブ. 2018年3月6日閲覧。
- ^ a b “兄と同じく日本代表へ!伊藤康祐【Players report】”. Clipee (2017年8月29日). 2018年3月6日閲覧。
- ^ a b c 週刊ベースボール. “伊藤康祐(中日ドラゴンズ) - 週刊ベースボールONLINE”. ベースボール・マガジン社. 2018年3月6日閲覧。
- ^ “中京大中京―桜丘(決勝) - 試合結果 - 秋季愛知大会”. 朝日新聞2018年3月6日閲覧。
- ^ “至学館―中京大中京(準決勝) - 試合結果 - 秋季東海大会”. 朝日新聞2018年3月6日閲覧。
- ^ “中京大中京―栄徳(決勝) - 試合結果 - 全国高校野球選手権愛知大会”. 朝日新聞 2018年3月6日閲覧。
- ^ “広陵―中京大中京(1回戦) - 試合結果 - 第99回全国高校野球選手権大会”. 朝日新聞2018年3月6日閲覧。
- ^ “伊藤 康祐|侍ジャパン選手プロフィール”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2018年3月6日閲覧。
- ^ “2017年ドラフト指名を受けた侍ジャパン戦士たち~U-18代表編~”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2018年3月6日閲覧。
- ^ “中日、ドラフトでU18伊藤康祐を指名の可能性も”. 日刊スポーツ. (2017年10月10日)2018年3月6日閲覧。
- ^ “中日は未来型ドラフトだ、高校生5人に「上出来」”. 日刊スポーツ. (2017年10月26日)2018年3月6日閲覧。
- ^ “ドラフトで中京大中京・伊藤をドラゴンズ指名”. 東愛知新聞. (2017年10月27日)2018年3月6日閲覧。
- ^ “中日、ドラフト5位中京大中京・伊藤康祐と合意”. 日刊スポーツ. (2017年11月16日) 2018年3月6日閲覧。
- ^ “中日伊藤康祐「思いきっていこうと」初打席で初安打”. 日刊スポーツ. (2019年4月30日) 2021年1月31日閲覧。
- ^ “中日伊藤康祐プロ初猛打賞「ずっと1軍にいたい」”. 日刊スポーツ. (2019年5月25日) 2021年1月31日閲覧。
- ^ “中日・伊藤康フェニックス1号 仁村2軍監督「パンチ力もスピードもある」“左殺し"としても期待”. 中日スポーツ. (2020年11月14日) 2021年1月31日閲覧。
- ^ “兄を超えて「世界一」に スピードで勝負する伊藤康祐”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2018年3月6日閲覧。
- ^ “【中日】「長かった」6年目の伊藤康祐がプロ初盗塁をマーク”. 中日スポーツ. (2023年5月12日)2023年5月12日閲覧。