今野 雄二(こんの ゆうじ、1943年10月5日 - 2010年7月27日[1])は、日本の映画・音楽評論家、翻訳家、小説家。
略歴
- 北海道室蘭市生まれ。
- 国際基督教大学教養学部語学科卒業後、平凡出版(後のマガジンハウス)に入社、『平凡パンチ』『an・an』編集部を経て、評論家として独立。
- 音楽評論家としては、ミッシェル・ポルナレフ、ロキシーミュージック、10ccなど、多数のレコードのライナーノーツを担当している。
- 日本テレビの深夜番組『11PM』に出演して映画紹介や流行のサブカルを紹介するコーナーを受け持ち、司会の愛川欽也から「コンちゃん」と呼ばれ、そのニックネームで知られるようになった。
- 70年代にはその他に当時の若者向け番組『リブ・ヤング!』や『(チャンネル泥棒!快感ギャグ番組!空飛ぶモンティ・パイソン)』などに司会者として出演した。
- 1977年、立木リサと『気分を出してもう一度』(二十才の頃)をシングルリリース。
- 1984年、ベストドレッサー賞(スポーツ・芸能部門)を受賞。
- 1986年8月、石井明美のデビュー・シングル「CHA-CHA-CHA」(TBSドラマ『男女7人夏物語』主題歌)の日本語訳詞を担当、大ヒット曲となった。
- 1989年、初の小説集『きれいな病気』(マガジンハウス刊)を発表。
- 2010年8月2日、東京都渋谷区代官山の自宅アパートで首を吊って自殺を図り、すでに死亡しているのが発見された[2]。66歳没。
出演番組
- 11PM
- チャンネル泥棒! 快感ギャグ番組! 空飛ぶモンティ・パイソン
- リブ・ヤング!
- 森本毅郎・スタンバイ!(「トークパレット」火曜日担当)
- サタデーアドベンチャー(FM東京)
- EXテレビ
書籍
著書
- 『恋する男たち』(八曜社)、1975
- 『ジャック・ニコルスン』 編集:今野雄二、(梶原和男) (芳賀書店)、1976
- 『きれいな病気』 (マガジンハウス)、 1989.11
- 『天国の車庫』 (マガジンハウス)、 1991.4
- 『ウェディング・バンケット』 (マガジンハウス)、1993.12 - アン・リー監督の映画のノベライゼーション
- 『メメント』 (ソニー・マガジンズ)、 2001.10 - クリストファー・ノーラン監督の映画のノベライゼーション
- 『ストーカー』 (ソニー・マガジンズ)、2002.12. - マーク・ロマネク監督の映画のノベライゼーション
- 『無限の歓喜 今野雄二音楽評論集』 (ミュージックマガジン)、2011.8.25
- 『恋の記憶』(径書房)2014.1.31 死後刊行された未発表小説集。解説:中森明夫
翻訳
- 『E.T.ストーリーブック』 ウィリアム・コツウィンクル (CBS・ソニー出版)、 1982.11
- 『ブライアン・フェリー詩集 アヴァロンの彼方へ』 (シンコー・ミュージック)、 1987.6
- 『デ・パーマ・カット』 ローラン・ブーズロウ (キネマ旬報社)、 1989.7
- 『騎手の娘のメモワール』 (日野スーザン) (日本テレビ放送網)、1995.5
- 『グラム! 真実のベルベット・ゴールドマイン』バーニー・ホスキンス(監訳)(徳間書店)、1998.11
- 『海洋地形学の物語』イエス 日本語版ライナーノーツ、 1973年11月半ば?
日本語訳詞
- 石井明美
- CHA-CHA-CHA(作詞:G.BOIDO、作曲:B.REITANO, B.ROSELLINI, F.BALDONI, F.REITANO) 1986.8
作詞
脚注
- ^ 今野雄二『恋の記憶』径書房、2014年1月31日。ISBN (978-4-7705-0219-3)。
- ^ 映画評論家今野雄二さんが自殺 自宅アパートで首つり、共同通信 - archive.today(2012年7月19日アーカイブ分)