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経歴
福岡県大牟田市出身。福岡県立三池高等学校卒業。早稲田大学第一文学部東洋史専攻在学中に助監督を経験、そのまま映画の路に進み大学を中退。池田敏春、(森安建雄)、細野辰興、望月六郎、石井隆等の助監督、奥田瑛二の監督補等につく。
2002年に『棒-Bastoni-』で劇場用映画監督デビュー。その後サッカー日本代表のオフィシャルドキュメンタリーDVD『日本代表激闘録』シリーズ(2004〜2017)のディレクターを担当しつつ、2007年に知的障害者サッカー日本代表チームのドキュメンタリー映画『(プライド in ブルー)』(文化庁映画賞優秀賞受賞)を発表。以降もスポーツドキュメンタリー映画を製作し、2010年にはろう者サッカー女子日本代表を描いた『アイ・コンタクト もう1つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー』(第27回山路ふみ子映画福祉賞受賞)を、2019年には電動車椅子サッカーの選手たちを追った『蹴る』を公開。
作品製作にあたっては、取材対象を深く理解するために実践的なリサーチを敢行する。『アイ・コンタクト』から取り組み始めた手話は、簡単な通訳や自ら手話舞台挨拶ができるレベルにまで上達し、『蹴る』の製作中に介護職員初任者研修を受講し、3年間ほど、筋ジストロフィーや脊髄損傷、脳性麻痺者の介助に従事し、食事、排泄、入浴、就寝、寝返り介助等を行うことで、登場人物たちの医学面、社会面、心理面の理解に努めた。
短編ドキュメンタリー作品として監督し2016年に公開した東日本大震災復興支援映画『MARCH』はInternational Filmmaker Festival of World Cinema LONDON最優秀外国語ドキュメンタリー賞、ニース国際映画祭外国語ドキュメンタリー映画最優秀監督賞を受賞している。
フィルモグラフィー
劇場用映画 監督作品
- 棒-Bastoni-(2002年)
- プライド in ブルー(2007年)
- アイ・コンタクト もう1つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー(2010年)
- (MARCH)(2016年)
- 蹴る(2018年)
DVD ディレクター作品
サッカー 日本代表
- (日本代表激闘録 アジアカップ 中国 2004 V2)(2004年)
- (日本代表激闘録 2006FIFAワールドカップドイツ アジア地区最終予選グループB PART.1)(2005年)
- (日本代表激闘録 2006FIFAワールドカップドイツ アジア地区最終予選グループB PART.2)(2005年)
- (日本代表激闘録 AFCアジアカップ2007 INDONESIA MALAYSIA THAILAND VIETNAM ~オシム・ジャパン進化論~)(2007年)
- (日本代表激闘録 2010FIFAワールドカップ南アフリカ アジア地区最終予選)(2009年)
- (日本代表激闘録 AFCアジアカップ カタール2011)(2011年)
- (日本代表激闘録 2014FIFAワールドカップブラジルアジア地区最終予選)(2013年)
- (日本代表激闘録 アジア最終予選 ROAD TO RUSSIA)(2017年)
サッカー オリンピック予選
- (U-22 日本代表激闘録 北京オリンピック2008 男子サッカーアジア地区予選)(2008年)
- (日本代表激闘録 U-23日本代表&なでしこジャパン ロンドンオリンピック2012 サッカーアジア地区最終予選)(2012年)
- (U-23日本代表激闘録 AFC U-23選手権カタール2016(リオデジャネイロオリンピック2016・アジア最終予選))(2016年)
サッカークラブチーム
- (浦和レッドダイヤモンズ栄光への軌跡AFCチャンピオンズリーグ2007)(2008年)
- (ガンバ大阪 栄光への軌跡 AFCチャンピオンズリーグ2008)(2009年)
野球
- (ワールドベースボールクラシック日本代表V2への軌跡)(2009年)
その他映像作品
- ある朝パニック(テレビドラマ 関西テレビ・1993年)
- 足を舐める男(ビデオシネマ 1997年)
- STOP! 精神科病棟転換型居住系施設 やれば、できるさ!(DVD 2015年)
書籍
- アイ・コンタクト(岩波書店 2011年)
受賞
脚注
- ^ “【終了しました】/14(日) 『蹴る』中村和彦監督トークイベント”. ciema.info. 2020年12月6日閲覧。