三宅 泰雄(みやけ やすお、1908年4月17日 - 1990年10月16日)は日本の地球化学者[1]。東京教育大学教授。
経歴
岡山県岡山市にて誕生[1]。岡山県立岡山中学校、静岡県立静岡中学校[2]、静岡高等学校 (旧制)を経て、1931年東京大学理学部化学科を卒業[1]。北海道大学理学部助手[1]、中央気象台[1]、同台研究部(戦後はそのまま気象庁・同庁気象研究所に改称)勤務。1940年 東京大学にて、「西部北太平洋の海洋科学」の論文で理学博士号を取得[1]。 1957年、東京教育大学教授。1954年のビキニ事件を発端にビキニ周辺海域・大気の放射能汚染を調査、研究し、高い評価を得た[1]。以後、海洋や大気の放射能汚染の危険性を訴えつづけた[1]。第五福竜丸の船体の保存にも尽力。また、(地球化学研究協会)を設立し、日本海洋学会会長(1975-1978)、日本地球化学会会長などを務めた[1]。地球化学研究協会が贈る「三宅賞」にその名を残す[1]。
受賞
著書
- 三宅泰雄『死の灰と闘う科学者』岩波新書、1972年。 (ISBN 978-4004111078)
- 三宅泰雄、檜山義夫、草野信男 著、第五福竜丸平和協会 編『ビキニ水爆被災資料集』東京大学出版会、1976年、742頁。 (ISBN 978-4-13-056012-2)(新装版 (ISBN 978-4130501835))
- 三宅泰雄『三宅泰雄科学論集 全4巻』水曜社、1978年。
- 三宅泰雄『戦争と平和と科学者と』水曜社、1984年。
出典
外部リンク
- 三宅賞
- 三宅泰雄先生を偲ぶ
- 地球化学研究協会 三宅泰雄先生(1908~1990)の略歴[]