レイ・オブ・ライト

この項目では、マドンナのアルバムについて説明しています。楽曲については「レイ・オブ・ライト (マドンナの曲)」を、中川翔子の楽曲については「RAY OF LIGHT」をご覧ください。

『レイ・オブ・ライト』（Ray of Light）は、1998年にリリースされたマドンナの7枚目のスタジオ・アルバム。

『レイ・オブ・ライト』
マドンナ の スタジオ・アルバム
リリース	1998年2月22日 1998年3月3日
録音	1997年
ジャンル	ダンス、ポップ、エレクトロニカ
時間	71分21秒（日本盤）
レーベル	Maverick / Warner Bros. Records / ワーナーミュージック・ジャパン
プロデュース	マドンナ、ウィリアム・オービット、パトリック・レナード、マリウス・デヴリーズ
チャート最高順位
週間2位（全米・ビルボード） 週間7位（日本・オリコン）
ゴールドディスク
4×プラチナ（全米レコード協会） 2×プラチナ（日本レコード協会）
マドンナ アルバム 年表
エビータ （オリジナル・サウンドトラック） （1996年） レイ・オブ・ライト （1998年） ミュージック （2000年）
『レイ・オブ・ライト』収録のシングル
「フローズン」 リリース: 1998年2月23日 「レイ・オブ・ライト」 リリース: 1998年5月6日 「ドラウンド・ワールド／サブスティテュート・フォー・ラヴ」 リリース: 1998年8月24日 「パワー・オブ・グッバイ」 リリース: 1998年9月22日 「ナッシング・リアリー・マターズ」 リリース: 1999年3月2日
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概要

1996年10月に娘のローデスを出産して以降、初めての作品。

テクノ・アンビエント系のプロデューサーを起用し、斬新なサウンドが話題となった。ヨーガやカバラの影響を受けた深い精神性を感じさせる作品となっている。

アメリカの総合チャートBillboard 200に於いて、『タイタニック』のサウンドトラックに続く初登場2位に止まったが、78週に渡りチャートインするなど前作『ベッドタイム・ストーリーズ』を遥かに上回るセールスを記録した^[1]。イギリスでは139週間に渡ってチャートインした^[2]。

第41回グラミー賞で「最優秀ポップ・アルバム賞」など4部門を受賞し、『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて222位にランクイン^[3]するなど、評価は高い。

このアルバムを引っさげてのワールドツアーは行われなかったが、次作『ミュージック』リリース後の2001年に『ドラウンド・ワールド・ツアー』が行われた。

収録曲

#	タイトル	作詞・作曲	プロデューサー	時間
1.	「ドラウンド・ワールド／サブスティテュート・フォー・ラヴ」(Drowned World/Substitute for Love)	マドンナ、ウィリアム・オービット、ロッド・マッケン、アニータ・カー、デビッド・コリンズ	マドンナ、オービット	5:09
2.	「スウィム」(Swim)	マドンナ、オービット	マドンナ、オービット	5:00
3.	「レイ・オブ・ライト」(Ray of Light)	マドンナ、オービット、カーティス・マルドーン、クリスティン・リーチ	マドンナ、オービット	5:21
4.	「キャンディ・パヒューム・ガール」(Candy Perfume Girl)	マドンナ、オービット、スザンナ・メルボイン	マドンナ、オービット	4:34
5.	「スキン」(Skin)	マドンナ、パトリック・レナード	マドンナ、オービット、マリウス・デヴリーズ	6:22
6.	「ナッシング・リアリー・マターズ」(Nothing Really Matters)	マドンナ、レナード	マドンナ、オービット、デヴリーズ	4:27
7.	「スカイ・フィッツ・ヘヴン」(Sky Fits Heaven)	マドンナ、レナード	マドンナ、オービット、レナード	4:48
8.	「シャンティ／アッシュタンギ^[注 1]」(Shanti/Ashtangi)	マドンナ、オービット	マドンナ、オービット	4:29
9.	「フローズン」(Frozen)	マドンナ、レナード	マドンナ、オービット、レナード	6:12
10.	「パワー・オブ・グッバイ」(The Power of Good-Bye)	マドンナ、リック・ノウェルズ	マドンナ、オービット、レナード	4:10
11.	「トゥ・ハヴ・アンド・ノット・トゥ・ホールド」(To Have and Not to Hold)	マドンナ、ノウェルズ	マドンナ、オービット、レナード	5:23
12.	「リトル・スター^[注 2]」(Little Star)	マドンナ、ノウェルズ	マドンナ、デヴリーズ	5:18
13.	「マー・ガール」(Mer Girl)	マドンナ、オービット	マドンナ、オービット	5:32

日本盤ボーナストラック

#	タイトル	作詞・作曲	プロデューサー	時間
14.	「ハス・トゥ・ビー^[注 3]」(Has to Be)	マドンナ、オービット、レナード	マドンナ、オービット	5:15

シングル

1. フローズン
   • 1998年2月発売。Billboard Hot 100 最高2位、Billboard Hot Dance Club Playでは1位。全英1位。
   • 東洋的で内省的なサウンドとミュージック・ビデオが、これまでのマドンナと全く違ったイメージで話題となり、世界的に大ヒットした。
2. レイ・オブ・ライト
   • 1998年5月発売。Billboard Hot 100 最高5位、Billboard Hot Dance Club Playでは1位。全英2位。
   • 非常にテンポの速いダンストラック。一部で全音音階が使われ、東洋的な雰囲気がある。マドンナの代表曲の一つ。
   • 第15回MTV ビデオ・ミュージック・アワードで最優秀ビデオ賞を受賞、授賞式ではレニー・クラヴィッツのギターを従えて歌った。
3. ドラウンド・ワールド／サブスティテュート・フォー・ラヴ
   • 1998年8月発売（アメリカでは未発売）。全英10位。
   • (ウォルター・スターン)（英語版）によって監督されたミュージック・ビデオでは、パパラッチらに追いかけられる私生活が描かれた。
4. パワー・オブ・グッバイ
   • 1998年9月発売。Billboard Hot 100 最高11位。全英6位。
5. ナッシング・リアリー・マターズ
   • 1999年3月発売。Billboard Hot 100 最高93位、Billboard Hot Dance Club Playでは1位。全英7位。
   • チャカ・カーンの「アイム・エヴリ・ウーマン」のストリングスをサンプリングしている。

チャート

チャート（1998年）	最高順位
アメリカ（Billboard 200）^[1]	2
イギリス（全英アルバムチャート）^[2]	2
日本（オリコンチャート）^[4]	7

脚注

1. ^ ^{a b} “Madonna”. Billboard. 2023年1月18日閲覧。
2. ^ ^{a b} “Madonna｜full Official Chart History”. Official Charts. 2023年1月18日閲覧。
3. ^ “The 500 Greatest Albums of All Time” (英語). Rolling Stone (2020年9月22日). 2021年12月28日閲覧。
4. ^ “マドンナのアルバム売上TOP20作品｜ORICON NEWS”. オリコン. 2023年1月18日閲覧。

注釈

1. ^ 歌詞は全てインド語。
2. ^ 娘に捧げた楽曲。
3. ^ アメリカなどでは「レイ・オブ・ライト」のシングルに収録。