ラメ定数(ラメていすう、英: Lamé's constants、ラメ乗数)とは、線形弾性論の基礎方程式で用いられる定数。弾性係数の一つで、応力の変化を与えたとき、弾性体の軸方向、剪断方向への変化のしやすさを表す。名称はフランスの数学者ガブリエル・ラメに因む。
概要 線形弾性論においてフックの法則は、ラメ定数 、 を用いて次のように表される。
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ここで、 は応力、 はひずみを表す。
はラメの第一定数という。 は と違い、物理的な意味はない。 が必ず正の値でなくてはならないのに対して、 は原理的には負の値をとることもできる。しかし、ほとんどの物質においては も正の値をとる。
はラメの第二定数という。 は剛性率ともいい、 と表記される。
これら二つの定数を用いて均質等方線形弾性体の他の弾性係数、ヤング率 、ポアソン比 、体積弾性率 を記述することができる。
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弾性率の相関関係 等方均質弾性体では、ヤング率、ポアソン比、体積弾性率、剛性率(ラメの第二定数)、ラメの第一定数の五つの弾性率はそれぞれ、二つを用いて残りの三つを表すことができる。
詳細は「(弾性率#等方均質材料の弾性率の相関関係)」を参照
参考文献 - (進藤裕英)『線形弾性論の基礎』コロナ社、2002年3月。ISBN (4-339-04564-0)。
- (Carl Peason) (1959). THEORETICAL ELASTICITY. Harvard University Press
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