ラゾーナ川崎プラザ(ラゾーナかわさきプラザ)は、JR川崎駅西口前の再開発地区(ラゾーナ川崎)に、2006年9月28日に開業した大型ショッピングモール。売上高は三井不動産が所有する商業施設の中では1位、単一のショッピングセンターとしては全国第1位を誇っている(複合ショッピングセンターとしては成田空港に次ぐ第2位)。
ラゾーナ川崎プラザ LAZONA Kawasaki Plaza | |
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ラゾーナ川崎プラザ | |
店舗概要 | |
所在地 | 〒212-8576 神奈川県川崎市幸区堀川町72番1号 |
開業日 | 2006年(平成18年)9月28日 |
土地所有者 | 東芝 |
施設所有者 | 三井不動産、NREG東芝不動産(現:野村不動産ビルディング) |
施設管理者 | 三井不動産商業マネジメント |
敷地面積 | 72,013 m² |
延床面積 | 172,303 m² |
商業施設面積 | 79,294 m² |
中核店舗 | ビックカメラ・Sanwa |
店舗数 | 287 |
駐車台数 | 2,000台 |
前身 | 東芝川崎事業所 |
最寄駅 | 川崎駅・京急川崎駅 |
外部リンク | ラゾーナ川崎プラザ公式サイト |
概要
ラゾーナ川崎は、2000年に閉鎖された東芝川崎事業所の跡地を再開発した施設であり、NREG東芝不動産(現:野村不動産)株式会社と三井不動産株式会社の共同出資による施設である。ラゾーナ川崎プラザの敷地は東芝が定期借地権(借地期間20年)で貸与している[1]。
2018年度の売上高は953億円(ビックカメラの売上は除く)であり、ららぽーとの旗艦店であるららぽーとTOKYO-BAYを抑えて三井不動産が所有する商業施設の中で第1位であり[2]、ショッピングセンターとしては成田国際空港に次ぐ第2位となっている[3]。なお、単一のショッピングセンターとしては第1位の売上高を誇る。
管理・運営は全国の「ららぽーと」や「三井アウトレットパーク」などを運営する三井不動産商業マネジメントである。
ラゾーナ川崎プラザの大屋根はリカルド・ボフィルがデザインを担当し、広い敷地と自然採光を活かして買物中にも中央広場から空が見えるなど、明るく開放感のある構造になっている。随所に旧東芝工場時代の正門看板やポンプなどがオブジェとして設置されており、屋上には出雲大社の分社が移設されている。
経緯
この節は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2021年3月) |
JR川崎駅には東口と西口の2つの出口があるが、これまで西口の駅前には東芝の工場が立地しているのに対して、商業施設の大半は京急川崎駅がある東口側に立地していたため、これまで駅の利用客のほとんどは東口を利用しており、西口を利用するのは東芝関係者と周辺住民のほかは、幸区方面へ向かう路線バスの利用客や産業振興会館などの周辺施設利用者などごく一部だけであった。
西口側は工場移転により空いた土地を活用する再開発事業が盛んに進められており、明治製菓跡地にソリッドスクエアの開業、川崎市主導の都市再生事業として進められたバスターミナルの整備やミューザ川崎の開設に続き、地権者の東芝と三井不動産が主導して進められた再開発事業の中核商業施設が、このラゾーナ川崎プラザである。駅西口に直結する利便性と、東口の既存施設に劣らない大規模さを兼ね備えた商業施設が誕生したことにより、川崎駅を訪れる人の流れが大きく変わるとともに、これまで「工業地帯」「東京と横浜の通過点」というイメージを持たれがちであった川崎駅に人を呼ぶきっかけとなる。
三井不動産は当初「ららぽーと川崎」の名称で開業する予定であったが、当時の川崎市長でラゾーナ川崎の再開発事業を推進した阿部孝夫が「他にもある名前だと目立たない。川崎にしかない名前を」と、独自の名称を強く要望した結果、ラゾーナ川崎という名前になった[4]。
館内
T字型に建設された地上5階建ての建物から成る。各階とも東端と西端に大型店舗・施設を配置しており、ビックカメラは1階から4階までの4フロアすべての東端に入居している。1階は南側のフードコート・食品フロア以外はすべて大型店舗となっている。5階は109シネマズとコナミスポーツクラブの他、多目的ホール「ラゾーナ川崎プラザソル」があり、演劇や有料ライブ、格闘技などのイベントが開かれている。
2階には、日本国内で10店舗目となるApple直営店「Apple 川崎」がオープンし、神奈川県内初出店を果たした[5]。また、Apple Storeのショッピングモール内への出店は日本では初となる[6]。
南側の2階がオープンスペース「ルーファ広場」となっており、4階まで屋根のない吹き抜け構造になっている(ルーファ広場の5階部分には建物そのものがない)。ルーファ広場の南側にはイベントスペース「グランドステージ」が設けられており、歌手のフリーライブがよく行われる。2008年には水谷豊、羞恥心、BREAKERZなどがフリーライブを行っている。東京都心から近いことにより、中には1万人を超える観客が来ることや、ライブの様子が情報番組で取り上げられることもある。ライブ開催時にはステージの後ろに白い幕が降りているが、2008年2月に行われたRYTHEMのライブの直前に、強風で破れたことがある。ステージの反対側にはスクリーンがあり、ライブ開催時には出演者の映像が流される。
基本的に開館当初から年中無休で営業しているが、ビックカメラなど一部の店舗を除き、毎年2月の第3木曜日に法定点検のため休館する。
脚注
- ^ “ニュースリリース「LAZONA(ラゾーナ)川崎」プロジェクト起工式の挙行について”. 三井不動産 (2005年2月2日). 2010年1月4日閲覧。
- ^ “三井不動産/「ラゾーナ川崎プラザ」953億円など主要36施設の売上発表”. 流通ニュース. 2020年9月15日閲覧。
- ^ “【最新版】全国ショッピングモール売上高ランキングTOP50!” (2019年9月1日). 2023年1月7日閲覧。
- ^ 朝日新聞神奈川版「検証川崎市政12年 上」2013年9月12日付
- ^ “国内10店舗目となる「Apple 川崎」が14日オープン”. 株式会社インプレス (2019年12月12日). 2023年1月7日閲覧。
- ^ “ラゾーナ川崎プラザに「Apple 川崎」12月14日オープン”. アイティメディア株式会社 (2019年12月2日). 2023年1月7日閲覧。
関連項目
- ラゾーナ川崎
- ラゾーナ川崎プラザソル
- 三井不動産 / 三井不動産商業マネジメント(ららぽーと)
- 野村不動産ビルディング(現:野村不動産) / 東芝
- 日本のショッピングセンター一覧