この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2019年9月) |
日本で『ライヴ・イン・ジャパン (Live in Japan)』としてリリースされた、アルバム『Made in Japan』は、イギリスのハードロックバンド、ディープ・パープルが初来日した、1972年8月の公演の模様を実況録音したライブ・アルバムである。
概要
ロック史上に残るライブ・アルバムの傑作として名高い。後に、多くのバンドが同じような日本でのライブ・アルバムを発売することとなるが、その先駆けとしても意義深い。この時期のディープ・パープルは第2期、いわゆる「黄金期」と言われるメンバーを擁し、バンドは十分な一体感を持っていた。後日、3日分の全コンサートをほぼノーカット収録した3枚組アルバム『ライヴ・イン・ジャパン '72完全版』が発売されている。
「ローリング・ストーン誌が選んだオールタイム・ライヴ・アルバム50」において、32位にランクイン[4]。
制作の経緯
この節は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2019年9月) |
日本のレコード会社からの申し出により、来日公演をレコーディングする事となったディープ・パープルだが、当初バンド側はライブ・アルバムの制作には乗り気ではなく、その契約には以下のような特別な条項が盛り込まれていた。
- 日本のみでの発売に限る。演奏の状態が悪ければ発売しない。その権限はバンド側にある。
- バンド側がテープを持ち帰りミックス・ダウンをする。
- バンド側のスタッフが録音をする。
以上のような条件下で、日本製の録音機材を使ったレコーディングが開始された。
日本盤のジャケットには、日本武道館ステージ上部後方からアリーナ席全体を捉えるショットになっているが、実際は収録された7曲のうち5曲が大阪フェスティバルホールにおける演奏を収録している。
ロジャー・グローヴァーが、後にインタビューで「初日の大阪公演ではレコーディングを気にするあまりに堅い演奏になってしまい、3日目の東京公演ではかなり雑な演奏になってしまっている」と語っている。「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は2日目と3日目の演奏でリフの部分をミスしているため、初日のテイクが使われた。
メンバーは、録音状態や演奏が予想以上に良かったため、日本での発売を許可した。その後、輸入盤として各国に出回り、日本国外では Made in Japan に改題され、ジャケットも変更されて発売された。
評価
この節は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2019年9月) |
アメリカで、本作はビルボード・チャートで最高6位まで上昇し、プラチナディスクを獲得した。本国イギリスやヨーロッパ及び日本でも好評を博した。さらに、このアルバムからシングル・カットされた「スモーク・オン・ザ・ウォーター」も全米4位まで上昇しゴールドディスクを獲得、本作品の売り上げにも相乗効果をもたらした(特に、第二期になってからセールス的に低迷していたアメリカにおいては、知名度アップに大きく貢献している)。
収録曲
この節は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2019年9月) |
- ハイウェイ・スター - "Highway Star" - 6:43(8/16大阪)
- チャイルド・イン・タイム - "Child in Time" - 12:17(8/16大阪)
- スモーク・オン・ザ・ウォーター - "Smoke on the Water" - 7:36(8/15大阪)
- ミュール - "The Mule [Drum Solo]" - 9:28(8/17東京)
- ストレンジ・ウーマン - "Strange Kind of Woman" - 9:52(8/16大阪)
- レイジー - "Lazy" - 10:27(8/17東京)
- スペース・トラッキン - "Space Truckin" - 19:54(8/16大阪)
1998年のリマスター版発売の折に[要出典]、以下のトラックが追加された。
全演奏曲 収録盤一覧
曲目 | a) Live In Japan | b) Remastered | c) 完全版 | d) Listen Learn Read On |
---|---|---|---|---|
1. Highway Star | 8/16 | 8/16 | 8/15,16,17 | |
2. Child in Time | 8/16 | 8/16 | 8/15,16,17 | |
3. Smoke on the Water | 8/15 | 8/15 | 8/16,17 | |
4. The Mule | 8/17 | 8/17 | 8/15,16 | |
5. Strange Kind of Woman | 8/16 | 8/16 | 8/15,16,17 | |
6. Lazy | 8/17 | 8/17 | 8/15,16,17 | 8/17 |
7. Space Truckin | 8/16 | 8/16 | 8/15,16,17 | |
(encore) | ||||
8. Black Night | 8/17 | 8/15 | 8/16 | |
9. Speed King | 8/17 | 8/15 | ||
10. Lucille | 8/16 |
*コンサートでの曲順は2. Smoke on the Water, 3. Child in Time。最初に発売したLP版の片面収録時間の都合上入れ替えられたと思われる。「完全版」からは曲順が修正されたものが出ている。
- 8/15日(曲1-9)、16日(曲1-8、10) 大阪フェスティバルホール
- 8/17日(曲1-9) 日本武道館
メンバー
- リッチー・ブラックモア Ritchie Blackmore - ギター
- イアン・ギラン Ian Gillan - ボーカル
- ロジャー・グローヴァー Roger Glover - ベース
- ジョン・ロード Jon Lord - オルガン
- イアン・ペイス Ian Paice - ドラムス
付記
この節は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2019年9月) |
- このアルバムはライヴ・アルバムと言うこともあり、製作費がわずか3000ドル(当時の日本円で約108万円)で製作され、しかも2枚組であった為に彼らの作品としては印税収入の最も大きなものとなった。
- 曲順は実際の演奏順ではない。(日本公演は1. 3. 2. 4. 5. 6. 7. の順)
- 2008年5月22日、1989年にCD化された際にスペース・トラッキンの収録会場が日本武道館であると誤記されていた事が報道された[5][]。
- 「Live in Japan」、b.「Made In Japan-Remastered」、c.「Live in Japan-'72完全版」、d.「Listen Learn Read On(輸入盤のみ)」の4作品で'72年来日公演の全曲を聴くことが出来る。※その他編集盤でも一部を聴く事が出来る。
- 「Live in Japan-'72完全版」は完全版と謳っているが、収録時間の都合で6曲がカットされている。また、CD-3に収録されているアンコール「Speed King」は8/15大阪の演奏であるのだが、8/17東京の演奏分の最後に収録されているので、紛らわしい編集となっている。
- 「Live in Japan-完全版」は音の定位が変えられている。特にギター音は従来作品の逆のスピーカーの右チャンネルに固定された。客席側からステージを見た場合、ギターのリッチーは右、オルガンのジョンは左に位置していたので、この定位は妥当なものかもしれない。
- 「ブラック・ナイト」は追加されたときが初めての発表ではなく、それ以前に「ブラック・ナイト=24カラット」と題されたベスト盤的な編集アルバムでリーダー・トラックになっている。
- 2014年には "Made in Japan - Limited Edirion Super Deluxe Boxed Set" のタイトルの限定盤ボックスセットが発売されている。CD4枚とDVD1枚に、ブックレット、シングル盤レコード1枚が付録として付いている。