パウル・バドゥラ=スコダ(Paul Badura-Skoda, 1927年10月6日 ウィーン - 2019年9月25日 ウィーン[1] )は、オーストリアのピアニスト・音楽学者。イェルク・デームスやフリードリヒ・グルダとともに、いわゆる「ウィーン三羽烏」のひとり。
経歴
1945年からウィーン音楽院に学び[2]、1947年にオーストリア音楽コンクールに優勝し、その結果エトヴィン・フィッシャーの薫陶を受ける。1949年にヴィルヘルム・フルトヴェングラーやヘルベルト・フォン・カラヤンらといった著名な指揮者と共演する。1950年代には、米国と日本を訪れた。
録音数は膨大で、200点以上に達するが、ウィーン古典派、とりわけモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの専門家である。自筆譜や歴史的楽器の蒐集家としても有名。(エファ)夫人ともども碩学をもって名高く、揃って『新モーツァルト全集』において、ピアノ協奏曲第17番、第18番、第19番の校訂者を務めた。
1976年、オーストリア政府よりオーストリア科学芸術功労賞を授与。また、マンハイム大学より名誉教授の称号を授与されている。
2019年9月25日にウイーンの自宅で死去したことが、レコード会社Gramolaの公式サイトで公表された[3]。
著書
単著
- Bach-Interpretation : die Klavierwerke Johann Sebastian Bachs, (Laaber-Verlag, 1990)
- (今井顕)監訳、(松村洋一郎)・(堀朋平)訳『バッハ 演奏法と解釈 ピアニストのためのバッハ』(全音楽譜出版社、2008年)
共著
- Mozart-Interpretation, with Eva Badura-Skoda, (Deutscher Verlag fur Musik, 1957)
- 渡辺護訳『モーツァルト 演奏法と解釈』(音楽之友社、1963年)
脚注
外部リンク
- Paul Badura-Skoda's Homepage. The information above is largely adapted from the biography given on this homepage.
- CDs of Badura-Skoda released by label GENUIN
- from WGBH Radio Boston
- Interview with Paul Badura-Skoda by Bruce Duffie, March 7, 1989
- Paul Badura-Skoda's Master Class in Villa Medici Giulini, Briosco (MB), Italy
- David Dubal interview with Paul Badura-Skoda - YouTube, WNCN-FM, 26-Mar-1982
- Paul and Eva Badura-Skoda on concert tour of Southern Africa through Hans Adler.[1]