『バタアシ金魚』(バタアシきんぎょ)は講談社「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、望月峯太郎の漫画作品。1990年に、松岡錠司監督の青春コメディ映画として映画化された。
ストーリー
高校生のカオル(筒井道隆)は水泳部のソノコ(高岡早紀)に一目惚れし、カナヅチであるにもかかわらず水泳部に入部して猛烈にアタックし始める。ソノコにいいところを見せようとスイミングスクールに入ったカオルは、コーチのババア(白川和子)の家に泊まり込んで必死の特訓を行うがソノコは相手にしない。
ライバル校である牛川工業高校水泳部の主将ウシ(浅野忠信)もソノコに一目惚れしてカオルと張り合う。
一方ソノコはカオルの強引なアプローチの連続に耐えられず、次第に心のバランスを崩して食欲が止まらなくなってしまう。
ソノコからはつれなくされ、新人戦にも惨敗して意気消沈したカオルは、学校を休んでいるソノコの様子を見に行くが、そこにいたのは別人のように太ってしまったソノコだった。自分がソノコをそこまで追い込んでいたことに気づいたカオルは身を引くことにする。しかしある日の夕方、ひとりぼんやり座っていたソノコは、カオルへの愛に気づいて心の整理がついたかのように唐突にもとの姿にもどる。
街で偶然出会ったカオルとソノコは、誰もいない高校のプールでそれぞれの気持ちをぶつけあい、大喧嘩をしたのち、不意に抱き合うのだった。
映画
バタアシ金魚 | |
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監督 | 松岡錠司 |
脚本 | 松岡錠司 |
原作 | 望月峯太郎 |
製作 | 長谷川誠 |
出演者 | 筒井道隆 高岡早紀 |
音楽 | 茂野雅道 |
撮影 | 笠松則通 |
編集 | 岸眞理 |
製作会社 | 日本ビクター |
配給 | シネセゾン |
公開 | 1990年6月2日 |
上映時間 | 95分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
1990年制作。松岡錠司監督第1回監督作品。高岡早紀、筒井道隆、伊武雅刀、東幹久、土屋久美子など出演。声変わりする前の浅野忠信も脇役で出ている。映画の中で主人公達が通う高校は、千葉県立市原緑高校を使用しており、他にも千葉都市モノレール車内を撮影するなど、千葉県各地で撮影された場面が多く見受けられる。ヒロイン役の高岡がセーラー服姿でプールに飛び込むシーンが有名である。
スタッフ
- 監督・脚本:松岡錠司
- 製作者:(長谷川誠)
- プロデューサー:(梅川治男)
- 企画:小澤俊晴
- 撮影:笠松則通
- 音楽:茂野雅道
- 挿入歌:宮原芽映「耳元でファルセット」
- 美術:小林正巳
- 編集:(岸眞理)
- 録音:菊地進平
- スクリプター:松原研二
- 助監督:当摩寿史
- 照明:渡辺孝一
- 水泳指導:東京イトマンスイミングスクール
- ボディスタント:ジャパンアクションクラブ
- カースタント:スーパードライバーズ
- 音響効果:福島音響(福島行朗、西岡正己、中山隆匡)
- タイトル:マリンポスト
- 編集:タバック
- MA:東京テレビセンター
- 現像:IMAGICA
- 製作協力:ティンダーボックス
- 協賛:テレビ東京
キャスト
- カオル - 筒井道隆
- ソノコ - 高岡早紀
- ババア - 白川和子
- 永井 - 東幹久
- プー - 土屋久美子
- リリコ - 大寶智子
- ウシ - 浅野忠信
- ミキ - (橋本真由子)
- 板垣先生 - いしかわじゅん
- ヨシオ - 桜金造
- カヨ - 山村美智子
- カオルの担任 - 伊武雅刀
- まさえ - 佐藤オリエ