マークIIクオリス(MARK Ⅱ Qualis)は、トヨタ自動車がかつて製造していたステーションワゴンタイプの乗用車である。なお、インドで現地生産・発売されていた多目的乗用車「トヨタ・クオリス」、および韓国の自動車メーカー・起亜が海外市場にて発売する「キア・クオリス」との関連性はない。
トヨタ・マークIIクオリス SXV2#W/MCV2#W型 | |
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1997年4月発売型 | |
1999年8月改良型 | |
概要 | |
別名 | トヨタ・カムリグラシア(6代目) |
製造期間 | 1997年4月 - 2001年12月 |
販売期間 | 1997年4月 - 2002年1月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | ステーションワゴン |
駆動方式 | FF / 4WD |
車台 | トヨタ・ウィンダム(2代目) |
(パワートレイン) | |
エンジン | V型6気筒 3.0/2.5L 直列4気筒 2.2L |
変速機 | 4速AT/5速MT |
サスペンション | |
4輪ストラット | |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,670mm |
全長 | 4,790mm |
全幅 | 1,785mm |
全高 | 1,480mm |
車両重量 | 1,470-1,570kg |
その他 | |
ブレーキ | 前:ベンチレーテッドディスク 後:ディスク |
系譜 | |
先代 | トヨタ・マークIIワゴン |
後継 | トヨタ・マークIIブリット |
概要
1997年4月にそれまでX70系ベースで生産されてきたマークIIワゴンのフルモデルチェンジ版。車名こそマークIIを名乗るが、ハードトップのマークIIとは別物で、(カムリグラシア)の姉妹車でもある。ベースは(MCV20系ウィンダム)で歴代マークIIの中では最初で最後のFF車(もしくはそれをベースとした4WD)であった。エンジンもマークIIのものではなく、カムリと共通の直4・2.2L(5S-FE型)とV6・2.5L(2MZ-FE型)、それにウィンダム(日本国外ではレクサス・ES)に搭載していたV6・3L(1MZ-FE)の3種類。2.2Lと2.5Lには4WDも設定された。基本的にはモノグレード+パッケージオプションの構成だが、基本装備はトヨタらしく充実しており前席エアバッグやABS等はどのグレードでも標準。オプションとしてサイドエアバッグやプライバシーガラス、スカイフックTEMS等が用意された。3LのみサンルーフやTRC、CDナビゲーション付きマルチAV、スカイフックTEMS等が標準だが、他グレードでもオプションとして選べた。
歴史
前期型(1997年-1999年)
1997年4月14日、13年にも渡る異例の長期生産となったX70型マークIIワゴンの後継として販売開始(バン仕様はカルディナバンへ統合)。先行して販売されたカムリグラシアの姉妹車であるが同時期のマークIIセダンのフロントフェイスの特徴が良く出ている。FF化されたことで、Lクラスワゴンとしても最大級の広さを誇るものの、上部の絞り込みが強く実用面の評価は決して高くなかった。1984年から継続販売されていた旧マークIIワゴンはもとより、同時期のライバル車種と比較してもかなりスタイリッシュかつシンプルなエクステリアデザインで、前輪駆動化(後に4WDが追加)されたことで、後輪駆動であった旧マークIIワゴンが苦手としていた降雪地や寒冷地のユーザーを開拓することにも成功した。CMのキャッチコピーは「ALL DAYS WAGON」CMソングにはシカゴの「Hard to Say I'm Sorry」を起用したりスタイリッシュな演出がなされた。
- 1997年6月 - 4WD(実用型四輪駆動)仕様が追加される。
- 10月 - ベースグレードのクオリス、クオリスFourグレードに特別仕様車「Xパッケージ」を設定。2.2Lと2.5Lの2WDと4WD車をベースに、ボディカラーは、シルバーメタリック、専用色ブラック、スーパーホワイトパールマイカ(オプション)を採用。そのほか、LEDストップランプ付きリヤスポイラー、UVカット機能付きプライバシーガラス、6スピーカーなどを特別装備している。
- 1998年8月、マークIIのマイナーチェンジに合わせて一部変更。
- 10月 - 特別仕様車「フルカラーJパッケージ」、「Xパッケージ」を設定。「フルカラーJパッケージ」はカラードプロテクションモールやカラードルーフレール、ラジオレス+4スピーカーなど、「Xパッケージ」はSパッケージをベースとし、本革巻き4本スポークステアリングやムーンルーフ、CD+カセットマルチ電子チューナー付オーディオ+6スピーカーなどを特別装備している。
後期型(1999年-2002年)
1999年8月にマイナーチェンジが行われ、前後デザインの一部変更と専用内装色やオートレベリング付きHIDヘッドライト装備のスポーティ仕様「ツアラーエディション」が追加される。同時に3LエンジンのVVT-iの採用や2.5LエンジンにもECT-iEが拡大(以前は3Lエンジンのみ)される等機能の充実が施される。
販売店舗
脚注
関連項目
- トヨタ・カムリ
- トヨタ・マークII
- トヨタ・マークIIブリット - 後継車
- トヨタ・マークXジオ - マークIIの後継車である「マークX」を冠しているが実際はFF車である
外部リンク