タワヤモリ(多和守宮[1]、学名:Gekko tawaensis)は、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるヤモリの一種。
分布
形態
全長9-12センチメートル[3]。頭胴長は55-71ミリメートル[1]。背面は細かい鱗に覆われ、大型鱗が混じらない[2][3]。下唇を覆う鱗(下唇板)は11枚[3]。体色は灰色や褐色で、不定形な暗色斑が入る。
生態
山地や海岸にあるやや乾燥した岩場に生息するが[2]、人家、社寺などに生息することもある[1][3][4]。夜行性で、昼間は岩や樹皮の隙間などで休むが集団で日光浴することもある[3][4]。冬季になると岩の隙間などで群がって冬眠する[1][4]。
繁殖形態は卵生。6月下旬から8月上旬に日当たりのよい岩場の割れ目に1回に2個の卵を産む[1][3]。51-60日で孵化し、約2年で性成熟する[1]。
保全状況評価
準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)
人間との関係
方言名トビハミ(ハミはニホンマムシの意)としておそれられているが、無毒種[2]。