ジョーイ・メネセス・カルバハル(Joey Meneses Carvajal[2]; 1992年5月6日 - )は、メキシコ合衆国シナロア州クリアカン出身[1]のプロ野球選手(内野手)。右投右打。MLBのワシントン・ナショナルズ所属。
ワシントン・ナショナルズ #45 | |
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基本情報 | |
国籍 | メキシコ |
出身地 | シナロア州クリアカン |
生年月日 | 1992年5月6日(31歳) |
身長 体重 | 6' 3" =約190.5 cm 240 lb =約108.9 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 一塁手、外野手[1] |
プロ入り | 2011年 アマチュアFA |
初出場 | NPB / 2019年3月29日 MLB / 2022年8月2日 |
年俸 | $246,144(2022年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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国際大会 | |
代表チーム | メキシコ |
五輪 | 2021年 |
WBC | 2023年 |
この表について |
経歴
プロ入り前
メキシコ西部に位置するシナロア州最大の都市クリアカンで、兄2人を持つ家庭に生まれた。父と兄の影響から5歳で野球を始め、高校生時代は三塁手を務めていた。また中高生時代にはバレーボールも掛け持ちしていた[3]。
ブレーブス傘下時代
2011年にアトランタ・ブレーブスと契約し、傘下の(ルーキー級)ドミニカン・サマーリーグ・ブレーブスでプロキャリアをスタートさせた[4][5]。その後、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブレーブス(2012・14)、A級ローム・ブレーブス(2013・14)、A+級カロライナ・マドキャッツ(2015 - 16)、AA級ミシシッピ・ブレーブス(2016 - 17)と、ブレーブス傘下で徐々に昇格を果たしていった[4]。2017年11月6日にFAとなった[6]。
フィリーズ傘下時代
2018年2月1日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結び[6]、傘下AAA級のリーハイバレー・アイアンピッグスに所属[7]。130試合出場で打率.311・23本塁打・82打点の成績を残し、インターナショナルリーグ本塁打王・打点王の2冠を獲得すると共に、リーグMVPを受賞した[8][9]。
オリックス時代
2018年10月29日に、NPBのオリックス・バファローズがメネセスの獲得を発表した[10]。2019年シーズンの1年契約で、年俸は契約金込みで1億1,000万円(推定)、背番号は33に決定し[5]、2019年1月28日に日本で入団会見を行った[11]。
2019年はシーズン開幕前の3月9日と3月10日に行われた日本代表との強化試合「侍ジャパンシリーズ2019」のメキシコ代表に選出された[12]。2試合ともメキシコの4番として出場し、2日間合計で二塁打4本を含む8打数5安打を記録した[13]。
レギュラーシーズンは一軍でスタート。開幕戦からスタメン出場を続けていたが、5月4日の対福岡ソフトバンクホークス戦で右手首を負傷し翌5月5日に登録抹消されるまで、29試合の出場で打率.206、4本塁打と凡庸な成績にとどまっていた。
ドーピングの発覚による退団
故障後は二軍で調整を続けていたが、2019年4月に受けた日本野球機構(NPB)の(ドーピング検査)で、NPBが筋肉増強作用があるとして禁止薬物に指定しているスタノゾロールに陽性反応を示したことが6月27日に判明。同日から2020年6月26日まで1年間の公式戦出場停止処分が出されたため、同日付でオリックス球団との契約を解除される[14]とともに、NPBから自由契約選手として公示された。
レッドソックス傘下時代
2020年1月23日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだ[6]。
2021年も引き続きレッドソックス傘下に所属。シーズン途中の7月から8月には東京オリンピックのメキシコ代表に選出された。同大会では日本戦で本塁打を記録するなどの活躍を見せたが、メキシコはオープニングラウンドから3連敗を喫し6位に終わった。オフにFAとなった。
ナショナルズ時代
2022年1月13日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ[15]。8月2日にAAA級ロチェスター・レッドウイングスから昇格し、同日のニューヨーク・メッツ戦の先発出場でメジャーデビューを果たし、7回にはメジャー初本塁打を放った。
選手としての特徴
逆らわず広角に打ち分ける打撃が持ち味で、逆方向にも強く伸びのある打球を飛ばすことができる[16][17]。打撃フォームは、憧れの選手であるデレク・ジーターを参考にしていると語る[3]。
人物
少年時代から、日本のテレビアニメ『ドラゴンボール』の大ファンであり、オリックスでの入団会見において「マイヒーローは孫悟空だ。野球を辞めたら(スーパーサイヤ人)になりたい」と語ったほどである[18]。メキシコで視聴可能な作品は全て見たという[3]。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 | 球 団 | 試 合 | 打 席 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 三 塁 打 | 本 塁 打 | 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 盗 塁 死 | 犠 打 | 犠 飛 | 四 球 | 敬 遠 | 死 球 | 三 振 | 併 殺 打 | 打 率 | 出 塁 率 | 長 打 率 | O P S |
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2019 | オリックス | 29 | 118 | 102 | 7 | 21 | 4 | 0 | 4 | 37 | 14 | 0 | 1 | 0 | 3 | 13 | 0 | 0 | 28 | 3 | .206 | .288 | .363 | .651 |
2022 | WSH | 56 | 240 | 222 | 33 | 72 | 14 | 0 | 13 | 125 | 34 | 1 | 0 | 0 | 2 | 15 | 2 | 1 | 52 | 13 | .324 | .367 | .563 | .930 |
MLB:1年 | 56 | 240 | 222 | 33 | 72 | 14 | 0 | 13 | 125 | 34 | 1 | 0 | 0 | 2 | 15 | 2 | 1 | 52 | 13 | .324 | .367 | .563 | .930 | |
NPB:1年 | 29 | 118 | 102 | 7 | 21 | 4 | 0 | 4 | 37 | 14 | 0 | 1 | 0 | 3 | 13 | 0 | 0 | 28 | 3 | .206 | .288 | .363 | .651 |
- 2022年度シーズン終了時
WBCでの打撃成績
年 度 | 代 表 | 試 合 | 打 席 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 三 塁 打 | 本 塁 打 | 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 盗 塁 死 | 犠 飛 | 四 球 | 敬 遠 | 死 球 | 三 振 | 併 殺 打 | 打 率 | 出 塁 率 | 長 打 率 |
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2023[19] | メキシコ | 6 | 27 | 27 | 5 | 10 | 0 | 0 | 2 | 16 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .370 | .370 | .593 |
年度別守備成績
年 度 | 球 団 | 一塁(1B) | 外野 | 左翼(LF) | 右翼(RF) | ||||||||||||||||||||
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試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2019 | オリックス | 23 | 184 | 10 | 1 | 15 | .995 | 3 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | - | - | ||||||||||
2022 | WSH | 40 | 259 | 13 | 1 | 24 | .996 | - | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 22 | 50 | 1 | 3 | 1 | .944 | |||||
NPB | 23 | 184 | 10 | 1 | 15 | .995 | 3 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |||||||||||||
MLB | 40 | 259 | 13 | 1 | 24 | .996 | - | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 22 | 50 | 1 | 3 | 1 | .944 |
- 2022年度シーズン終了時
記録
NPB
- 初出場・初先発出場:2019年3月29日、対北海道日本ハムファイターズ1回戦(札幌ドーム)、3番・指名打者で先発出場
- 初打席:同上、1回表に上沢直之から四球
- 初安打:同上、9回表に石川直也から中前安打
- 初打点:2019年3月30日、対北海道日本ハムファイターズ2回戦(札幌ドーム)、1回表に金子弌大から左前適時打
- 初本塁打:2019年4月6日、対東北楽天ゴールデンイーグルス2回戦(京セラドーム大阪)、2回裏に美馬学から右越えソロ
背番号
- 33 (2019年 - 2019途中)
- 45 (2022年8月 - )
登場曲
- 「La Chona」Los Tucanes de Tijuana(2019年)
代表歴
脚注
- ^ a b “Joey Meneses”. Baseball-Reference. 2019年2月8日閲覧。
- ^ Menesesの英語発音: /meɪˈneɪsɛs/, /meɪˈneɪseɪs/, /miˈneɪsɛs/, /məˈneɪsɛs/, /miˈneɪsis/, /məˈneɪsəs/ メイネイセス, メイネイセイス, ミネイセス, マネイセス, ミネイスィス, マネイサス
- ^ a b c “オリックス・メネセス、マイヒーローはドラゴンボールの悟空 つかもうぜ4番の座”. デイリースポーツ (2019年2月19日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ a b “Joey Meneses”. The Baseball Cube. 2019年2月8日閲覧。
- ^ a b “4番候補のオリ新助っ人・メネセスが15発!ランチ特打で34スイング”. サンケイスポーツ (2019年2月3日). 2019年2月8日閲覧。
- ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2021年6月19日閲覧。
- ^ “Joey Meneses 38 1B Lehigh Valley IronPigs”. MiLB.COM. 2019年2月8日閲覧。
- ^ “オリ、新外国人メネセス獲得 今季3Aで打点、本塁打の2冠”. サンケイスポーツ (2018年10月29日). 2019年2月8日閲覧。
- ^ “3AでMVPの強打者メネセスが「日本球界入り合意間近」 地元メディアが報じる”. full-Count (2018年10月20日). 2019年2月8日閲覧。
- ^ “新外国人選手獲得のお知らせ”. オリックス・バファローズ (2018年10月29日). 2019年2月8日閲覧。
- ^ “ジョーイ・メネセス選手 入団発表記者会見”. オリックス・バファローズ (2019年1月28日). 2019年2月8日閲覧。
- ^ “メキシコ代表にメネセスら=侍ジャパン・強化試合”. 時事通信 (2019年2月28日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “オリ新助っ人メネセスまた打った! 同僚山本から右中間二塁打、2試合で二塁打4本”. full-Count (2019年3月10日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ オリックス・メネセスが契約解除「結果にショック」 日刊スポーツ、2019年6月27日。
- ^ “Joey Meneses - Washington Nationals - news and analysis, statistics, game logs, depth charts, contracts, injuries” (英語). www.nbcsportsedge.com. 2022年4月20日閲覧。
- ^ “【オリックス】メネセス、34スイングで15発!他球団007驚がく”. スポーツ報知 (2019年2月3日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “メキシコの4番・メネセスまた打った!今季からオリックスでプレー 侍メンバーも脱帽のコメント”. スポーツニッポン (2019年3月10日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “オッス!オラ「メネセス」 オリの新助っ人、ドラゴンボール・孫悟空に憧れ来日”. サンケイスポーツ (2019年1月29日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ 2023 WBC Player Hitting StatsMLB.com 2023年3月27日閲覧
関連項目
- (中南米出身の日本プロ野球外国人選手一覧#メキシコ)
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 M
- メキシコ出身のメジャーリーグベースボール選手一覧
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Joey Meneses stats MiLB.com (英語)
- 個人年度別成績 J.メネセス - NPB.jp 日本野球機構