グレートプレーンズ(Great Plains)は、北アメリカ大陸の中西部、ロッキー山脈の東側と(中央平原)の間を南北に広がる台地状の大平原。ロッキー山脈から流れ出る河川によって形成された多くの堆積平野の総称である。
気候
自然
産業
住民
- グレートプレーンズに住む住民(開拓住民)の事をプレーンズマン (plainsman)と呼ぶ。
- アメリカ合衆国のグレートプレーンズ地帯は、世界で最も人口密度が低い農業地帯となっている。1930年代に起きた大恐慌以来、失業率が高い。人口も減少方向にあり、廃墟となった建物及びゴーストタウンと化した町や、放棄された農家の小屋の跡地がいくつか見られる。一方、グレートプレーンズには平原部族のネイティブ・アメリカンであるラコタ族やシャイアン族、クロウ族などが現在でも居住。それらのアメリカ先住民の人口は彼らが住む居住区がある郡では増えている。
- また、グレートプレーンズに住む人々は、西部開拓時代の文化に愛着があり、ロデオやスタンピードと呼ばれる伝統的なダンスや競技などを行う祭り、それにカウボーイやアメリカ先住民などの文化を守って暮らしている。
※先住民族は保存区域に居住している。
範囲
アメリカ合衆国のテキサス州、オクラホマ州、ニューメキシコ州、コロラド州、カンザス州、ネブラスカ州、ワイオミング州、モンタナ州、サウスダコタ州、ノースダコタ州の全域およびミネソタ州とアイオワ州の大部分と、カナダのサスカチュワン州、アルバータ州の全域およびマニトバ州の大部分。
グレートプレーンズの総面積は約1,300,000km2で、アメリカ合衆国本土の6分の1を占める。境目は西部はロッキー山脈の東麓に沿った線までだが、東部となると議論が分かれる。
西部のコロラド州中北部の6,210 haの短草草原は1976年にユネスコの生物圏保護区の(中央平原生物圏保護区)に[1]、東部のカンザス州北東部のマンハッタン付近の(フリント・ヒルズ)にある3,487 haの長草草原は1978年に(コンザ・プレーリー生物圏保護区)にそれぞれ指定されたが[2]、2017年に同国の多くの生物圏保護区と共に登録解除となった[3]。
脚注
外部リンク
- Great Plains Homepage
- Center for Great Plains Studies, University of Nebraska-Lincoln
- 米国大使館 アメリカ早分かり - 米国の地理の概要 第11章「グレートプレーンズ」と「プレーリー」