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キクラゲ

キクラゲ木耳[2]木蛾学名Auricularia auricula-judae)は、キクラゲ目キクラゲ科(キクラゲ属)のキノコ。春から秋にかけて、広葉樹ニワトコケヤキなどの倒木や枯枝に発生する。主に日本列島、中国大陸、台湾島、朝鮮半島などの東アジアミャンマーなどで食用とされている。また、中米ベリーズでは、マヤ系先住民族のモパン族が食用とする2種のキノコのうちの一種である。

キクラゲ
Auricularia auricula (Bull.) J.Schröt.
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Agaricomycetes
: キクラゲ目 Auriculariales
: キクラゲ科 Auricularaceae
: (キクラゲ属) Auricularia Bull. ex Mérat
: キクラゲ A. Auricula-judae
学名
Auricularia auricula-judae ((Bull.)) J.Schröt.
和名
キクラゲ
英名
Jew's Ear Fungus
きくらげ 乾[1]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 699 kJ (167 kcal)
71.1 g
デンプン 2.7 g
食物繊維 57.4 g
2.1 g
飽和脂肪酸 0.29 g
一価不飽和 0.33 g
多価不飽和 0.62 g
7.9 g
ビタミン
チアミン (B1)
(17%)
0.19 mg
リボフラビン (B2)
(73%)
0.87 mg
ナイアシン (B3)
(21%)
3.2 mg
パントテン酸 (B5)
(23%)
1.14 mg
ビタミンB6
(8%)
0.10 mg
葉酸 (B9)
(22%)
87 µg
ビタミンD
(569%)
85.4 µg
ミネラル
ナトリウム
(4%)
59 mg
(カリウム)
(21%)
1000 mg
(カルシウム)
(31%)
310 mg
(マグネシウム)
(59%)
210 mg
(リン)
(33%)
230 mg
(鉄分)
(271%)
35.2 mg
(亜鉛)
(22%)
2.1 mg
()
(16%)
0.31 mg
(セレン)
(13%)
9 µg
他の成分
水分 14.9 g
不溶性食物繊維 57.4 g
ビオチン(B7 27.0 µg

試料: 栽培品。エネルギー: 暫定値
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。

ただし、現在の学名は変更される可能性が高い(後述)。

名称

学名の内、属名はラテン語の「耳介」に由来する。種小名は「ユダの耳」を意味し、ユダが首を吊ったニワトコの木からこのキノコが生えたという伝承に基づく。英語でも同様に「ユダヤ人の耳」を意味するJew's earという。この伝承もあってヨーロッパではあまり食用にしていない[3]

日本では、従来A. auricula (Hook.) Underw.という学名が用いられていたが、実際には上記の学名が優先権を持つことが判明した[4]

日本語では漢名「木耳」(ムーアル、拼音: mù‘ěr)の熟字訓で「きくらげ」と読ませるが、木に生えるクラゲ(水母)のような食感の食材という意味である。

日本における地方名には、沖縄本島みみぐい沖永良部島鹿児島県)のみんぐそ奄美大島(鹿児島県)のみんぐり宮崎県西臼杵郡みみなばなどがあり、いずれも自生するアラゲキクラゲを耳と関連付けて呼んでいる。

ベトナム語では、「のきのこ」を意味するnấm mèo(ナムメオ)、または、木耳をベトナム語で音読みしたmộc nhĩ(モッニー)という。

マヤ系のモパン語ではlo'lo'(ロロ)という。

最新の分類学的検討

狭義の A. auricula-judaeヨーロッパに産出するが、従来同種と同定されていたアジア産の「キクラゲ」は、詳細な分子系統解析や形態比較により、複数の新種に分類されることが判明している。研究者の白水貴らが日本産の「キクラゲ」を分析したところ、A. heimuerA. minutissimaA. villosulaA. thailandicaの4種が発見され、A. auricula-judaeは見つからなかった[5]

特徴

形は不規則で、円盤状、耳状など変化に富む。背面の一部で枯木に付着する。子実体はゼリー質でやや半透明、背面は粗毛で白く、表面は暗褐色で滑らか。乾燥すると小さく縮み、湿ると元に戻る。生の状態では脆く破れやすいが、火を通すと名前の通りクラゲを思わせる歯ごたえになる。ほぼ無味無臭。

アラゲキクラゲが南方系なのに対し、キクラゲは北方系のため、アラゲキクラゲよりも少し低い温度で発生する。

類似のキノコ

キクラゲ科キクラゲ属
シロキクラゲ科シロキクラゲ属

食用

 
広東料理でのキクラゲの和え物

一般にキクラゲといえばシロキクラゲ科(シロキクラゲ属)も含んだキクラゲ類の総称である。色は黒色と白色(シロキクラゲ)があり、どちらもビタミンD食物繊維が豊富である[2]。主に乾燥品として流通しているが、近年は生のものも市場に流通している。生のものは乾燥品を水戻ししたものより弾力性と歯ごたえに富んでおり、日本では主産地の鹿児島県沖永良部島産や熊本県天草産のものが生のままでも出荷されている。乾燥品は食べる前に水かぬるま湯で戻し、石突き(根本)部分を切り落とす。中国の市場では、すぐに使えるように水で戻したキクラゲも売られている。

黒いキクラゲは中華料理豚骨ラーメンの具としても知られ、主に炒め物酢の物刺身チゲナムル薩摩揚げの具などに用いられる。精進料理普茶料理でも多用され、それらから変化した大分県中津市和菓子巻蒸」にも用いられている。沖永良部島の奄美料理では、生のみんぐそ(アラゲキクラゲ)を天ぷらや卵炒めなどにして食べる。便秘解消や高血圧予防、心臓病予防によいとされる[2]

シロキクラゲは、主に中華料理のスープの具や、氷砂糖の汁で煮たデザートの具として用いられる。

大韓民国でも一般的な食材であり、チャプチェトッポキなどに用いられる[6]

ベリーズ国南部に住むマヤ系のモパン族は、Jippi Jappaと共にCow footの葉で包み、蒸し焼きにして食べる。

栽培

中国、台湾、日本、ベトナムなどで仲間のアラゲキクラゲなどと共に広く、原木か、菌床で栽培される。害菌抵抗性も高く、原木栽培は比較的容易。生育温度が18 - 23℃程度であるため、菌床栽培では種菌接種から蔓延開始までの期間は、害菌に汚染されないための管理が重要である。

日本で消費されるキクラゲは大半が中国からの輸入であるが、国内栽培に取り組む事業者もいる[7]

日本産のアラゲキクラゲの収穫量は岐阜県が1位、熊本県が2位、茨城県が3位。鹿児島県沖永良部島では特産のサトウキビから出るバガスを栄養源にして栽培されている。

原木栽培
  • 原木伐採は休眠期(11 - 3月)に行い、数か月の乾燥の後、種菌を接種する。
  • 排水良好な、直射日光の当らない、散水管理が可能な林地に伏せ込む。
  • 発生は、接種年の7月下旬頃から始まり、翌年は春から降雨の都度発生する。
  • 3 - 5年程度継続。
菌床栽培

原木に生えた状態の子実体は軟らかく破れやすいので、収穫は慎重に行う。いったん乾燥させてしまえば丈夫になる。

参考画像

脚注

  1. ^ 文部科学省『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』
  2. ^ a b c 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月10日、161頁。(ISBN 978-4-415-30997-2)。
  3. ^ 根田仁 『きのこミュージアム』(八坂書房、2014年)p.240
  4. ^ 今関六也、(大谷吉雄)、本郷次雄他・増補改訂新版『山溪カラー名鑑 日本のきのこ』(山と溪谷社、2011年)p.534
  5. ^ 白水貴, 稲葉重樹, 牛島秀爾, 奥田康仁, 長澤栄史「日本産“Auricularia auricula-judae”および“A. polytricha”の分子系統解析と形態比較に基づく分類学的検討」『日本菌学会会報』2018年 59巻 1号 p.7-20, doi:10.18962/jjom.jjom.H30-02, 日本菌学会
  6. ^ 鄭銀淑『食べ歩きが楽しくなる韓国料理用語辞典』(日本経済新聞社、2005年)p.290
  7. ^ 「山口で純国産キクラゲ生産 印刷業の藤本コーポ、業務多角化」『日経産業新聞』2021年1月6日(食品・日用品・サービス面)2021年4月3日閲覧

関連項目

外部リンク

栽培
  • あらげきくらげの原木栽培法 - 株式会社キノックス
  • あらげきくらげの空調栽培・ブロック栽培法 - 株式会社キノックス
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