» www.Giftbox.Az - Bir birindən gözəl hədiyyə satışı
ウィキペディアランダム
毎日カテゴリ
共有: WhatsappFacebookTwitterVK

アメリカ海軍作戦部長

アメリカ海軍作戦部長(アメリカかいぐんさくせんぶちょう、Chief of Naval Operations: 略称CNO)は、アメリカ合衆国海軍省における最高位の軍人で、統合参謀本部議長または副議長が海軍から出ていない場合は、アメリカ海軍における最先任の士官である。

アメリカ海軍作戦部長
Chief of Naval Operations
海軍作戦部長章
海軍作戦部長旗
現職者
(マイケル・M・ギルデイ)(英語版)大将

就任日 2019年8月22日
所属機関アメリカ統合参謀本部
上官アメリカ合衆国海軍長官
任命アメリカ合衆国大統領
初代就任ウィリアム・シェパード・ベンソン大将
創設1915年5月11日
職務代行者海軍作戦副部長
ウェブサイト公式サイト

任期は4年[1]ジェームズ・フォレスタル海軍長官と不仲だったチェスター・ニミッツ元帥は、例外的に2年)。現在の海軍作戦部長は、マイケル・M・ギルデイ大将(第31代、2019年8月22日 - )である。

概要

海軍作戦部長の職は、海軍改革派と連邦議会が、制服軍人の権限拡大を嫌うジョセファス・ダニエルズ海軍長官の反対を押し切る形で1915年3月に少将職として新設されたが、議会は翌1916年8月に大将職に格上げした[2]。設置時の経緯から、海軍作戦部長には艦隊指揮権も海軍省の各局長に対する命令権も与えられず、その権限は強くなかった。しかし真珠湾攻撃でアメリカが第二次世界大戦に参戦すると、フランクリン・ルーズベルト大統領とフランク・ノックス海軍長官は、1941年2月に常設職としては廃止したばかりの合衆国艦隊司令長官(Commander in Chief, United States Fleet: 略称CINCUS)を、大統領令第8984号[3]によりCOMINCHの略称で復活させて艦隊指揮権を与え、アーネスト・キング大将を任命した。このため海軍作戦部長ハロルド・スターク大将とキング大将のどちらが海軍のトップか分からない状態になって部内に混乱が生じ、スターク大将がCNOを辞任したので、大統領令第9096号[4]によって合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長(Commander in Chief, United States Fleet, and Chief of Naval Operations: 略称COMINCH-CNO)の肩書きが新設され、COMINCH-CNOのキングがCOMINCHとCNOの職務にあたる形となり、CNOに海軍省各局長への監督権が与えられた。第二次世界大戦が終結するとCOMINCHは廃止され、再びCNOがトップとなった。

海軍作戦部長と和訳するのが一般的であるが[5]、近年になり、海軍作戦総長と和訳する動きがある[6][7]。「海軍作戦総長」という和訳を推している軍事評論家の野木恵一は、海軍作戦「部長」では単なる部局の長と誤認される恐れがあるが、海軍作戦「総長」であれば、同じく統合参謀本部の構成員である「陸軍参謀総長」および「空軍参謀総長」と釣り合う、という趣旨を述べている[8]。アメリカ国防総省編『軍事用語辞典』によれば、"operation"は軍事的衝突が関係する活動だけでなく、補給や訓練、管理まで含む概念で[9]、日本語の「作戦」より広い概念であるため、"Chief of Naval Operations"を「海軍作戦部長」、「海軍軍令部長」と訳したのは誤訳に近いという指摘もある[10]

歴代の海軍作戦部長

氏名 写真 階級 在任期間 出身校 前職 後職 職域
(マーク)
備考
着任 退任
01 ウィリアム・シェパード・ベンソン   海軍少将(在任中に大将に進級) 1915年5月11日 1919年9月25日 海軍兵学校 フィラデルフィア海軍工廠 (合衆国船舶委員会)委員長 艦艇
02 ロバート・クーンツ   海軍大将 1919年11月1日 1923年7月21日 海軍兵学校 大西洋艦隊戦闘部隊司令官 合衆国艦隊司令長官 艦艇
03 (エドワード・ウォルター・エバール)   海軍大将 1923年7月21日 1927年11月14日 海軍兵学校 太平洋艦隊司令長官 合衆国海軍評議員 艦艇
04 (チャールズ・ヒューズ)   海軍大将 1927年11月14日 1930年9月17日 海軍兵学校 戦闘艦隊司令長官 艦艇
05 (ウィリアム・プラット)   海軍大将 1930年9月17日 1933年6月30日 海軍兵学校 合衆国艦隊司令長官 艦艇
06 (ウィリアム・スタンドレイ)   海軍大将 1933年7月1日 1937年1月1日 海軍兵学校 合衆国艦隊戦闘集団司令官 ソビエト連邦大使 艦艇
07 ウィリアム・リーヒ   海軍大将 1937年1月2日 1939年8月1日 海軍兵学校 合衆国艦隊戦闘集団司令官 プエルトリコ総督 艦艇
08 ハロルド・スターク   海軍大将 1939年8月1日 1942年3月2日 海軍兵学校 合衆国艦隊戦闘集団
巡洋艦部隊司令官
在欧合衆国海軍司令官 艦艇
09 アーネスト・キング   海軍大将(在任中に元帥に進級) 1942年3月2日 1945年12月15日 海軍兵学校 合衆国艦隊司令長官 航空 合衆国艦隊司令長官と兼任。
10 チェスター・ニミッツ   海軍元帥 1945年12月15日 1947年12月15日 海軍兵学校 太平洋艦隊司令長官
兼 太平洋戦域最高司令官
潜水
11 ルイス・デンフェルド   海軍大将 1947年12月15日 1949年11月2日 海軍兵学校 マーシャル諸島カロリン諸島およびマリアナ諸島軍政長官 艦艇 提督たちの反乱」の責任を問われ、更迭される。
12 フォレスト・シャーマン   海軍大将 1949年11月2日 1951年7月22日 海軍兵学校 第6任務艦隊司令官 航空 在任中に心臓発作で死去。
13 ウィリアム・フェクテラー   海軍大将 1951年8月16日 1953年8月17日 海軍兵学校 大西洋軍総司令官
兼 大西洋艦隊司令長官
NATO南ヨーロッパ連合軍最高司令官 艦艇
14 ロバート・カーニー   海軍大将 1953年8月17日 1955年8月17日 海軍兵学校 NATO南ヨーロッパ連合軍最高司令官 艦艇
15 アーレイ・バーク   海軍大将 1955年8月17日 1961年8月1日 海軍兵学校 大西洋艦隊駆逐艦部隊司令官 艦艇
16 (ジョージ・アンダーソン・ジュニア)   海軍大将 1961年8月1日 1963年8月1日 海軍兵学校 第6艦隊司令官 ポルトガル大使 航空
17 デヴィッド・マクドナルド   海軍大将 1963年8月1日 1967年8月1日 海軍兵学校 在欧合衆国海軍司令官
兼 東大西洋・地中海合衆国海軍司令官
兼 東大西洋合衆国軍司令官
航空
18 トーマス・モーラー   海軍大将 1967年8月1日 1970年7月1日 海軍兵学校 大西洋軍総司令官
兼 大西洋艦隊司令長官
兼 NATO大西洋連合軍最高司令官
統合参謀本部議長 航空
19 エルモ・ズムウォルト・ジュニア   海軍大将 1970年7月1日 1974年6月29日 海軍兵学校 ベトナム派遣海軍司令官 艦艇
20 ジェームズ・ホロウェイ3世   海軍大将 1974年6月29日 1978年7月1日 海軍兵学校 第7艦隊司令官 航空
21 トーマス・ヘイワード   海軍大将 1978年7月1日 1982年6月30日 海軍兵学校 太平洋艦隊司令長官 航空
22 ジェームズ・ワトキンス   海軍大将 1982年6月30日 1986年6月30日 海軍兵学校 太平洋艦隊司令長官 エネルギー長官 潜水
23 カーライル・トロスト   海軍大将 1986年7月1日 1990年6月29日 海軍兵学校 大西洋軍副総司令官
兼 大西洋艦隊司令長官
潜水
24 フランク・ケルソー2世   海軍大将 1990年6月29日 1994年4月23日 海軍兵学校 大西洋軍総司令官
兼 NATO大西洋連合軍最高司令官
潜水 1993年1月2日から7月21日にかけて、海軍長官代行を兼任。
25 ジェレミー・ボーダ   海軍大将 1994年4月23日 1996年5月16日 ((OCS))[11] 在欧合衆国海軍司令官
兼 東大西洋合衆国軍司令官
兼 NATO南ヨーロッパ連合軍最高司令官
艦艇 初の叩き上げ出身、在任中に自殺。
26 ジェイ・L・ジョンソン   海軍大将 1996年8月2日 2000年7月21日 海軍兵学校 海軍作戦部副長 航空 ボーダの自殺後は海軍作戦部副長職のまま8月まで職務代行
27 ヴァーン・クラーク   海軍大将 2000年7月21日 2005年7月22日 アーカンソー大学(OCS) 大西洋艦隊司令長官 艦艇
28 マイケル・マレン   海軍大将 2005年7月22日 2007年9月29日 海軍兵学校 在欧合衆国海軍司令官
兼 NATOナポリ連合統合軍司令官
第17代統合参謀本部議長 艦艇
29 ゲイリー・ラフヘッド   海軍大将 2007年9月29日 2011年9月23日 海軍兵学校 艦隊総軍司令官 退役 艦艇
30 ジョナサン・グリーナート   海軍大将 2011年9月23日 2015年9月18日 海軍兵学校 海軍作戦部副部長 退役 潜水
31 (ジョン・M・リチャードソン)(英語版)   海軍大将 2015年9月18日 2019年8月22日 海軍兵学校 海軍原子力推進機関部長 退役 潜水 初の海軍原子力推進機関部長経験者[12]
32 (マイケル・M・ギルデイ)(英語版)   海軍大将 2019年8月22日 在任中 海軍兵学校 統合参謀本部事務局長 艦艇

脚注

  1. ^ 10 U.S. Code § 5033 - Chief of Naval Operations
  2. ^ Julius Augustus Furer, Administration of the Navy Department in World War II Chapter III: Chief of Naval Operations--Commander-in-Chief, U.S. Fleet
  3. ^ Executive Order 8984
  4. ^ Executive Order 9096
  5. ^ “”. 産経新聞 (2017年6月17日). 2009年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月20日閲覧。
  6. ^ 『世界の艦船』2013年2月号、P130、「アメリカ海軍の組織/編成と基地」野木恵一。
  7. ^ 『軍事研究』2013年2月号、P131、「新旧交代の主力戦闘機:F/A-18からF-35時代へ」河津幸英。
  8. ^ 『世界の艦船』2013年2月号、野木恵一の記事中に記載。
  9. ^ US Department of Defense, The Dictionary of Military Terms (New York: Skyhorse Publishing, 2009), p. 397. (ISBN 9781602396715)
  10. ^ 駄場裕司「第二次世界大戦期アメリカ海軍の指導体制 合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長の職務」『政治経済史学』第670号、2017年10月
  11. ^ 高校卒業後、選考により入校。その後(ロードアイランド大学)にて文学士を授与された。
  12. ^ 海軍の空母や潜水艦に搭載される原子力推進機関に関連する業務を統括するポストであり、研究開発部門の長という性格が強く、8年間という他職と比較して長期の在任期間が設定されているが、通常は異動なく8年の任期を全うして退役することがほとんど。

関連項目

外部リンク

  • 海軍作戦部長公式サイト(英語)
  • Chief of Naval Operations: Responsibilities, USN.
  • - ウェイバックマシン(2000年12月10日アーカイブ分), Naval Historical Center
  • Office of the Chief of Naval Operations, office organisation chart
ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。