アジアハイウェイ4号線(アジアハイウェイ4ごうせん)は、アジアハイウェイの路線の一つで、総延長は4,811km[1]である。
概要
起点はロシア連邦ノヴォシビルスク州ノヴォシビルスクで、アジアハイウェイ6号線から分岐した後南下し、アルタイ地方とアルタイ共和国を通りモンゴルの西端部に入る。かつてはモンゴル・中国国境からウルムチまでの設定はなかったが、現在は道路が整備されたため、アルタイ地区チンギル県からG216国道などを経由してウルムチに至る。その後ウルムチからカシュガルまではかつての(天山南路)とほぼ同じルートとなる。
カシュガルからカラコルム・ハイウェイとなるアジアハイウェイ4号線は、クンジュラブ峠を越えてパキスタンのフンザ地域に入るが、2010年1月4日に発生した土砂災害によって(フンザ川)の渓谷の一部がせきとめられ、長さ18kmに及ぶアッタバード湖が形成されたため、この区間は(2013年1月)現在も不通となっており、渡し船による代替輸送を行っている。アッタバード湖を抜けると、フンザ観光の中心地(カリーマーバード)があり、ギルギット・バルティスタン州(ジャグロット)からカイバル・パクトゥンクワ州の(サーコット)までインダス川沿いに南下した後、パンジャーブ州(ハッサナブダル)でアジアハイウェイ1号線と合流し、州都ラホールまで重複区間となる。
ラホールから先はアジアハイウェイ2号線との重複区間となるが、シンド州(サッカル地区)(ローリ)でアジアハイウェイ2号線と分岐し、再びインダス川沿いに南下する。その後、ハイデラバードでインダス川を渡り、シンド州州都のカラチが終点となる。
経路
ロシア連邦
モンゴル
- A0306 : バヤン・ウルギー県ウランバイシント - ウルギー
- A0305 : ウルギー - ホブド県ホブド
- A0304 : ホブド - マンカン
- A14 : マンカン - (ブルガン) - ヤランタイ
中華人民共和国
- (S320省道) : 新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)アルタイ地区チンギル県 - コクトカイ県
- G216国道 : コクトカイ県 – ウルムチ
- G314国道 : ウルムチ - トルファン市トクスン県 - アクス地区アクス - カシュガル地区カシュガル - タシュクルガン・タジク自治県 - クンジュラブ口岸
パキスタン
- N-35国道(カラコルム・ハイウェイ) : ギルギット・バルティスタン州クンジュラブ峠 - アッタバード湖 - (カリーマーバード) - ギルギット - カイバル・パクトゥンクワ州アボッターバード - パンジャーブ州(ハッサナブダル)
- (M2高速道路)( アジアハイウェイ1号線との重複区間) : ハッサナブダル - (ジェーラム) - グジュラーンワーラ - ラホール
- (N-5国道)( アジアハイウェイ2号線との重複区間) : ラホール - ムルターン - バハーワルプール - シンド州(サッカル地区)(ローリ)
- N-5国道 : ローリ - ハイデラバード - カラチ
国境
脚註
出典
- 国際:アジアハイウェイ路線 - 国土交通省