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のび太のおばあちゃん(のびたのおばあちゃん)は、藤子・F・不二雄の漫画作品『ドラえもん』に登場する架空の人物。副主人公・野比のび太の父(野比のび助)方の祖母。年齢、名前は作品内に記述はない。
のび太のおばあちゃん | |
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『ドラえもん』のキャラクター | |
作者 | 藤子不二雄 (のちに藤子・F・不二雄名義) |
声 | #声優を参照 |
詳細情報 | |
愛称 | おばあちゃん(ドラえもん・のび太から) お母さん(玉子から) かあちゃん(のび太のパパから) |
性別 | 女性 |
職業 | 専業主婦 |
家族 | のびる(夫) のび助(長男) 玉子(嫁) のび太(孫) |
配偶者 | 野比のびる |
子供 | 野比のび助 |
国籍 | 日本 |
なお、野比のび太のおばあちゃん(祖母)は、父(野比のび助)方の祖母と、母(野比玉子)方の祖母の2人が作品内に存在するが、この項は登場回数の多い父(野比のび助)方の祖母について記述する。
人物
まだ幼かった孫ののび太を溺愛し、おばあちゃんっ子であったのび太の幼少期のエピソードに多く登場する人物。非常にやさしいキャラクターで友人や家族にすら非難されるのび太をほぼ唯一非難せず、のび太が小さい時、我儘ばかり言って困らせたことを侘びた時も宥めるなど一番の理解者である。感動エピソードを生み出すのが定番である。のび太が幼少期の頃に既に死亡しており物語開始時点では故人であるが、その後ものび太の良心に強い影響を与えている。
また、息子ののび助(のび太の父)が青少年期であり、自身も若い頃のエピソード「夢まくらのおじいさん」「のび太が消えちゃう?」にも登場。厳格な夫(野比のびる)が息子(野比のび助)を厳しく育てる影で、やさしくのび助をフォローする内助の功的な役割でもある。その様子を隠れて見ていたのび太がドラえもんに、「若い頃から優しかったんだ」と言うシーンもある。もっとも、彼女の夫は表向きはのび助に厳しくする一方、陰ではそれとなくのび助の様子を気遣っていたが、父親の甘い顔を子供に見せるのは教育上良くないという考えだったため、家庭ではのび助をなぐさめたり甘えさせる役目を全て彼女に任せていた節がある。また、マンガを欲しがったのび助に「そんなくだらないものは役に立たん」と一喝する一方で、いじめられているのび助の様子を彼女に見に行かせた際に「マンガを買ってやれ」と金を渡している。
ドラえもんのタイムマシンで過去に遡り、思わず自分が成長したのび太であると正体を明かした際に、何の疑いも持たずに小学生に成長したのび太を受け入れて以降、何度かのび太は接触をする。その度、未来から連れられてきた泥酔状態のび助を介抱したり、のび太の要求を素直に受け入れている。テレビアニメ第2作第1期にのび太の部屋の隣に存在していた謎の部屋(第2作第2期では、のび太の部屋が原作版に変更されたため存在していない)にある時計が鳴る音を幼いのび太を膝の上に座らせて聞いており、現在ののび太は「小さい頃おばあちゃんの膝の上でこの時計の音を聞くのが大好きだった」と発言している。この時計は現在は壊れて音が鳴らなくなっており、ドラえもんのひみつ道具を使ってこの時計を修理して再び音が鳴る様にするエピソードが放送されていた。
相関関係
野比のびると結婚、4男1女の計5人の子供を授かる。そのうちの長男が野比のび助(のび太の父)であるが、タイムマシンで過去の野比家へ行っても子供がのび助しかいない。ただし、34巻「一晩でカキの実がなった」にのみ過去の世界に弟(のび三郎)がいる。夫のびる亡き後、長男のび助が玉子(のび太の母)と結婚してのび太が生まれ、3世代同居家族となる。
容姿
- 体形 - 昔の日本女性らしく身長は低く、野比のび助と野比玉子(のび太の父母)の肩の高さ位である。
- 着衣 - 息子の野比のび助が、まだ青少年時代の若い頃から、常に和装姿で、上から袖なし羽織を身に着けている姿が定番である。外出時は巾着袋を所持。就寝時は浴衣である。洋服姿が唯一、劇場版映画「おばあちゃんの思い出」内に、乳幼児期ののび太を、ベビーバスに入れるイメージ画としてある。
- 髪型 - 白髪のやや長い髪を後ろで束ねている。初期のアニメではポニーテールだったが、その後は『お団子ヘア』に統一されている。
- メガネ - 作品によって描かれたり、なかったりする。
- 原作漫画 - 息子ののび助(のび太の父)の青少年期で、自身も若い頃のエピソード「夢まくらのおじいさん」「のび太が消えちゃう?」や、老齢期の「おばあちゃんのおもいで」、病気療養中のエピソード「なくし物とりよせ機・あの日あの時あのダルマ」ではメガネは描かれておらず、これ以外の登場作品では全てメガネが描かれている。
- 大山のぶ代が声優を務めたテレビアニメ第2作第1期時代の初期(1979年4月〜1981年9月)(イエロータイトル)時代 - 原作同様であるが、唯一「おばあちゃんのおもいで」のみ、原作には無いメガネが付け足されている。
- (1981年10〜1992年10月)(オレンジタイトル)時代以降~現在放送中のテレビアニメ第2作2期 - メガネは全ての作品で長期間描かれなくなったが、おばあちゃんの登場する最新作である、2014年6月13日放送「パパもあまえんぼ」(テレビアニメ第2作第2期)でメガネが復活した。
詳しくは(キャラクターデザインの変遷)を参照。
死因
原作・アニメともに死因について具体的に明記されていないが、亡くなる直前、病床から起き出して来たおばあちゃんに、幼いのび太が「病気なんだから寝てなくちゃだめ」と言っている事や、病床の枕元に処方薬の紙袋が置かれている事から、何らかの病で亡くなったと推測される。
また、アニメ「おばあちゃんのおもいで」第2作第2期(2006年6月30日放送)では、亡くなる数年前(のび太が3歳の時)の自室の仏壇に、処方薬の紙袋と皿に置かれた薬が置かれていることや「私ももう歳だから、いつまで生きていられるか……」と言っていることから死因につながるものかは不明だが、この頃から何らかの病を患っていたようで、死期が近い事を自覚している事をほのめかしている。
登場作品
おばあちゃんのおもいで
- 原作「小学三年生」1970年11月号
- 原作「てんとう虫コミックス第4巻第18話」1974年10月31日
- 1973年6月10日「のび太のおばあちゃんの巻」テレビアニメ第1作
- 1979年7月15日「おばあちゃんのおもいで」テレビアニメ第2作第1期
- 1986年1月3日「おばあちゃん大好き」テレビアニメ第2作第1期
- 2000年3月11日「おばあちゃんの思い出」劇場映画版 第2作第1期
- 2006年6月30日「おばあちゃんの思い出」テレビアニメ第2作第2期。2015年10月10日(土) 昼0:30-午後1:15 再放送[1]。
- 2011年6月24日「おばあちゃんのおもいで」テレビアニメ第2作第2期。2014年3月16日 朝6時~再放送[2]。
パパもあまえんぼ
- 原作「パパもあまえんぼ」(「小学六年生」1977年9月号)
- 原作「パパもあまえんぼ」(「てんとう虫コミックス第16巻第19話」1978年12月22日)
- 1979年10月6日「パパもあまえんぼ」テレビアニメ第2作第1期
- 1986年1月31日「パパだって甘えんぼ」テレビアニメ第2作第1期
- 2014年6月13日「パパもあまえんぼ」テレビアニメ第2作第2期
なくし物とりよせ機・あの日あの時あのダルマ
- 原作「なくし物とりよせ機」(「小学六年生」1978年3月号)
- 原作「あの日あの時あのダルマ」(「てんとう虫コミックス第18巻第14話」1979年12月20日)
- 1979年6月11日「なくし物とりよせ機」テレビアニメ第2作第1期
- 1987年3月20日「あの日あの時あのダルマ」テレビアニメ第2作第1期
- 2009年1月23日「あの日あの時あのダルマ」テレビアニメ第2作第2期
ノンちゃんのクツ・赤いくつの女の子
- 原作「ノンちゃんのクツ」(「小学六年生」1974年9月号)
- 原作「赤いくつの女の子」(「てんとう虫コミックス第6巻第10話」1974年12月25日)
- 1979年5月18日「赤いくつの女の子」テレビアニメ第2作第1期
- 1987年3月6日「赤いクツの思い出」テレビアニメ第2作第1期
- 2007年4月20日「のび太のほろ苦い思い出 赤いくつの女の子」テレビアニメ第2作第2期
天才のび太・人生やりなおし機
- 原作「天才のび太」(「小学四年生」1977年4月号)
- 原作「人生やりなおし機」(てんとう虫コミックス第15巻第11話)
- 1979年9月16日「人生やりなおし機」テレビアニメ第2作第1期
- 1994年4月8日「人生やりなおし機」テレビアニメ第2作第1期
- 2008年8月8日「人生やりなおし機」テレビアニメ第2作第2期
タマシイム・マシン
- 原作「小学四年生」1977年1月号
- 原作「てんとう虫コミックス第13巻第18話」1977年3月31日
- 1979年9月6日「タマシイム・マシン」テレビアニメ第2作第1期
- 1987年10月30日「あの頃に戻りたい!」テレビアニメ第2作第1期
- 2015年7月10日「タマシイム・マシン」テレビアニメ第2作第2期
夢まくらのおじいさん
- 原作「カエルの子はカエル」(「小学六年生」1976年12月号)
- 原作「夢まくらのおじいさん」(「てんとう虫コミックス第14巻第20話」1977年12月20日)
- 1979年10月23日「夢まくらのおじいさん」テレビアニメ第2作第1期
- 1987年11月6日「パパとおじいちゃん」テレビアニメ第2作第1期
- 2010年6月11日「夢まくらのおじいさん」テレビアニメ第2作第2期
のび太が消えちゃう?
- 原作「てんとう虫コミックス第43巻第17話」1991年12月14日
- 2002年10月5日「パパの夢をかなえよう」テレビアニメ第2作第1期
- 2006年6月16日「のび太が消えちゃう?」テレビアニメ第2作第2期
下記の回のみ登場シーンはカットされ登場しない
- 1983年9月2日「のび太が消えちゃう?」テレビアニメ第2作第1期
思い出ボックス
テレビアニメのオリジナル版。原作漫画無し。
- 1997年12月22日「思い出ボックス」テレビアニメ第2作第1期
のび太の家出
- 2004年8月13日「のび太の家出」テレビアニメ第2作第1期
- 下記原作「のび太のなが~い家出」のリメイクで、「タイムマシーンでのび太が過去のおばちゃんに会いに行く」というオリジナルストーリーがこの回のテレビアニメだけ追加。よって下記の原作、他の回のテレビアニメでは登場しない。
- 原作
- 「のび太のなが~い家出」「小学三年生」1981年4月号
- 「のび太のなが~い家出」(「てんとう虫コミックス第25巻第1話」1982年7月28日)
- テレビアニメ
- 1981年8月3日「のび太のなが~い家出」第2作第1期
- 2005年10月28日「のび太のなが~い家出」第2作第2期
ドラえもん のび太のワンニャン時空伝
『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』では、幼少ののび太にけん玉を贈り、自身も上手にけん玉を操って教えるシーンに登場。
- 2004年3月6日- 劇場映画版/第2作第1期
帰ってきたドラえもん
『帰ってきたドラえもん』では、回想シーンに「あの日あの時あのダルマ」の一場面が挿入。原作漫画には登場せず、映画版のみリメイクで登場。セリフは無し。
- 1998年3月7日-劇場映画版/第2作第1期
声優
- テレビアニメ第2作1期
- テレビアニメ第2作1期(若い頃)
- 峰あつ子(1979.10)
- 高村章子(1987.11-2002.10)
- 翠準子(2001.5)
- テレビアニメ第2作2期
- 羽鳥靖子(2006.6-)
- テレビアニメ第2作2期(若い頃)
- STAND BY ME ドラえもん 2
- 宮本信子(2020.11)