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坂戸 (川崎市)

坂戸(さかど)は、神奈川県川崎市高津区町名。現行行政地名は坂戸1丁目から坂戸3丁目で、1991年(平成3年)11月25日住居表示が施行されている[5]。面積は53.9 haである[1]

坂戸
坂戸
坂戸の位置
坂戸
坂戸 (神奈川県)
北緯35度35分35.94秒 東経139度37分25.96秒 / 北緯35.5933167度 東経139.6238778度 / 35.5933167; 139.6238778
日本
都道府県 神奈川県
市町村 川崎市
高津区
町名制定 1991年(平成3年)11月25日
面積
 • 合計 0.529410154 km2
人口
2022年(令和4年)6月30日現在)[2]
 • 合計 9,153人
 • 密度 17,000人/km2
等時帯 (日本標準時)
郵便番号
213-0012[3]
市外局番 044((川崎MA))[4]
ナンバープレート 川崎

地理

高津区の東部に所在し、全域が多摩川沖積低地となっている[6]。一帯はミツトヨなどの工場が立ち並ぶほか、かつての池貝鉄工の跡地はかながわサイエンスパーク(KSP)として起業・研究開発の拠点となっている[7]。その他に、住宅も立ち並んでいる。

坂戸の南東端を第三京浜道路が通り、京浜川崎インターチェンジが、隣接する末長にかけて所在している[8]

坂戸は北端で旧平瀬川[9]を境界として二子北見方と、東端で中原区上小田中と、南端で末長と、西端で久本溝口と接している(特記のない町域は高津区)。

地価

住宅地の地価は、2022年令和4年)1月1日時点の公示地価によると、坂戸2丁目7-18の地点で302,000円/m²となっている[10]

歴史

当地には条里制の遺構が残るが[6]、文献での初出は1325年正中2年)の「関東下知状」で、「稲毛新庄坂戸郷」という形で登場する[6]1352年正平7年)の「足利尊氏充行下文」には「稲毛庄坂郷」とあり[6]、「新編武蔵風土記稿」ではこれを元にかつて坂土と書いたとしているが[9][11]、上述のように、それ以前に坂戸と書かれた例があるので、これは単なる誤記であろうと考えられている[9][12]

江戸時代初期の当地は天領であったが、徳川家継の死に伴い、有章院殿御霊屋料として増上寺領となった[9]。村は、正保年間の「武蔵田園簿」で2928斗あまり、「元禄郷帳」では331石1斗あまり[6]1838年天保9年)の「志村家文書」では336石1斗あまり[13]、幕末の「旧高旧領取調帳」では331石あまり[14]というように推移していた。ほとんどが水田であり、米と麦の二毛作が行われていた[14]。用水としては、二ヶ領用水の分流である根方堀が当地を潤していた[15][11]。「新編武蔵風土記稿」では民家57軒[11]

明治維新以降は、行政上高津村→高津町川崎市と推移していった。明治から大正にかけては、商工業への従事者が出て農業人口こそ減ったものの、当地は純粋な農村であったが[16]昭和10年代に、南部の湿地帯を杭打ちで固めた土地へ池貝鉄工所が進出したり[9]、三豊製作所(現:ミツトヨ)など他の会社も当地に工場を構えた[8]結果、当地は大きく変化を遂げていった。残った農地にも、戦後には宅地化の波が押し寄せ[8]第三京浜道路の開通後には農村風景が一掃されてしまった[7]

1980年代に池貝鉄工は茨城県へと移転していったが、その跡地には民間事業者の能力の活用による特定施設の整備の促進に関する臨時措置法(民活法)の適用第1号事例としてかながわサイエンスパークが開設された[7]。かながわサイエンスパークでは、研究開発型企業の起業支援や、神奈川科学技術アカデミーとも連携した産官学共同の科学技術研究が行われている。

地名の由来

いくつかの説が考えられているが、正確なところはわかっていない[6][9]

  • 「砂地」を意味する「スカド」から転じた[6]
  • 現在の埼玉県坂戸市から移り住んだ人たちが、本貫の地名を付けた[6]
  • 「多摩川の下流にある場所」という意味合いの「サガド」から転じた[14]

沿革

町域の新旧対照

坂戸が住居表示を施行する前のは、以下のようになっていた[20]。なお、特記のない字はその一部が現町丁に含まれている。

現町丁 住居表示施行前の字
坂戸1丁目 坂戸字上居村、久本字鴛鴦ヶ町
坂戸2丁目 坂戸字上居村・字下居村・字新田耕地、上小田中字上耕地
坂戸3丁目 坂戸字溝下耕地の全部、坂戸字窪田耕地・字三町歩耕地・字下居村・字新田耕地

世帯数と人口

2022年(令和4年)6月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[2]

丁目 世帯数 人口
坂戸1丁目 1,410世帯 2,560人
坂戸2丁目 1,278世帯 2,619人
坂戸3丁目 1,998世帯 3,974人
4,675世帯 9,153人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

1995年(平成7年) 7,712人 [21]
2000年(平成12年) 7,711人 [22]
2005年(平成17年) 8,467人 [23]
2010年(平成22年) 8,324人 [24]
2015年(平成27年) 9,025人 [25]
2020年(令和2年) 9,335人 [26]

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

1995年(平成7年) 3,150世帯 [21]
2000年(平成12年) 3,299世帯 [22]
2005年(平成17年) 3,893世帯 [23]
2010年(平成22年) 4,004世帯 [24]
2015年(平成27年) 4,400世帯 [25]
2020年(令和2年) 4,627世帯 [26]

学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2022年3月時点)[27][28]

丁目 番地 小学校 中学校
坂戸1丁目 1番3~10号
6番1〜2号
6番31号~最終号
川崎市立久本小学校 川崎市立高津中学校
1番1~2号
1番11号~最終号
2~5番
6番3~30号
7~17番
19番以降
川崎市立坂戸小学校
18番 川崎市立東高津中学校
坂戸2丁目 1~18番16号
19番以降
18番17号~最終号 川崎市立大谷戸小学校 川崎市立西中原中学校
坂戸3丁目 1番 川崎市立坂戸小学校 川崎市立高津中学校
2番以降 川崎市立東高津中学校

事業所

2016年(平成28年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[29]

丁目 事業所数 従業員数
坂戸1丁目 67事業所 1,305人
坂戸2丁目 46事業所 223人
坂戸3丁目 153事業所 3,798人
266事業所 5,326人

交通

鉄道

南武線とわずかに接している(武蔵新城駅 - 武蔵溝ノ口駅間)が、当地に駅はない。

バス

 
溝の口駅とKSPを結ぶシャトルバス(溝の口駅前)

当地に路線バスは通っていないが、かながわサイエンスパークと溝の口駅を結ぶ無料シャトルバスが運行されており、一部時間帯を除いて誰でも乗車可能[30]なほか、近隣のバス停から路線バスを利用することもできる。

道路

 
京浜川崎IC入口(東京方面は当地に所在)

施設

 
ミツトヨの本社・溝の口工場

その他

日本郵便

関連項目

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2018年5月22日). 2021年12月12日閲覧。
  2. ^ a b “令和4年町丁別世帯数・人口 6月30日現在” (XLS). 川崎市 (2022年7月25日). 2022年7月25日閲覧。 “令和4年町丁別世帯数・人口 6月末日現在”
  3. ^ a b “坂戸の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ “区別町名一覧表(高津区)”. 川崎市 (2011年11月17日). 2012年10月18日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i 川崎地名辞典(上)』 p.349。
  7. ^ a b c たちばな地名探訪』 p.189
  8. ^ a b c d 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.409。
  9. ^ a b c d e f 川崎の町名』 p.167。
  10. ^ “土地総合情報システム”. 国土交通省. 2022年7月23日閲覧。
  11. ^ a b c 新編武蔵風土記稿 坂戸村.
  12. ^ 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.408では、同文献の記載についても「稲毛庄内坂郷」としている。
  13. ^ a b 川崎地名辞典(上)』 p.350。
  14. ^ a b c 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.408。
  15. ^ 川崎地名辞典(上)』 pp.352-353。
  16. ^ 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 pp.408-409。
  17. ^ “ミツトヨの歩み”. ミツトヨ. 2012年3月20日閲覧。
  18. ^ “会社沿革”. 池貝. 2012年3月20日閲覧。
  19. ^ “会社概要・沿革”. ケイエスピー. 2012年3月20日閲覧。
  20. ^ 住居表示新旧対照案内図 No.60 坂戸1, 2, 丁目 川崎市、1991年。
  21. ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  22. ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  23. ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  24. ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  25. ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  26. ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  27. ^ “高津区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2019年1月1日). 2022年3月1日閲覧。
  28. ^ “高津区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2018年11月5日). 2022年3月1日閲覧。
  29. ^ “平成28年経済センサス-活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  30. ^ “KSPシャトルバス ご利用案内”. ケイエスピー. 2012年3月20日閲覧。
  31. ^ “郵便番号簿 2021年度版” (PDF). 日本郵便. 2022年2月28日閲覧。

参考文献

  • 『川崎の町名』日本地名研究所 編、川崎市、1995年。 
  • 『川崎地名辞典(上)』日本地名研究所 編、川崎市、2004年。 
  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年。 
  • 前川清治『たちばな地名探訪』労働教育センター、1997年。ISBN (4-8450-0283-3)。 
  • 「坂戸村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ64橘樹郡ノ7、内務省地理局、1884年6月。(NDLJP):763984/18。 

外部リンク

  • かながわサイエンスパーク
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