ロイヤル・アントワープFC

ロイヤル・アントワープFC（オランダ語: Royal Antwerp Football Club）は、ベルギーのアントウェルペン（アントワープ）を本拠地とするサッカークラブである。

ロイヤル・アントワープFC
原語表記	Royal Antwerp Football Club
愛称	The Great Old, The Reds
クラブカラー	赤・白
創設年	1880年
所属リーグ	ベルギー・ファースト・ディビジョンA
所属ディビジョン	1部
ホームタウン	アントウェルペン
ホームスタジアム	ボサイルスタディオン
収容人数	16,144^[1]
監督	マルク・ファン・ボメル
公式サイト	公式サイト
ホームカラー アウェイカラー サードカラー
(■)テンプレート（(■)ノート）■サッカークラブPJ

概要

ベルギーで最も歴史のあるサッカークラブで、世界各国の現存する最古のサッカークラブが名を連ねるクラブ・オブ・パイオニアーズ（en:Club of Pioneers）のメンバーである^[2]。

1992-93シーズンにはUEFAカップウィナーズカップで決勝に進出し、ウェンブリー・スタジアムで行われた決勝ではパルマFCに敗れた。これ以来、ベルギーのクラブが欧州カップ戦の決勝に出場したことはない。

イングランド・FAプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドFCと長期の提携関係にある。同クラブに所属している若手選手が経験を積むために、あるいは労働許可証を取得するまでの期間のためにアントワープへ期限付きで移籍してくることが多々あり、ダニー・ヒギンボザム、ジョン・オシェイ、董方卓、ジョニー・エヴァンズ、フレイザー・キャンベルなど25人以上にのぼる。

2022-23シーズン、リーグ戦で3位に入りプレーオフ進出。首位で迎えたヘンクとの最終戦、同時進行の他会場ではアントワープと得失点差で2位のサン＝ジロワーズが4位クラブ・ブリュージュを1―0とリードして1935年以来の優勝に突き進んでいた。しかし、サン＝ジロワーズは後半44分から失点を重ねて逆転を許し、ヘンクが瞬間的に首位に浮上。その中でアントワープは後半AT4分にDFアルデルヴェイレルトが約20メートルのミドル弾をゴール左上に突き刺して2―2の引き分けに持ち込み、土壇場で優勝を決めた。1957年以来、実に66年ぶり5度目の優勝だった^[3]。

タイトル

国内タイトル

• ベルギー・ファーストディビジョン：5回
  • 1928-29, 1930-31, 1943-44, 1956-57, 2022-23
• ベルギー・セカンドディビジョン：1回
  • 2016-17
• ベルギーカップ：4回
  • 1954-55, 1991-92, 2019-20, 2022-23

国外タイトル

• UEFAカップウィナーズカップ 準優勝：1回
  • 1992-93

過去の成績

• 2001-02 ジュピラー・リーグ 12位
• 2002-03 ジュピラー・リーグ 16位
• 2003-04 ジュピラー・リーグ 12位 降格
• 2004-05 ベルギー・セカンドディビジョン 4位
• 2005-06 ベルギー・セカンドディビジョン 7位
• 2006-07 ベルギー・セカンドディビジョン 4位
• 2007-08 ベルギー・セカンドディビジョン 5位
• 2008-09 ベルギー・セカンドディビジョン 3位
• 2009-10 ベルギー・セカンドディビジョン 8位
• 2010-11 ベルギー・セカンドディビジョン 6位
• 2011-12 ベルギー・セカンドディビジョン 10位
• 2012-13 ベルギー・セカンドディビジョン 10位
• 2013-14 ベルギー・セカンドディビジョン 7位
• 2014-15 ベルギー・セカンドディビジョン 10位
• 2015-16 ベルギー・セカンドディビジョン 3位
• 2016-17 ベルギー・セカンドディビジョン 1位 昇格
• 2017-18 ジュピラー・リーグ 8位
• 2018-19 ジュピラー・リーグ 4位
• 2019-20 ジュピラー・リーグ 4位
• 2020-21 ジュピラー・リーグ 3位
• 2021-22 ジュピラー・リーグ 4位
• 2022-23 ジュピラー・リーグ 3位 優勝

欧州の成績

シーズン	大会	ラウンド	対戦相手	ホーム	アウェー	合計
1957-58	UEFAチャンピオンズカップ	1回戦	レアル・マドリード	1-2	0-6	1-8
1964-65	( インターシティーズ・フェアーズカップ)	1回戦	ヘルタ・ベルリン	2-0	1-2	3-2
		2回戦	アスレティック・ビルバオ	0-1	0-2	0-3
1965-66	( インターシティーズ・フェアーズカップ)	1回戦	グレントラン	1-0	3-3	4-3
		2回戦	バルセロナ	2-1	0-2	2-3
1966-67	( インターシティーズ・フェアーズカップ)	1回戦	(ウニオン・ルクセンブルク)	1-0	1-0	2-0
		2回戦	キルマーノック	0-1	2-7	2-8
1967-68	( インターシティーズ・フェアーズカップ)	1回戦	ギョズテペ	1-2	0-0	1-2
1974-75	UEFAカップ	1回戦	シュトゥルム・グラーツ	1-0	1-2	2-2 (a)
		2回戦	アヤックス	2-1	0-1	2-2 (a)
1975-76	UEFAカップ	1回戦	アストン・ヴィラ	4-1	1-0	5-1
		2回戦	シロンスク・ヴロツワフ	1-1	1-2	2-3
1983-84	UEFAカップ	1回戦	チューリッヒ	4-2	4-1	8-3
		2回戦	ランス	2-3	2-2	4-5
1988-89	UEFAカップ	1回戦	ケルン	2-4	1-2	3-6
1989-90	UEFAカップ	1回戦	レフスキ・ソフィア	4-3	0-0	4-3
		2回戦	ダンディー・ユナイテッド	4-0	2-3	6-3
		3回戦	シュトゥットガルト	1-0	1-1	2-1
		準々決勝	ケルン	0-0	0-2	0-2
1990-91	UEFAカップ	1回戦	フェレンツヴァーロシュ	0-0	1-3	1-3
1992-93	UEFAカップウィナーズカップ	1回戦	グレナボン	1-1	1-1	1-1 (3-1 p)
		2回戦	アドミラ・ヴァッカー・メードリング	3-4	4-2	7-6
		準々決勝	FCSB	0-0	1-1	1-1 (a)
		準決勝	スパルタク・モスクワ	3-1	0-1	3-2
		決勝	パルマ	0-1
1993-94	UEFAカップ	1回戦	マリティモ	2-0	2-2	4-2
		2回戦	アウストリア・ザルツブルク	0-1	0-2	0-3
1994-95	UEFAカップ	1回戦	ニューカッスル・ユナイテッド	0-5	2-5	2-10
2019-20	UEFAヨーロッパリーグ	予選3回戦	ヴィクトリア・プルゼニ	1-0	1-2 (a.e.t.)	2-2 (a)
		プレーオフ	AZ	1-4	1-1	2-5
2020-21	UEFAヨーロッパリーグ	グループJ	トッテナム・ホットスパー	1-0	0-2	2位
			LASK	0-1	2-0
			ルドゴレツ・ラズグラド	3-1	2-1
		ラウンド32	レンジャーズ	3-4	2-5	5-9
2021-22	UEFAヨーロッパリーグ	プレーオフ	オモニア・ニコシア	2-0 (a.e.t.)	2-4	4-4 (3-2 p)
		グループD	オリンピアコス	1-0	1-2	4位
			アイントラハト・フランクフルト	0-1	2-2
			フェネルバフチェ	0-3	2-2
2022-23	UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ	予選2回戦	ドリタ	0-0	2-0	2-0
		予選3回戦	リールストロム	2-0	3-1	5-1
		プレーオフ	イスタンブール・バシャクシェヒル	1-3	1-1	2-4

現所属メンバー

2023年2月3日現在

注：選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名 1 GK   ジャン・ブテ 2 DF   リッチー・デ・ラエト 3 DF   ビョルン・エンゲルス 7 FW   ジラノ・ケルク 8 MF   アルハッサン・ユスフ 10 FW   ミシェル＝アンジェ・バリクウィシャ 11 FW   (アルブノル・ムヤ) 14 MF   ケルヴィン・ステングス 16 MF   ピーター・ゲルケンス 18 FW   フィンチェント・ヤンセン 19 FW   三好康児 21 DF   (サム・ヴィネス) 22 DF   (ガストン・アビラ)

No. Pos. 選手名 23 DF   トビー・アルデルヴェイレルト 24 MF   ユルヘン・エケレンカンプ 26 GK   (オルトウィン・デ・ウォルフ) 27 MF   (マンデラ・ケイタ) 32 MF   (クリストファー・スコット) 33 DF   (ゼノ・ファン・デン・ボッシュ) 34 DF   (イェレ・バタワール) 38 MF   ファリス・アールン   48 MF   (アルトゥール・フェルメーレン) 50 DF   (ラウリト・クラスニキ) 51 DF   ウィリアム・パチョ 55 FW   アントニー・バレンシア 87 GK   (ダヴィーノ・フェルハルスト)

歴代監督

•   Viktor Havlicek 1960-1961
•   Karl Humenberger 1961-1964
•   (チェルナイ・パール) 1971-1972
•   Eddy Wauters 1972
•   Urbain Braems 1972-1973
•   ギー・ティス 1973-1976
•   Jozef Vliers 1976-1977
•   (ラディスラフ・ノヴァーク) 1977-1979
•   Eddy Wauters 1980
•   Dimitri Davidovic 1980-1983
•   Jean Dockx 1983-1984
•   アリー・ハーン 1984-1985
•   (ゲオルク・ケスラー) 1986-1989
•   Walter Meeuws 1991-1993
•   (ラトコ・スヴィラル) 1995
•   ファゼカシュ・ラースロー 1995-1996
•   (ラトコ・スヴィラル) 1996
•   (ゲオルク・ケスラー) 1996-1997
•   (ラトコ・スヴィラル) 1997-1998
•   Wim De Coninck 2000-2001
•   Henk Houwaart 2002-2003
•   レネ・デザイェレ 2003
•   (イェルコ・ティプリッチ) 2004-2005
•   ウォーレン・ジョイス 2006-2008
•   (ラトコ・スヴィラル) 2009
•   ジミー・フロイド・ハッセルバインク 2013-2014
•   (フレデリク・ヴァンデルビースト) 2016
•   (ウィム・デ・デケル) 2016-2017
•   ラースロー・ベレニ 2017-2020
•   イヴァン・レコ 2020
•   フランキー・ベルコーテレン 2021
•   (ブライアン・プリスケ) 2021-2022
•   マルク・ファン・ボメル 2022-

歴代所属選手

詳細は「(Category:ロイヤル・アントワープの選手)」を参照

•   (レオ・ヴァン・デル・エルスト)
•   Eddy Wauters 1951-1965
•   レネ・デザイェレ 1971-1978
•   ルイス・ピロット 1972-1975
•   ファゼカシュ・ラースロー 1980-1984
•   (ラトコ・スヴィラル) 1980-1996
•   Alexandre Czerniatynski 1981-1982
•   ヴラディミル・ペトロヴィッチ 1983-1985
•   ベリー・ファン・アーレ 1986-1987
•   Wim De Coninck 1987-1993
•   ニコラ・ユルチェヴィッチ 1988-1989
•   ニコ・クラエセン 1988-1992, 1993-1994
•   ステヴァン・ストヤノヴィッチ 1991-1995
•   (ドラガン・ヤコヴリェヴィッチ) 1991-1996
•   ジョン・アロイージ 1993-1995
•   ヴェスレイ・ソンク 1999-2000
•   薛琦鉉 2000-2001
•   ジャスティス・クリストファー 2001-2002
•   フセイン・ヤセル 2002-2004
•   リッチー・ドゥラート 2006-2007
•   ピーター・ウタカ 2007-2008
•   セルゲイ・オスタペンコ 2008

マンチェスター・ユナイテッドFCから期限付き移籍した選手

•   ダニー・ヒギンボザム 1998-1999
•   (ロニー・ウォールワーク) 1999
•   ルーク・チャドウィック 1999-2000
•   (カーク・ヒルトン) 1999-2000, 2000-2001, 2006-2008（2006年の移籍は完全移籍）
•   (マイケル・スチュアート) 2000-2001
•   (ジミー・デイヴィス) 2001
•   (ポール・ラチューブカ) 2001
•   ジョン・オシェイ 2001
•   (アラン・テイト) 2001-2002
•   (ニール・ウッド) 2001-2002
•   アーサー・ゴメス 2002-2005
•   (デヴィッド・フォックス) 2002-2003, 2003-2004
•   (スレイマン・ママン) 2003-2007
•   フィル・バーズリー 2003-2004
•   董方卓 2004-2006
•   (エディ・ジョンソン) 2004
•   (リッチー・ジョーンズ) 2005-2006
•   トム・ヒートン 2006
•   (アダム・エカーズリー) 2006
•   ダニー・シンプソン 2006
•   ジョニー・エヴァンズ 2006
•   ダロン・ギブソン 2006-2007
•   シルヴァン・イーバンクス＝ブレイク 2006
•   リー・マーティン 2006
•   フレイザー・キャンベル 2006-2007
•   デヴィッド・グレイ 2006-2007
•   マイケル・リー 2007
•   ライアン・ショウクロス 2007
•   クレイグ・キャスカート 2007

脚注

1. ^ Bosuil mag voortaan 16.144 supporters ontvangen GVA, 7 April 2018
2. ^ A CLUB OF PIONEERS Sheffield F.C.
3. ^ “アントワープが66年ぶりの優勝。左膝手術の三好康児は最終戦ベンチ入りも退団の意向（スポニチアネックス）”. Yahoo!ニュース. 2023年6月7日閲覧。

外部リンク

• 公式ウェブサイト