『PARマンの情熱的な日々』(パーマンのじょうねつてきなひび)は、藤子不二雄Ⓐ(以下、藤子Ⓐ)による日本のコミックエッセイ作品。『ジャンプスクエア』(集英社)2007年12月号(創刊号)から2015年12月号まで連載された。
概要
PARマンこと藤子不二雄Ⓐが私生活の一部などを告白する、エッセイと漫画を融合した作品である。
なお、漫画『パーマン』の作者はかつて藤子不二雄の共同執筆者であった藤子・F・不二雄であるが、藤子Ⓐは本作以前から趣味であるゴルフ用語の「パー」やスコッチ・ウイスキーの銘柄である「オールドパー」にちなみ、エッセイ「パーマンの指定席」や「パーマンゴルフ」において「パーマン」を自称として用いている。
内容に関しては非常に変わったスタイルを持っており、分かり易い解説文やコミカルな絵柄とは裏腹に劇画調、もしくは実際に撮影した写真を取り込んだカットが突然挿入されたりするなど、インパクトのある絵柄にしあがっている。また第1話では『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造と小池さんがモブキャラとして登場した。[独自研究?]
単行本は通常のコミックスよりも大きいA5版で値段も1680円と倍以上の値段になっており、ジャンプスクエアの掲載作以外に本作の企画を持ち込んだ茨木政彦前編集長や著名作家との対談などの企画ページも収録されている。
2015年、12月号をもって休載を発表[3]。
登場人物(解説者)
- PARマン氏
- 本名は藤子不二雄Ⓐ。半世紀以上に渡り名作漫画を描いてきた偉人。朝早くに妻に見送られてロマンスカーに乗り、ミルクティーを飲みながら車窓の外を眺めてアトリエに出勤するのが朝の日課。第1話ではアトリエに出勤するも途中で仕事を放棄し、プールやサウナに行ったり『ゴルゴ13』のさいとう・たかをと飲みに行ったりした。勿論その日はアトリエに戻らなかったという(しかし、そんな生活が続いていながら本人自身は半世紀以上の漫画家生活で一度しか原稿を落としたことが無いという異形の製作態勢を持つ)。
- 作中で自身の事を「わし」と呼んでいる(実際の藤子Ⓐはメディア出演時や他のエッセイ漫画などで「ボク」という一人称を使う事が多い)。
書誌情報
脚注
- ^ a b “藤子不二雄(A)、SQ連載のエッセイ単行本発売でサイン会”. コミックナタリー (ナターシャ). (2010年8月25日)2022年4月8日閲覧。
- ^ “大場つぐみ×小畑健、久々のタッグ!「プラチナエンド」堂々開幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年11月4日)2022年4月8日閲覧。
- ^ “藤子不二雄A氏 連載休載へ…「バテた」「元気出るまで休ませて」”. スポニチアネックス (2015年11月5日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “藤子不二雄(A)が88歳で死去、代表作に「まんが道」「笑ゥせぇるすまん」など”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年4月7日)2022年4月9日閲覧。
- ^ - ウェイバックマシン(2022年4月9日アーカイブ分)
- ^ “PARマンの情熱的な日々 漫画家人生途中下車編/藤子 不二雄 A”. 集英社. 2022年4月8日閲覧。
- ^ “藤子不二雄(A)のエッセイに和月伸宏、増田こうすけらが寄稿”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年11月4日)2022年4月8日閲覧。
- ^ “PARマンの情熱的な日々 漫画家人生愉快にいこう編/藤子 不二雄 A”. 集英社. 2022年4月8日閲覧。
- ^ “藤子不二雄(A)のエッセイ、80歳祝って荒木飛呂彦らが寄稿”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年3月5日)2022年4月8日閲覧。
- ^ “PARマンの情熱的な日々 なんでもかんでも面白がろう編/藤子 不二雄 A”. 集英社. 2022年4月8日閲覧。
- ^ “PARマンの情熱的な日々 どこへでも飛んでいく編/藤子 不二雄 A”. 集英社. 2022年4月8日閲覧。
外部リンク
- ジャンプスクエア内公式サイト