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PAN (アルバム)

PAN(パン)は、THE BLUE HEARTSの通算8枚目となる最後のオリジナル・アルバムである。

PAN
THE BLUE HEARTSスタジオ・アルバム
リリース
録音 Go Go King Recorders
AVACO CREATIVE STUDIO
MIZ MUSIC STUDIO
ジャンル パンク・ロック
時間
レーベル イーストウエスト・ジャパン
プロデュース THE BLUE HEARTS
チャート最高順位
THE BLUE HEARTS アルバム 年表
(テンプレートを表示)

解説

ビートルズの『ホワイト・アルバム』を参考にメンバー1人ひとりが別々で、それぞれの友人とともにレコーディングを行ったアルバム(甲本の楽曲は全て「ヒューストンズ」のもの)。サポートメンバーの白井幹夫とのちにハイロウズのメンバーとなる大島賢治は2人の楽曲に携わっている(真島と梶原)。ジャケットデザインも『ホワイト・アルバム』を意識したデザインになっている。甲本いわく「レコード会社との契約が残っていたため、仕方なく作った」という。このアルバムは解散後に発表されたため、先行シングル及びリカットシングルが一切無い。

バンド解散決定後に制作されたため、別れや終わりをテーマにした楽曲が多く収録されている。(真島の「もどっておくれよ」、「バイ バイ Baby」や、河口の「ありがとさん」など。) アルバムタイトルは、梶原がレコーディングの際に使用したスティールパン(鍋)というパーカッション楽器から。レコーディングスタジオに並ぶ様々なパンを見た甲本が、その光景が面白く圧倒されてタイトルに決めたという。

このアルバムの曲順は、元々は4人の楽曲を多少前後はあるにしても、交互に収録する予定だったが、河口の意向により河口の楽曲のみ最後にまとめて収録されている。内訳は、甲本3曲、真島3曲、梶原3曲(内共作1曲)、河口4曲。甲本と梶原のみ参加したFM STATIONのインタビューに興味深い記述がある。甲本は、「これ(河口の楽曲のみが後半にまとめて収録されていること)はね、本人がここにいないから言うけどね、これは河ちゃんのわがまま(笑)」と語っている。しかし、河口の楽曲は全て宅録(作詞作曲、ヴォーカル、ギター、ベースをすべて河口が担当した)であり、しかも水澤有一(幸福の科学の会員でもあるシンセサイザーアーティスト)と2人で完成させたため制作費が格安ですみ、金子飛鳥のフルオーケストラを呼んだ真島の莫大な赤字を全て吸収できたため、誰も河口に文句が言えなかった、という。

アルバムが制作されたのは河口の幸福の科学への傾倒が著しかった時期であり、楽曲にも影響が顕著に現れている。ただし他のメンバーはその影響を好ましいものとは思っていなかったようで、上記のインタビューで甲本は「これ、ブルーハーツとして出していいと思ってんの?アンタはいいかもしれないけど他の3人は認められねえなあ、みたいなこともあって作り直したのもある」と(明言はしていないものの)明らかに河口のことを指して述べており、本来の河口の楽曲はもっと宗教色の強いものであったことが窺える。これに関しては(自らも仏教徒である)梶原も「ま、最後が『ありがとさん』で良かったかな、と(笑)」とやや批判的に述べている。

これに対して河口は、雑誌に寄せたメッセージで「個人的には、甲本ヒロトの楽曲(「ヒューストン・ブルース」の、天国や神を否定する歌詞を指す)は、彼の宗教的無知を晒すものであり、ファンの皆さんに申し訳ない」と甲本を批判している。

甲本の楽曲は基本的に同時期に活動していたヒューストンズの音源であり、スタジオ録音されたものの発売されなかった同バンドの音源を聴くことができるのは(通常の手段においては)このアルバムのみである。楽曲の方向性は打ち込みを多用したり、シュールで無意味な歌詞を多用したりするなど、ブルーハーツよりもこの直後に結成されるザ・ハイロウズに近い。

真島の楽曲の方向性は、ストリングスアレンジやアコースティック・ギターを使用したスロー・ミディアムテンポの曲、リリカルな歌詞など、4枚発売された真島のソロ作品に近い。ただし、演奏しているメンバーはヴォーカルとギター真島、ピアノは白井幹夫、ドラムはこの後ザ・ハイロウズのドラマーとなる大島賢治(そもそも大島はブルーハーツの所属していた音楽事務所の社員であり、ディレクターや、パーカッショニストとして過去のブルーハーツの作品にも参加していた)、とベース以外はザ・ハイロウズのメンバーである。

初回限定版は紙のアナログ仕様ジャケット。

2010年2月24日に、25周年企画の一環で、デジタル・リマスタリングを施して再発することが決定。

参加ミュージシャン

THE BLUE HEARTS

収録曲

CD
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.ドラマーズ・セッション梶原徹也新井田耕造THE BLUE HEARTS
2.ヒューストン・ブルース(月面の狼)甲本ヒロト甲本ヒロトTHE BLUE HEARTS
3.もどっておくれよ真島昌利真島昌利THE BLUE HEARTS
ストレングスアレンジ:金子飛鳥
4.ボインキラー甲本ヒロト甲本ヒロトTHE BLUE HEARTS
5.花になったかまきり梶原徹也梶原徹也THE BLUE HEARTS
6.バイ バイ Baby真島昌利真島昌利THE BLUE HEARTS
7.歩く花甲本ヒロト甲本ヒロトTHE BLUE HEARTS
8.休日真島昌利真島昌利THE BLUE HEARTS
9.トバゴの夢(キチナーに捧げる)梶原徹也梶原徹也THE BLUE HEARTS
10.幸福の生産者河口純之助河口純之助THE BLUE HEARTS
11.Good Friend(愛の味方)河口純之助河口純之助THE BLUE HEARTS
12.ひとときの夢河口純之助河口純之助THE BLUE HEARTS
13.ありがとさん河口純之助河口純之助THE BLUE HEARTS
合計時間:

曲解説

  1. ドラマーズ・セッション
    この曲で初めて梶原が作曲を務める。(元RCサクセションの新井田と共作)
    ブルーハーツ活動休止中に、梶原が参加していたドラマーズのメンバー(新井田をはじめ、当時JUN SKY WALKER(S)の小林雅之、KING BEESの鈴木俊之)と、ブルーハーツのディレクターを務め、この後ザ・ハイロウズに加入する大島賢治らドラマーばかり5人で演奏している。
  2. ヒューストン・ブルース(月面の狼)
    サウンドには打ち込みを積極的に用いている。ブルーハーツ名義で発売している曲にも関わらず曲中に「We are THE HOUSTONS」というスキャットが入っている。
  3. もどっておくれよ
    ストリングスアレンジは金子飛鳥。金子は真島のソロ作品でヴァイオリンを担当したり(「アンダルシアに憧れて」、「オーロラの夜」等)、「1001のバイオリン」のアレンジを担当するなど真島と親交が深い。
  4. ボインキラー
    曲中の各地のボインキラーとは、ヒューストンズの各メンバーの事である。「東京」がドラムの松本照夫、「大阪」がベースの藤井裕、「岡山」が甲本、「宮崎」が三宅伸治で、各メンバーの出身地または縁の深い土地である。ヒューストンズのライブでは、甲本が「ボインが好きか〜?」などと言ってから演奏していた。
  5. 花になったかまきり
    この曲で初めて梶原が作詞・ヴォーカルを務める。梶原が自分で歌ったほうがいいか悩み、ヴォーカル入りのトラックとヴォーカル無しのトラックを両方録音したものを甲本宅の郵便受けに入れ、「どっちがいいかな」と相談したところ「絶対歌ったほうがいいので歌入りでトラックダウンしてください」と甲本に言われ決意したという。後にこの曲は、梶原がプロデューサーを務めるサルサ・ガムテープのレパートリーとなる。
  6. バイ バイ Baby
  7. 歩く花
    友人である当時DEEP&BITESのベーシスト松崎太の結婚式で歌うために作ったという。松崎の妻は花をコーディネートする仕事をしていた。
  8. 休日
    吉祥寺曼荼羅Ⅱでソロライブを行った時、1曲目に演奏された。
  9. トバゴの夢(キチナーに捧げる)
    「花になったかまきり」同様、梶原がボーカルを務める。
    タイトルの「トバゴ」とはトリニダード・トバゴ共和国トバゴ島。「キチナー」とはカリプソの父と呼ばれた(ロード・キチナー)のこと。
  10. 幸福の生産者
  11. Good Friend(愛の味方)
  12. ひとときの夢
  13. ありがとさん
    河口のギター弾き語りで素朴に感謝の言葉をつづっている。
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