M60モーターウェイ (M60 motorway) またはマンチェスター・リング・モーターウェイ (Manchester Ring Motorway) またはマンチェスター・オービタル (Manchester Orbital) は、英国のイングランド北西部に位置する(都市カウンティ)、グレーター・マンチェスター内を周回する環状高速道路。ウィガンとボルトンを除いて、区域内のすべての都市自治区 (metropolitan borough) を通過する。シティ・オブ・マンチェスター市域の大部分は、その最南端に位置する一部の地域(主にウィゼンショウ地区とマンチェスター空港)を除いて、この環状道路に囲まれている。また、欧州自動車道路のE20号線およびE22号線の一部でもある。
モーターウェイ・欧州自動車道路 | |
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M60 motorway | |
地図 | |
路線延長 | 56 km |
開通年 | (1960年 -) 2000年 |
グレーター・マンチェスターを巡行する環状線 | |
接続する 主な道路 () | J4 → (M56モーターウェイ) |
(■)テンプレート((■)ノート (■)使い方) ■PJ道路 |
総延長は36.1 mi (58.1 km)で、2000年に既存の(M62)と(M63)を新規路線に併合し改称して路線指定された[1]。英国内で環状高速道路の指定を受けた2路線のうちの一つで、もう一方はロンドンのM25である。
歴史
既存路線である(M63)、(M62)の一部区間と(M66)の延伸区間を統合した上で、同年10月の東側区間(ジャンクション19から24)の完成を以て、2000年に新設され、全線開通した[2]。
当初計画では完全な新規路線の建設が求められていたが、その後の政策転換により現行の整備計画となった。開通して間もなく、かなりの区間で計画された最大容量に迫った。環状高速道路としては、ロンドンのM25モーターウェイに匹敵する。ただし、M25とは異なり、M60は完全に閉じたループの形状である。2004年には、M60の北側区間(ジャンクション16から17の間)は一日当たり平均181,000台の交通量を記録し、通例は最混雑区間とされるM25の西側区間を抜いて、英国で最も混雑する道路の区間となった。M25の渋滞は近年道路工事が実施されたため、従来よりも改善された[3]。
2006年[4]、ジャンクション5と6の間の区間が片側3車線から片側4車線へ、ジャンクション6から8までの区間が片側2車線から片側3車線へと拡幅された。幾つかのジャンクションは大幅に改築された。この工事計画にあわせて、ジャンクション8でM60と接続している(A6144(M)モーターウェイ)が降格され、モーターウェイの地位を失った。
脚注
- ^ “M60 Motorway”. (Highways Agency)2012年3月18日閲覧。
- ^ “M60”. Highways Agency. 2009年10月30日閲覧。
- ^ http://www.dft.gov.uk/stellent/groups/dft_transstats/documents/downloadable/dft_transstats_038887.pdf dft.gov.uk
- ^ “Speech by Minister of State for Transport, Dr Stephen Ladyman, delivered at the opening ceremony of the widened M60 junction 5-8”. Department For Transport (2006年6月26日). 2008年1月28日閲覧。
外部リンク
- (英国道路庁) - Highways Agency (英語) - 英国道路庁トップページ
- Current Traffic Information (英語) - 現在の道路交通情報
- CBRD M60 Motorway Database (英語) - CBRD (クリス氏による個人運営の英国高速道路データベース) による解説