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KLMオランダ航空868便パネル落下事故

KLMオランダ航空868便パネル落下事故(KLMオランダこうくう868びんパネルらっかじこ)は、2017年9月23日に、日本の関西国際空港から、オランダのスキポール空港に向かっていたKLMオランダ航空の旅客機からパネルの一部が落下し、大阪市内を走行中の自動車に衝突した事故である[1]

KLMオランダ航空 868便
事故の5ヶ月前に撮影された事故機(PH-BQC)
出来事の概要
日付 2017年9月23日
概要 使用する部品を誤り強度が低下したことによる金具の破損
現場 日本大阪府大阪市北区
乗客数 309
乗員数 11
負傷者数 0
死者数 0
生存者数 321(全員)
機種 ボーイング777-200ER
運用者 KLMオランダ航空
機体記号 PH-BQC(2003年3月に製造)
出発地 大阪関西国際空港
目的地 アムステルダムスキポール空港
(テンプレートを表示)
パネル落下地点

運輸安全委員会の定める「重大インシデント」に認定された。

概要

2017年9月23日午前10時40分頃、乗員・乗客321人を乗せたKLMオランダ航空868便(機種:ボーイング777-200ER・レジ番:PH-BQC)は、アムステルダムに向けて、関西国際空港を離陸した[1][2][3][4]。しかし、868便が大阪市上空を加速上昇中に、機体右主翼後縁付け根上方の胴体フェアリング(整流板)のパネル(重量約4.3 kg・縦横の幅共に1 m前後・厚さ約4 mm)1枚が脱落した[1][5][6][7][8]

パネルは地上に落下し、10時57分ごろ、大阪市北区西天満3丁目の国道1号(北緯34度41分51秒・東経135度30分27秒)を走行中の自動車1台に衝突した[5][9]。自動車は窓ガラスが割れ、屋根も凹んだが、乗車していた2人の女性は無傷だった[1][5][10]

868便の機長は部品の脱落について地上から連絡を受け、機体の状況を確認したが、飛行の継続に支障をきたす程のトラブルではないと判断し、日本時間の同日21時38分に無事にスキポール空港に到着した[11][12]

事故の原因

事故において、パネルが落下した原因は、誤ったボルトを使用していたことによる強度低下で、金属部分が破損したことにあると考えられている[13][14]

調査によると、落下したパネルの番号は198ARで、当該パネルと胴体との間に挟み込んでパネルを固定していた、およそ12 cm四方のブラケット(取付け金具 P/N:149W5913-4)が破損していたという[6][15]。該当のブラケット部分を除けば、パネルを固定するボルトとスクリューは機体に取り付けられたままであった。しかしながら、使用されていたボルトの一部は、グリップやスレッドの長さ、頭の直径などが、本来使用すべきボルトと異なっていたことが判明[1][15]。パネルの穴にはボルトとスクリューの頭が通り抜けた形跡があり、さらに破断面には金属疲労の傷跡も見つかっている[1][6][16]

機体を製造したボーイングによると、この金具におけるひび割れは過去6件確認され[17][18]、777-200(同型機)で同様の部品が失われたケースは、本件を含めこれまでに10件あるとのこと[1][6]

国土交通省の対応

本件においては奇跡的に死傷者は出なかったが、国土交通省運輸安全委員会は、この事故を航空法および航空法施行規則の定める「航空機から脱落した部品が人と衝突した事態」に準ずる事態として、「重大インシデント」に認定した[1][5]

さらにこの事故があった2017年には、全日空の旅客機などから、飛行中に部品の一部が落下するという、類似した事故が数度にわたり発生していたため[19]、同省は日本の航空会社にはもちろん、外国の航空会社に対しても、部品落下に関するインシデントがあった場合には、直ちに空港などに報告するように要請した[20]

同委員会により、この事故の詳細を記載した報告書がまとめられている。

  • 航空重大インシデント調査報告書 AI2018-72018年11月29日、運輸安全委員会

脚注

  1. ^ a b c d e f g h “航空重大インシデント調査報告書”. 運輸安全委員会(JTSB). 2019年10月1日閲覧。
  2. ^ NewsWebEasy (2017年9月24日). “旅客機のパネル落下 走行中の車にぶつかる 大阪”. NEWS WEB EASY. 2019年10月1日閲覧。
  3. ^ “関空発KLM、機体から4キロのパネル落下し国道走行中の車に直撃”. SANSPO.COM (2017年9月24日). 2019年10月1日閲覧。
  4. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年9月24日). “【動画】飛行中の航空機の部品が落下、大阪市中心部を走行中の車に直撃”. 産経WEST. 2019年10月4日閲覧。
  5. ^ a b c d “旅客機から部品落下で車直撃!屋根がへこみ、窓ガラス割れる”. zakzak. 2019年10月1日閲覧。
  6. ^ a b c d “機体のパネル落下、固定具の強度不足が原因か 車を直撃:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2019年10月1日閲覧。
  7. ^ “走行中のクルマに上空4000mからの落下物が直撃”. レスポンス(Response.jp). 2019年10月1日閲覧。
  8. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年9月24日). “「何事かと…」「ぞっとする」「一歩間違えたら大惨事」 大阪市中心部に飛行機部品落下”. 産経WEST. 2019年10月1日閲覧。
  9. ^ “「航空機の安全性はどのように確保されているのか」”. 国土交通省. 2019年10月1日閲覧。
  10. ^ “空から鉄板が!死にかけたのに慰謝料わずか50万円(週刊現代) @gendai_biz”. 現代ビジネス. 2019年10月1日閲覧。
  11. ^ 日本テレビ. “旅客機パネル落下、車を直撃…蘭に無事到着|日テレNEWS24”. 日テレNEWS24. 2019年10月1日閲覧。
  12. ^ “運輸安全委員会、KLMオランダ航空機のパネル脱落を重大インシデントと認定”. ライブドアニュース. 2019年10月1日閲覧。
  13. ^ “強度不十分で金具破損、KLM機のパネル落下 運輸…(写真=共同)”. 日本経済新聞 電子版. 2019年10月1日閲覧。
  14. ^ “KLMオランダ航空の落下物での重大インシデント、ボルトに誤部品を使用”. ライブドアニュース. 2019年10月1日閲覧。
  15. ^ a b “KLMオランダ航空の落下物での重大インシデント、ボルトに誤部品を使用”. マイナビニュース (2017年11月10日). 2019年10月1日閲覧。
  16. ^ “運輸安全委員会、大阪市で発生したKLMのパネル脱落 誤ボルトの使用を公表 | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2019年10月1日閲覧。
  17. ^ “航空機パネル脱落、機体に隙間 報告書公表、取り付け金具が破損”. www.msn.com. 2019年10月1日閲覧。
  18. ^ 共同通信 (2018年11月29日). “航空機パネル脱落、機体に隙間 報告書公表、取り付け金具が破損 | 共同通信”. 共同通信. 2019年10月1日閲覧。
  19. ^ “茨城で航空機パネル発見 成田、全日空機から落下か”. 日本経済新聞 電子版. 2019年10月1日閲覧。
  20. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年10月27日). “航空機の部品落下相次ぎ、外国航空会社にも報告要請 国交省”. 産経WEST. 2019年10月1日閲覧。
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