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Hearts of Iron

『Hearts of Iron』(ハーツ・オブ・アイアン、HoI)は、スウェーデンゲーム会社パラドックスインタラクティブが発売している第二次世界大戦をテーマとする歴史シミュレーションゲーム戦略ウォー・シミュレーションゲームのシリーズ。Windows版およびmacOS版、Linux版(IVのみ)が存在する。

Hearts of Iron
ジャンル 歴史シミュレーションゲーム
開発元 パラドックスインタラクティブ
パラドックスデベロップメントスタジオ
BL-Logic (AOD)
Darkest Hour Team (DH)
IRSHAPPA ID (IC)
発売元 パラドックスインタラクティブ(英語版)
サイバーフロント(3の日本語版まで)
主な製作者 ヨハン・アンダーソン
1作目 Hearts of Iron
2002年
最新作 Hearts of Iron IV
2016年6月6日)
(テンプレートを表示)

プレイヤーは、第二次世界大戦当時存在していた国(独立勢力)の中から一つを選び、主に枢軸連合共産の3つの陣営のいずれかに加わるか、自ら新陣営を立ち上げるか、中立を保ちながらのいずれの方法で大戦に生き残っていく事を目的とする。

戦闘単位は師団飛行隊規模、作戦の指示は、軍団艦隊航空団規模で行う。(ただし一つの師団、一つの艦船などだけでも作戦ではないが操作はできる。)ゲームシステムは1時間単位で進むセミリアルタイム方式である。

ゲームシステム

以下、特記がない限りHoi4についての情報である。

史実AI

この設定がオンの場合、基本的にはプレイヤー以外の国家は史実に従って行動する。ただし、プレイヤーの行動によってAIは行動が変わることもある。(ドイツが民主化すると、イギリスが共産化することがある。)オフの場合、他国の行動が予想しづらく、難易度が上がることが多い。

工業力と資源

当時の国家総力戦時代背景にしたがい、Industrial Capacity(工業力、IC)と資源改正の確保がの中心的課題となっている。ユニットの生産や改良は全てICを振り分けて行うようになっており、本ゲーム内では工業力=国力といえる。工業力と資源はプロヴィンス(≒地域または州)に割り振られている。また、コマンドを利用すると補給のレベルを最大にできたり、国家に未来技術を持ち込むこともできる。

但し、国家が工業力と資源を100%利用できるのは国家の固有の領土とみなされる中核州だけである。それ以外のプロヴィンスでは資源の産出量が少なく工場の稼動効率が悪く、守備隊を置かないとパルチザンが発生する。そのため、HoIでの領土の拡大は見た目ほどのメリットがない。他国が自国の本国プロヴィンスを領有している場合は、宣戦布告の大義名分とすることができる。戦争で勝利し、領土を奪還できれば大幅な国力増加が見込める。

PARADOX社製の他のシリーズと比べての特徴

ゲーム期間が1936年から1948年[1]と極めて短く、ゲームのほぼ全期間中戦争が続くため、Europa UniversalisVictoria等の他のシリーズと比べて、戦争戦闘のみに特化し他を切り捨てたシステムとなっている。戦闘システムの複雑化(開始時刻を指定しての集中攻撃や戦略爆撃によるインフラ破壊など)に加え、たとえば、HoIでは勝利ポイント (VP) と呼ばれるポイントのあるプロヴィンスだけを占領すれば国の併合が行える(他作品では国の併合には非常に手間がかかる)ようになっている。また占領中の領土からも工業力や資源を取得できるようになっている。

またPARADOX社の歴史SLGは伝統的にチュートリアルが非常に不親切であることも知られているが、HoIシリーズは他のシリーズと違い圧倒的にゲームペースが速い上、他のシリーズ同様一部でもAIに委任することが出来ず全ての膨大な作業をプレイヤー自身でする事になるため負担が大きく、ゲームを楽しむための難易度が高めである。

同盟・陣営

プレイヤーおよびAIの担当する各国家は、軍事同盟を締結することができる。この同盟は全て攻守同盟であり、同盟を結んだ国のいずれかが戦争状態になれば他の同盟国も必ず参戦しなければならない[2][3]。同盟はゲームの主役となる三大同盟(HOI3では“陣営”)とそれ以外の小同盟とに分けられる。ゲームでは史実に基いた外交関係が設定されており、独自の同盟関係も築ける。

第二次世界大戦のイデオロギー対立の要素がゲームデザインに加えられており、国の政体ファシズム(=右派・独裁)、民主主義共産主義(=左派・独裁)の3つに大分類される。それぞれ三大同盟の枢軸・連合・共産に対応している。HoI4では、この他に「Non-Aligned(非同盟/中道主義)」があり、主に君主主義が分類されているが、ファシズム・共産主義とはまた異なる権威主義、さらには無政府主義までもがこの分類に含まれる。

 
HoI2シリーズにおけるイデオロギーと政体の関係
枢軸国
三大同盟の一つ。ファシズム国家による同盟で、盟主はドイツ。HoI2シリーズでは対連合戦、対共産戦の時期が異なるため、日本は枢軸に加盟しない(「大東亜共栄圏」という独立した陣営を結成する)。
連合国
三大同盟の一つ。民主主義国家による同盟で、盟主はイギリス。民主主義の国は世論や政策の影響で、同盟や宣戦布告に制約がつくため対応が後手に回りやすい。また、英仏は平時に工業力マイナス補正がつき戦争準備を整える余裕が少ないことも特徴である。共産主義陣営を独立した大同盟として扱うため、ソ連は連合に加盟しない。
コミンテルン
三大同盟の一つ。共産主義国家による同盟で、盟主はソビエト連邦HoI2: Doomsdayでは、枢軸消滅後にアメリカ合衆国と第三次世界大戦を戦う核戦争シナリオ "Doomsday" がある。

この他、史実AIでは日中戦争時に結成される「中華統一戦線」(中華民国中国共産党・各軍閥が加盟)が存在する。(史実でもプレイヤーによってこれ以外の同盟が結成でき、非史実では「中央同盟国」「アフリカ連合」などといった過去・未来に存在したものなども結成でき・される。)

勝利条件

自国の所属する同盟の勝利ポイント (VP) を、ゲーム終了時に一位にすることである。勝利ポイントは、支配しているプロヴィンスに設定されている値の合計であり、それ以外の方法では手に入らない。 Hearts of Iron III Semper Fi以降ではゲーム開始時に陣営の盟主国が勝利条件を設定できるようになっており、それを達成することで勝利する。勝利した後もゲームは継続できる。

登場国家

プレイヤーは登場する国の一つを選びプレイする。HoI2では、175ヶ国以上の中から1国を選んでプレイすることができる、と謳われている。その多くはゲーム中に定められた条件を満たしたときにのみ登場する国であるが、それでもキャンペーンシナリオでは数十の国を選択可能である[4]。登場する国は、史実での実態や地位、政治的対立に関わらず国として扱われるため、政治問題となることもある(→Hearts of Iron#政治的問題への対応)。

シナリオは史実に基づいて設定されており、国によってはゲーム終了までプレイすることが難しかったり、HoIの中心的要素である戦争がほとんど不可能であったりする。こうした事から、普通にプレイされる国は一部であるが、逆に、このような国で最後まで生き残ることを目的としたプレイの仕方も(非常に地味なプレイを強いられることになってしまうが)ある。

シナリオ開始時にはその時の情勢に応じた国しか存在しないが、シナリオを進めるにつれ、チェコスロバキアの解体によるスロバキアの独立、ヴィシー政権の発足(HoIでのヴィシー政権は、フランスとは別の国として扱われる)、東西ドイツの誕生など歴史に沿って新しい国が登場していく。その他、異なる時代の国家(アメリカ連合国オスマン帝国オーストリア=ハンガリーなど)、架空の国家(スカンディナヴィアクルディスタンなど)なども存在し、登場可能である。難易度はシリーズやバージョンの違い、DLCの有無によって大きく異なる。

好戦性

好戦性とは国際社会での評判をあらわす国家のパラメータである。高いほど挑発的とみなされ、国家間の友好関係に悪影響を与える(EUシリーズやVictoria等でBBR(バッドボーイレート)とよばれていたものとほぼ同じものである)。大義名分のない宣戦布告を行ったり、敵国を併合すると大きく上昇する。これが高い国への宣戦布告は、低い国よりも各種ペナルティが少なくなる。民主主義の国は対象国の好戦性が高くないと宣戦布告できない(必要な好戦性の値は政策による)。

ゲーム中、ドイツの国家元首ヒトラーは戦時に自国の好戦性を上げ、平和時に自国の好戦性を下げる能力が与えられており、これによりアメリカの参戦をゲーム上で表す事に成功している。

HoI3では「中立度」に変更されており、他国の脅威度をスパイによって高めることにより、自国の中立度が低くなる。 他国の脅威度が自国の中立度を上回ると宣戦布告が可能になる。

HoI4では「国際緊張度」が該当する。国際緊張度は最初は0%だが、National Focus(国家方針、NF)次第で増減する。ファシストや共産は無条件でNFを伴わない「戦争目標の正当化」からの「宣戦布告」が可能だが、確実に国際緊張度が増加する。国際緊張度が一定の割合以上になると、主に民主国家から独立保証を受ける国が現れるが、その状態の国に宣戦布告すると高確率で保証国が参戦する。民主国家は国際緊張度を引き上げた国に対して「戦争目標の正当化」からの「宣戦布告」が可能。

さらに、イデオロギーが「非同盟・中道主義」、「民主主義」の場合はこの国際緊張度が高くならないと基本的には「義勇軍の派遣」、「陣営加入」などができなくなる。

新国家の独立

ある決められた地域を支配していると新国家として独立させることができる。(講和会議でも可能)占領状態では通常、資源や工業力は一部しか利用できない上、パルチザンが発生する危険性がある(独裁国家ほど危険性が高い)が、独立した新国家にとっては本国プロヴィンスであるためICなどを100%利用でき、パルチザンも発生しなくなる。新国家が領土要求する地域(=新国家の本国プロヴィンス)を譲渡する(自国の本国プロヴィンスでない支配地域のみを新国家に与えることも可能)。国家によれば、これに制限があることもある。(イギリスでは一部のルートでしか植民地を解放できず、ソ連は一部のルートでしか構成国を独立させることはできない。)

独立直後の政権は傀儡政権であり(独立させることもできる)、宗主国はその資源や工場を一部使用することができるが、軍備や内政などは新国家(CPU)に委ねられプレイヤーは指示できない。ただし、工場の建設や遠征軍の派兵などにより援助することはできる。

また、その独立させた国家でプレイすることもできる。

ゲーム中に滅亡した国家の復活も可能である。ポーランドのようにシナリオ開始時と、滅亡後に再登場したときに本国プロヴィンスが異なる国も存在する(これは、(ヤルタ会談)による領土変更の再現である)。

シリーズ作

Hearts of Iron IV以外の作品は、英語版はパラドックス社、日本語版はサイバーフロント社から発売されていたが、サイバーフロント社が解散したことによりIV以前の日本語版の販売は終了しておりPARADOX社は日本語対応する気はない。なお、有志による英語版の非公式日本語化MODがこれとは別に存在する(後述)。

Hearts of Iron

2002年に発売。日本語版は2008年7月4日に発売。日本語版は、当初2003年9月にメディアクエストから発売される予定であったが、日本語化が困難な箇所があるという理由を付けてキャンセルされた経緯(#政治的問題への対応参照)があり、続編のHOI2よりも数年後に発売されるという逆転現象が起こった。

Hearts of Iron II

2005年1月に発売。日本語版は2005年12月2日に発売。技術研究システムの変更、空戦海戦の簡略化、外交活動の変更、その他多くの軍事システム変更がなされた。

Hearts of Iron II: Doomsday

2006年4月4日に発売。日本語版は2006年8月4日に発売。Hearts of Iron IIの拡張パック。拡張パックと銘打たれているが、単体でプレイすることができる。

ゲーム期間が1953年まで延長されており、冷戦第三次世界大戦がテーマとなっている。システム面でも、諜報戦などの機能追加や、ICの自動割り当てなどの改良がなされている。追加キャンペーンシナリオのDoomsdayは、第二次世界大戦終結直後の1945年10月に、米ソ対立から第三次世界大戦が勃発したとする架空のシナリオである。モスクワへの核攻撃から始まるこのシナリオでは、米ソの総力戦が繰り広げられることになる。

Hearts of Iron II: Doomsday - "Armageddon"

Hearts of Iron II Doomsdayのブースターパック。2007年3月29日に発売。日本語版は2007年9月7日に発売。「欧州ソヴィエト」「オーストララシア」等の架空の少数の地域大国が世界を分割し、史実とは全く違った歴史の中を歩んできた国々を1936年からプレイできる新作シナリオ(Armageddon、The Abyss)が2本同梱されている。これらは各国家の強さが均一化されているため、マルチプレイを主眼に置いたシナリオである。

その他の大きな変更点として、ゲーム終了年度が可変となり、最大1964年まで延長された他、海戦・空戦のバランスが変更され、占領した国家の研究機関を引継げる等の新要素が含まれた。

Arsenal of Democracy

Mod製作者が設立したBL-Logic社が、ベースにパラドックス社からHearts of Iron IIのソースコードの提供を受けて開発した作品。MODではなく、単体でプレイ可。AIの変更、シナリオの追加など、HoI2をベースに大幅に手が加えられている。2010年2月23日に発売。日本語版は2010年6月25日に発売。

Darkest Hour: A Hearts of Iron Game

Arsenal of Democracy同様、Hearts of Iron IIをベースに開発された作品。MODではなく、単体でプレイすることができる。AIの変更のほか、諜報や外交のシステムに変更が加えられている。ダウンロード版のみで2011年4月5日に発売。

Iron Cross

IRSHAPPA IDが開発したHearts of Iron II、Arsenal of Democracy、Darkest Hourに対応した拡張パック。プロヴィンス・イベント・技術数が増加している。2010年10月7日に発売。日本語版はArsenal of Democracyのみ対応しており、2011年6月24日に発売された。

Hearts of Iron III

2009年8月7日に発売。日本語版は2009年12月18日に発売。ゲームエンジンがEU3由来のクラウゼヴィッツエンジンへと変更されており、グラフィックの3D化が試みられている。

アナウンスで明らかにされた新作の方向性は「前作の伝統を引き継ぐ一方で、熟練者向けに多数の新機軸とシステムに注力する。それらには10000以上に区切られた巨大なマップ[5]も含まれる。」とされている。前作とは異なり歴史的イベントがほとんど無い上、AIも史実には従わない(永世中立国スイスが連合入り、フランスマジノ線からドイツ領内に進入など)為、史実通りに進めることが非常に困難となってしまった。

システムも大幅に変化しており、たとえば軍事はプロヴィンス数が約4倍になった上、軍隊の最小単位が旅団、輸送艦による上陸が沿岸部ならどこでも可能になるなど、戦略性が増している。貿易システムも変更され、物々交換は共産主義国家しかできなくなった。技術開発も戦艦のエンジンや歩兵用のグレネードなど、開発項目が細かくなっている。外交も簡単には宣戦布告ができず、スパイの重要度が増している。その他にも亡命政府など新システムが追加されている。 だが、補給システムの改変によりシベリアが実質突破不可能などの欠陥等もおきている。

Hearts of Iron III: Semper Fi

Hearts of Iron IIIの拡張パック。2010年6月6日に発売。日本語版は2010年10月1日に発売。1940年シナリオやイベントの追加が図られている。

Hearts of Iron III: For the Motherland

Hearts of Iron IIIの拡張パック第2弾。2011年6月28日に発売。日本語版は2011年10月7日に発売。局地的な戦闘シナリオの追加やバランス調整、さらなるシステムの改善が図られている。また、本作よりマルチスレッドに対応となっている。

Hearts of Iron III: Their Finest Hour

Hearts of Iron IIIの拡張パック第3弾。2012年9月26日に発売。日本語版は2013年2月1日に発売。主な変更点としては、戦闘シナリオ「冬戦争」「スペイン内戦」の追加、「カスタムゲームモード」やマップモードツール「作戦計画モード」の追加といったシステムの変更、国ごとに違う「精鋭部隊ユニット」や上陸作戦用艦艇の追加、などが挙げられている。

Hearts of Iron IV

ノルマンディー上陸作戦が開始された日(D-デイ)にちなみ、2016年6月6日に発売。

システム面においては大規模な変更がなされ、今まで工業力(IC)として一纏めにされていた工場が軍需工場・民需工場・海軍造船所に分割されたり、生産ラインが廃止された代わりに小銃や野砲などの兵器を一つずつ生産して備蓄する形式となっている。 さらには、石油以外の資源が備蓄できなくなるなど既存のシリーズのシステムの多くが大幅に変更されている。 加えて新たに各国に固有の特性を付与するNational Spirit[6]や、アメリカドイツソ連イギリス日本フランスイタリアの7大国とポーランド[7]に国家の重大な決断や選択を表現したNational Focus[8]という新システムが搭載され、史実とは異なる選択も可能になっており、プレイヤーの決断によっては歴史が大きく変わる選択肢が用意されている他、戦線の概念等、新規要素が数多く導入された。なお、固有のNational Focusを持たない国には汎用のNational Focusが用意されている。 しかしその一方で1936年以外のシナリオでゲームを開始したり人物名等を翻訳しようとすると殆どの実績を解除することはできない。

Hearts of Iron IIIまでパラドックスインタラクティブからライセンスを得て日本語版を販売していたサイバーフロント社解散後の作品であり、長らく日本語でプレイするには有志のユーザーによる非公式日本語化MODを利用する必要があったが[9]、2022年にバージョン1.12にアップデートされたと同時に公式がMOD製作者と協力し日本語に対応した。

Hearts of Iron IVは発売開始から2週間で20万本を販売しており、これはパラドックスインタラクティブが販売した歴史ストラテジーゲームとしては過去最速であった[10]

Hearts of Iron IV: Together for Victory

Hearts of Iron IVの拡張パック第1弾。2016年12月15日発売。イギリス連邦カナダオーストラリアニュージーランド南アフリカイギリス領インド帝国に多くのイベントや固有のNational FocusとNational Spiritが与えられ、新たに従属国の独立・併合を可能にするシステムやContinuation Focusといった新システムが追加される。

Hearts of Iron IV: Death or Dishonor

Hearts of Iron IVの拡張パック第2弾。2017年6月14日発売。欧州の中堅国家であるハンガリールーマニアチェコスロバキアユーゴスラビアに特化した拡張パックとなっており、多くのイベントや固有のNational FocusとNational Spiritが与えられている。また、ライセンス生産システム、装備の転用システム、ファシスト国家独自の従属国システムが追加されている。

Hearts of Iron IV: Waking the Tiger

Hearts of Iron IVの拡張パック第3弾。2018年3月8日発売。中国中華民国中国共産党満州国、その他軍閥)に特化した拡張パックとなっており、多くのイベントや固有のNational Focusが追加された。その他に日本、ドイツに対してもNational Focusの追加が行われている。また、指揮系統の変更やディシジョン・ミッションシステム、駐在武官システムなどが追加された。

Hearts of Iron IV: Man the Guns

Hearts of Iron IVの拡張パック第4弾。2019年3月1日発売。海軍関係に特化した拡張パックとなっており、船体モジュールを別々に研究し、従来の陸軍用兵器の様に改造を施せるシステムが実装された。海戦そのものも大きく変化しており、機雷敷設などの新任務追加や、艦隊編成システムの変更、提督への特性追加などがされた。また、米英へのNational Focus追加や、オランダメキシコへの独自National Focus実装、亡命政府の実装、National Spiritとしての海軍条約(ロンドン海軍軍縮条約)の追加などが行われた。

また、同時に実装されたv1.6.0で燃料の概念が追加され、燃料サイロの追加、石油資源の貯蔵などが可能になった。

Hearts of Iron IV: La Résistance

Hearts of Iron IVの拡張パック第5弾。2020年2月25日発売。占領政策や諜報機関のシステムなどが追加されるほか、フランススペインポルトガルにNational Focusの追加を行っている。

Hearts of Iron IV: Battle for the Bosporus

Hearts of Iron IVの拡張パック第6弾。2020年10月15日発売。新しくトルコ共和国ギリシャ王国ブルガリア王国にNational Focusが追加されたほか、ルーマニア王国ユーゴスラビア王国にもNational Focusの追加が行われている。

Hearts of Iron IV: No step back

Hearts of Iron IVの拡張パック第7弾。2021年11月24日に発売。新しくバルト三国エストニアラトビアリトアニア)にNational Focusが追加されたほか、ポーランド共和国ソビエト連邦にNational Focusの追加が行われている。

また、新しく鉄道列車砲が要素として追加されたほか、戦闘正面幅の変更や戦車のモジュール設計化などのバランス調整が行われている。

Hearts of Iron IV: By Blood Alone

Hearts of Iron IVの拡張パック第8弾。2022年9月28日に発売。新しくスイスエチオピア帝国イタリア王国にNational Focusの追加が行われ、また、エチオピア周辺にオーッサ・スルタン国が追加された。

システム面でも、航空機のモジュール化や講和会議の改良などのバランス調整が行われた。

モジュール

Hearts of Iron IIIまでは、ゲーム内容を設定するデータベースセーブデータのほとんどがテキストファイルもしくはCSVファイルで用意され、ゲーム中で使用される画像もBMPファイルやTGAファイルで用意されている。従って、Modによる改造をツールなどを使わずに行うことができる。しかしその分多くのファイルにアクセスする必要がある為、起動時を初めディスクへの負荷が非常に大きい。

政治的問題への対応

当時のドイツ国旗ハーケンクロイツであるが、ドイツでは公的な使用が禁止されているために、Hearts of Iron IVを除きゲーム内では帝政期および1933 - 35年に使用された三色旗が用いられている。Hearts of Iron IVでは1938 - 45年ドイツ国防軍旗の鉤十字を鉄十字に変更したものとなっている(非公式Modの導入でハーケンクロイツに変更することは可能)。

Hearts of Iron IVにおいて初期設定ではヒトラーの顔写真は黒塗りになっているが、ドイツ以外では黒塗りになっていない顔写真はDLCという形で最初から導入、変更可能である。ドイツ国内では民衆扇動罪(ヒトラーの礼賛)にあたるとして導入されていない。

また、民族浄化や非戦闘員への戦略爆撃生物兵器化学兵器は本ゲーム内では取り扱わず、ホロコーストに関するイベントなどは無い。公式フォーラムにおいてもこれらの話題を挙げることは禁止されている。2までは南京事件のイベントが存在したが、3、4では(他の多くの史実イベント同様)削除されている。

中華人民共和国では、本シリーズは販売禁止となっている。ゲーム内での当時の中国の状況(満州チベット新疆などが独立した勢力として扱われ[11]台湾を日本が領有していること)がこの理由として挙げられている[12]。これに対してパラドックスは「我々はゲーム会社であり特定の政治的意図は持っておらず、そのため研究家や資料に当たるなど歴史の正確さには注意を払っている。」と反論している[13]

日本では、1作目の日本語版が2003年ハーツ オブ アイアン ~戦火の獅子達~ 日本語版というタイトルでメディアクエストより発売される予定であったが、後に「英語版の一部に弊社のゲームソフト作成基準上、日本語化が困難な部分があるため」との理由で発売が中止されている。詳細は発表されていないが、日本の「戦犯」や皇室の表現に関する部分が理由ではないかと推測されている(菊タブー[14][15]。後にサイバーフロントより発売された日本語版のシリーズでは、この問題を回避するためか、英語版においてHirohitoと設定されている日本の国家元首が自然人ですらない大本営(これには批判も多々あり開発者の苦肉の策であると考えられている)に変更されている。さらに、シリーズを通じて日本の国家タグが「JAP」となっていることにも批判の声がある。

兵科アイコン

陸軍の場合は、各兵科ごとのアイコンは基本兵科記号 (北大西洋条約機構) が使用される。但し、一部オリジナルアイコンもある。
一方、海軍および空軍の場合は、艦船あるいは航空機のシルエットになっている。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 2のみ1964年まで。4では半永久的にプレイできる。
  2. ^ HOI3では、特定の条件(枢軸陣営による限定戦争)で参戦しなくても良い場合がある。
  3. ^ HOI4では、自国から敵国に宣戦布告した場合、同じ同盟国が必ず参戦する訳ではなく「参戦要請」もしくは同盟国からの「戦争に参加要請」でのみ参戦する。ただし敵国から宣戦布告を受けた場合の(防衛戦争)では同盟国は必ず参戦する。
  4. ^ 選択不可能な国でプレイするには、ゲーム中に登場させて操作国を切り替える、シナリオを自作する(MOD)などの工夫が必要となる。
  5. ^ 前作HoI2のプロヴィンス数は陸上・海上をあわせて2600個に過ぎないので、約4倍細かく分割されることになる。
  6. ^ 日本語化Modでは「国民精神」と訳されている
  7. ^ 発売と同時に配信された無料DLCで追加
  8. ^ 非公式日本語化Modでは「国家方針」と訳されている
  9. ^ “github”. Hearts of Iron IV. Steam. 2022年12月12日閲覧。
  10. ^ “Paradox Interactive Announces Grand Successes for Grand Strategy Titles” (英語). Paradox Interactive (2016年6月21日). 2016年6月22日閲覧。
  11. ^ 但し新疆は、東トルキスタンではなく中国の軍閥「新疆派」として登場するほか、作品によっては満洲国から大清帝国を復活させることも可能である。
  12. ^ 「中国政府、輸入オンラインゲームの検閲を強化」、[WIRED.jp]、2004年6月5日。
  13. ^ "Paradox comments on Hearts of Iron being banned in China"、パラドックスインタラクティブ、2004年6月2日。
  14. ^ “メディアクエスト、「Hearts of Iron」の発売を中止-理由は「ゲームに日本語化が困難な部分」-”. GAME Watch (2003年8月11日). 2006年3月20日閲覧。
  15. ^ “「ハーツ オブ アイアン」が発売中止に”. 4Gamer.net (2003年8月11日). 2006年3月20日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • Paradox Interactive (英語)
  • 日本ボードゲーム界の父,鈴木銀一郎氏が語る「ハーツ オブ アイアンII」のやめられない魅力 - 4Gamer.net
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