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GAGARINE/ガガーリン

GAGARINE/ガガーリン』(原題:Gagarine)は、2020年フランスドラマ映画。 監督は(ファニー・リアタールとジェレミー・トルイユ)(フランス語版)、出演はアルセニ・バティリ、リナ・クードリ、ジャミル・マクレイヴンなど。

GAGARINE/ガガーリン
Gagarine
監督 (ファニー・リアタール)(フランス語版)
(ジェレミー・トルイユ)(フランス語版)
脚本 バンジャマン・シャルビ
ファニー・リアタール
ジェレミー・トルイユ
製作 ジュリー・ビリー
(キャロル・スコッタ)(フランス語版)
出演者 アルセニ・バティリ
リナ・クードリ
ジャミル・マクレイヴン
音楽
(アミン・ブアファ)(フランス語版)
撮影 ヴィクトル・セガン
編集 ダニエル・ダルモン
製作会社 (オー・エ・クール)(フランス語版)
フランス3
配給 オー・エ・クール
ツイン
公開 2021年7月23日
2022年2月25日[1][2]
上映時間 98分
製作国 フランス
言語 フランス語
興行収入 $494,761[3]
$545,455[3]
(テンプレートを表示)

2024年のパリ五輪のために取り壊されたパリ郊外のイヴリー=シュル=セーヌに実在した公営住宅(ガガーリン団地)(フランス語版)”を舞台に、団地に住む少年が取り壊しを阻止しようと孤軍奮闘する中で織りなす恋と友情の青春模様を描く[4][5][6]第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション初監督作部門選出[2][7]

ストーリー

パリ郊外の巨大団地"ガガーリン"は、ユーリイ・ガガーリンに因んで名付けられていたが、老朽化し、パリ五輪に伴う再開発で取り壊しが決まった。次々と転居して行く住人たち。大人たちは誰も、16歳の黒人少年ユーリが団地で一人暮しを続けていることを気に止めなかった。ユーリの母は恋人との生活を選び、出て行ったきりだが、ユーリは生まれ育った我が家を守り続けていたのだ。

宇宙飛行士になる夢を抱き、屋上で天体観測を続けるユーリ。何とか取り壊しを阻止したいユーリだが、建設業者たちはお構いなく壁をぶち抜き、窓枠を撤去し続けた。ロマの少女ディアナと親しくなり、モールス信号を習うユーリ。放浪生活を送るロマたちも、キャンプ地を追い立てられる日々を送っていた。将来は自由なアメリカに住みたいと話すディアナ。団地を出る未来と、留まりたい気持ちの狭間で揺れるユーリ。

ついに無人になるガガーリン団地。居残り隠れ住むユーリは、内壁に穴を開けられガランとした建物を、宇宙船に見立てて改造して行った。団地が爆破解体される夜、別れを惜しみ集まる住人たち。その時、団地の最上階が多数の電球に照らされ点滅を始めた。ユーリは、まだ建物に残っていたのだ。気を失い、宇宙遊泳を夢見るユーリ。点滅がモールス信号の"SOS"だと気づいたディアナは、住人たちを率いてユーリを建物から連れ出した。

キャスト

  • ユーリ: アルセニ・バティリ
  • ディアナ: リナ・クードリ[8]
  • フサーム: ジャミル・マクレイヴン
  • ダリ: (フィネガン・オールドフィールド)(フランス語版)
  • ファリ: (ファリダ・ラウアジ)(フランス語版)
  • ジェラール: ドニ・ラヴァン

作品の評価

アロシネによれば、フランスの24のメディアによる評価の平均点は5点満点中4.2点である[9]Rotten Tomatoesによれば、44件の評論のうち高評価は95%にあたる42件で、平均点は10点満点中7.8点、批評家の一致した見解は「奇抜さを帯びた魔術的リアリズムと、コミュニティや移住といった深刻なテーマとのバランスが取れている『GAGARINE/ガガーリン』は、清々しいほどに独創的であるとともに究極の痛切さを持っている。」となっている[10]Metacriticによれば、12件の評論のうち、高評価は11件、賛否混在は1件、低評価はなく、平均点は100点満点中74点となっている[11]

出典

  1. ^ “取り壊される団地を宇宙船に エモーショナルな青春映画「ガガーリン」22年2月25日公開”. 映画.com. (2021年11月18日). https://eiga.com/news/20211118/13/ 2022年3月22日閲覧。 
  2. ^ a b “カンヌ公式セレクション選出、フランスの青春映画「GAGARINE」公開”. 映画ナタリー. (2021年11月18日). https://natalie.mu/eiga/news/453939 2022年3月22日閲覧。 
  3. ^ a b Gagarine” (英語). Box Office Mojo. 2022年7月28日閲覧。
  4. ^ Ducrocq, Marion (2019年8月14日). “Ivry : Gagarine, une cité, et bientôt un film” (フランス語). Le Parisien. https://www.leparisien.fr/val-de-marne-94/ivry-gagarine-une-cite-et-bientot-un-film-14-08-2019-8133669.php 2021年5月12日閲覧。 
  5. ^ “パリ郊外の団地を舞台に描く青春映画『GAGARINE/ガガーリン』公開決定”. シネマカフェ. (2021年11月18日). https://www.cinemacafe.net/article/2021/11/18/75844.html 2022年3月1日閲覧。 
  6. ^ “消えゆくパリ郊外のガガーリン団地、若者の孤独『GAGARINE/ガガーリン』”. ニューズウィーク日本版. (2022年2月25日). https://www.newsweekjapan.jp/ooba/2022/02/gagarine.php 2022年3月22日閲覧。 
  7. ^ “The films of the Official Selection 2020” (英語). Festival de Cannes. 2022年7月28日閲覧。
  8. ^ “ブレイク直前!『GAGARINE/ガガーリン』よりリナ・クードリを収めた場面写真が解禁”. SCREEN ONLINE. (2022年2月7日). https://screenonline.jp/_ct/17516815 2022年3月21日閲覧。 
  9. ^ “Critiques Presse pour le film Gagarine” (フランス語). AlloCiné. 2022年7月28日閲覧。
  10. ^ "Gagarine". Rotten Tomatoes (英語). 2022年7月28日閲覧
  11. ^ "Gagarine" (英語). Metacritic. 2022年7月28日閲覧。

関連項目

  • (バンリュー#「赤いバンリュー」)

外部リンク

  • 公式ウェブサイト(日本語)
  • GAGARINE/ガガーリン 株式会社twin
  • GAGARINE/ガガーリン - allcinema
  • GAGARINE/ガガーリン - KINENOTE
  • Gagarine - IMDb(英語)
  • Gagarine - AlloCiné(フランス語)
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