概要 全曲を通して、久石のソロピアノ によるオリジナル・アルバム 。「月 」をアルバムのモチーフとしており、ブックレットには各曲についての月にまつわるショートストーリーが掲載されている。タイトルの『ETUDE』が示す通り練習曲 集となっており、全曲に技法上のテーマが設けられている。 全音楽譜出版社 から、久石本人の校訂によるピアノ譜が発売されている。ただし、この譜面は「ORIGINAL EDITION」と題され、「原曲に基づいて出版」されているため、CD音源とは異なる部分も多い[1] 。 久石は本作を『My Lost City 』(1992年)と並ぶ自身の代表作と述べている[2] [3] 。
制作 ピアノ を用いたポップ・ミュージック では、多くの場合は右手でメロディ 、左手に和音 (伴奏 )というスタイルをとり、他の楽器と絡めて「もたせる」ことが多く、久石自身そうした楽曲を数多く作ってきたが、このような商業音楽の制約に抵抗を感じていたという。そこで、エチュード (練習曲)という形態を取り込むことで、半音階 やスタッカート といったピアノの技法的な追及を行い、音と音との結びつきをより強固にし、一方で作曲の過程で思い浮かんだ世界をアルバムのコンセプトとして位置づけ、この二つを両軸に作品として形を残すことを意識しながら制作に取り組んだ[4] 。 本作の制作時はフィリップ・グラス のエチュードを参考によく聴いており、「ミニマル音楽 ってこんなに自由でいいんだ」と感銘を受けたと述懐している[5] 。
収録曲 CD [6] 全作曲・編曲: 久石譲 。 # タイトル 作詞 作曲・編曲 備考 時間 1. 「Silence 」 久石譲 内声和音とオクターブのエチュード 4:33 2. 「Bolero 」(dedicated to Issac Albéniz) 久石譲 同音連打、右手と左手の交差のエチュード 4:50 3. 「Choral 」 久石譲 美しく和音を響かせるためのエチュード 2:50 4. 「MoonLight 」 久石譲 アルペジョのエチュード 4:15 5. 「MONOCHROMATIC 」 久石譲 半音階のエチュード 2:35 6. 「月に憑かれた男 」 久石譲 スタッカートのエチュード 3:39 7. 「impossible Dream 」 久石譲 6度のエチュード 4:10 8. 「夢の星空 」 久石譲 3度のエチュード 2:37 9. 「Dawn Flight 」 久石譲 5/4拍子の激しいリズム、及び和音連打のエチュード 6:17 10. 「a Wish to the Moon 」 久石譲 同音連打の指替えとラグタイムビートのエチュード 3:58 合計時間:
39:44
楽曲解説 Silence 内声和音とオクターブのエチュード。 ダンロップ 『VEURO』CM曲 Bolero (dedicated to Issac Albéniz) Choral MoonLight MONOCHROMATIC 月に憑かれた男 impossible Dream 夢の星空 Dawn Flight 5/4拍子の激しいリズム、及び和音連打のエチュード a Wish to the Moon〜
脚注 ^ Hisaishi, Joe; 久石譲. (2003). Etude : a wish to the moon : piano works (Original ed ed.). Tokyo: Zen-On Music Co. ISBN (4-11-179012-7 ). OCLC 56332401. https://www.worldcat.org/oclc/56332401 ^ 久石譲『久石譲 35mm日記』宝島社 、2007年、p22。 ^ 作家で聞く音楽 久石譲 JASRAC (2007年) ^ 久石譲『久石譲 35mm日記』宝島社 、2007年、pp22-24。 ^ 久石譲(作曲家)インタビュー フィリップ・グラスとの共演に向けて SPICE(2016年) ^ “ETUDE ~a Wish to the Moon~”. TOWER RECORDS ONLINE . タワーレコード . 2022年7月6日 閲覧。 ^ a b “久石譲 / ETUDE-a Wish to the Moon-”. CDジャーナル . 音楽出版社 . 2022年7月6日 閲覧。
外部リンク ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。