BBS運動(ビービーエスうんどう、Big Brothers and Sisters Movement) は、日本の青年ボランティア運動。その運動団体はBBS会と呼ばれ、法務省所管の更生保護制度における民間協力者(更生保護ボランティア[1])の一つに位置付けられる[2]。「犯罪や非行のない明るい社会の実現[3]」を理念に掲げ、「非行を初め社会適応に悩む多くの少年少女[4]」を対象としたメンタリング活動[5]などを行っている。
概要
日本のBBS運動は、メンタリング運動の歴史的起源とされるアメリカの(BBBS運動)(英語: Big Brothers Big Sisters)が日本に紹介され、表記を若干変えて独自の発展を遂げたものとして理解されている[6]。
同じく更生保護ボランティアである保護司会とは関係が近いほか、(更生保護施設)や(更生保護女性会)とつながりが深い地区もある[7]。
歴史
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組織
略称 | 日B連 |
---|---|
設立 | 1950年 |
種類 | 特定非営利活動法人 |
法的地位 | 特定非営利活動促進法 |
目的 | BBS運動の強化発展の支援 |
本部 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-10-9 更生保護会館3階 |
貢献地域 | 日本 |
会長 | 戸田信久 |
関連組織 | 法務省 |
ウェブサイト | http://bbs-japan.org/ |
特記事項 | 1952年に現名称へ改称 2016年に法人登記 |
かつての呼び名 | 全国BBS運動団体連絡協議会 |
NPO法人日本BBS連盟を頂点として、地方更生保護委員会に対応する形で[9]8つの地方BBS連盟、さらに50の都府県BBS連盟[注 1]が存在し、約500の地区BBS会(地区会)が全国各地で活動を行っている[10]。地区会は行政単位の地域を単位とするものが基本であるが[11]、大学単位で組織される場合などもあり、そうした地区会は特に学域BBS会と呼ばれる[12]。
活動
日本BBS連盟による「BBS運動基本原則」では、BBS運動の実践活動は次の3領域に分類されている[13]。
脚注
注釈
出典
- ^ 法務省:更生保護を支える人々
- ^ 法務省『平成28年版 犯罪白書』日経印刷、2016年、83頁。ISBN (978-4-86579-069-6)。
- ^ 「BBS運動発足70周年記念式典が開催されました」『法務省だより あかれんが』第59巻、法務省大臣官房秘書課広報室、2017年11月、2頁、2019年3月28日閲覧。
- ^ a b “BBSの歴史”. 日本BBS連盟. 2019年3月28日閲覧。
- ^ a b 渡辺かよ子 2012, p. 121
- ^ 渡辺かよ子 2012, pp. 121–122
- ^ 長谷川洋昭 2012, pp. 55–56
- ^ “「基本的法制度に関する世論調査」の概要” (pdf). (内閣府大臣官房政府広報室). p. 18 (2015年1月). 2019年3月28日閲覧。
- ^ 長谷川洋昭 2012, p. 57
- ^ “BBSの組織”. 日本BBS連盟. 2017年12月5日閲覧。
- ^ 日本BBS連盟 2005, p. 12
- ^ a b 早稲田大学広域BBS会「早稲田大学広域BBS会の活動について」『家庭の法と裁判』第10巻、日本加除出版、2017年7月、141-143頁、ISSN 2189-1702。
- ^ 日本BBS連盟 2005, pp. 5–11
- ^ 日本BBS連盟 2005, p. 5
- ^ 日本BBS連盟 2005, p. 9
- ^ 日本BBS連盟 2005, p. 11
参考文献
主要参考文献のみを記載。この他の参考文献については脚注方式で#出典に記載している。
- 日本BBS連盟 (2005年). “BBS運動基本原則解説” (PDF). 2019年3月28日閲覧。
- 長谷川洋昭「更生保護における犯罪予防活動の進展 : 『BBS運動の史的展開過程』」『武蔵野大学人間科学研究所年報』第1号、武蔵野大学人間科学研究所、2012年3月1日、51-67頁、ISSN 2186-7356、2019年3月28日閲覧。
- 渡辺かよ子「日本のBBS運動の発祥展開と「ともだち活動」 : メンタリング運動のモデル移行論の視点から」『愛知淑徳大学論集. 文学部・文学研究科篇』第37号、愛知淑徳大学文学部、2012年3月19日、121-136頁、ISSN 1349-5496、NAID 120005038643、2019年3月28日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 日本BBS連盟
- 法務省:更生保護を支える人々