92式装輪装甲車（WZ-551A/ZSL-92）は、中国が開発・製造する6×6の装輪装甲車である。
| 92式/WZ-551装輪装甲車 | |
|---|---|
| 92B式装輪装甲車 | |
| 種類 | 装甲兵員輸送車 |
| 原開発国 | 中国 |
| 開発史 | |
| 開発者 | Jiang Hong [WZ551B] at NORINCO Vehicle Research Institute; institute 201 (中国北方车辆研究所 China Vehicles Research Institute) and Institute 202 |
| 製造業者 | 中国北方工業公司、第256番工場（西南车辆制造厂Southwest Vehicles Factories） |
| 諸元 | |
| 重量 | 12.5t |
| 全長 | 6.63m |
| 全幅 | 2.80m |
| 全高 | 2.80m |
| 要員数 | 3名+兵員9名 |
| | |
| 装甲 | Welded steel |
| 主兵装 | 25mm機関砲 |
| 副兵装 | 7.62mm(同軸機関銃) |
| エンジン | ターボチャージャー付き8気筒空冷ディーゼル |
| 懸架・駆動 | 独立懸架 |
| 行動距離 | 800km |
| 速度 | 85km/h |
概要
外見はロシア製のBTR-80やフランス製のVABに似ているが、コピーではなく中国独自で開発設計された。92式のサイズはBTR-80よりは小さいがVABよりは大きい。WZ-551は1984年建国記念日の軍事パレードで初公開された。当初は性能面で不備があり、後に改良された。
車体はメルセデス・ベンツ2060のトラックをベースに開発され、自動消火システムやNBC防護機能が装備されている。
90式装輪装甲車（WZ-551/ZSL-90）
1984年に行われた建国記念日で初披露された。25mm機関砲を装備する砲塔を備えた基本型で、制式化されて量産が開始されたものの、運用試験の結果を受けて改良が施され、92式装輪装甲車が開発・制式化された。
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92式装輪装甲車（WZ-551A/ZSL-92）
90式装輪装甲車の欠点を解消した車両として1986年に発表され、1995年から部隊へ配備された。人民解放軍（陸軍・海軍陸戦隊など）のほかに人民武装警察で広く使用され、海外にも多く輸出されている。車体を利用した派生型も数多い。同車はエンジン出力がアップしている。
派生型
- 92式装輪装甲車（WZ-551A/ZSL-92）
- 基本型。25mm機関砲装備。
- 92A式装輪装甲車（WMZ-551B/ZSL-92A）
- 12.7mm重機関銃を装備する装甲兵員輸送車型。車体前面のヘッドライトの装備位置が違うのが一番の識別点。
スリランカ軍の92A式（ZSL-92A）
- 03B式装輪装甲車（WJ-03B）
- 武装警察用車両。スクリューを廃止（水上浮遊能力は維持）し、12.7mm重機関銃搭載の1人用砲塔およびサーチライトや発煙弾発射機などの治安用各種装備を搭載。
- 06式装輪装甲車（GA-06）
- 武装警察用車両。足回りを4×4に変更。5.8mm軽機関銃搭載の小型砲塔を装備。
- WZ系列輪式底盤
- WZ-551をベースに開発された8×8装輪装甲車。
- 05式自走迫撃砲
- 120mm自動迫撃砲を装備した自走迫撃砲。
このほかにも多数の派生型が開発されている。
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配備軍区
運用国
WZ551使用国(青は現役、水色は退役)
WMZ-551式装輪装甲車（スリランカ軍仕様）
- アルジェリア[1]
- アンゴラ - 10両[2][3]
- アルゼンチン - 4両[2]。
- 中華人民共和国 - 600両。陸軍・海軍陸戦隊・武装警察で使用。
- 香港 -1両。警察が爆発物処理で使用。
- アルジェリア - 24両。
- ボスニア・ヘルツェゴビナ -10両[2]。
- ミャンマー - 76両[2]。
- ワ州連合軍 - 中国から直接購入。
- ブルンジ - 15両[2]
- カメルーン - 12両[2] Some seen in anti-Boko Haram operations.[4]。
- チャド - 42両[2]。
- コンゴ共和国[5]
- ジブチ - 1両[2]
- ガボン[5]
- ギニア[6]
- パキスタン[7]
- ネパール - 5両[2]。
- ニジェール[8][2][9]
- オマーン - 50両[2]。
- セネガル[10]
- スリランカ - 190両[2]。
- スーダン - 500両[2]。
- タンザニア - 10両[2][5]。
- ケニア - 35両[2]。
- イラン - 150両（IFV型）[1]。
- ベネズエラ[2]
- ザンビア - 5両[2]。
登場作品
ゲーム
- 『Operation Flashpointシリーズ』
- 『バトルフィールド2』
- CHINAの装甲車として登場する。
- 『マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス』
- アジアン軍が使用する装輪装甲車として「サラマンダーAPC」の名称で登場する。
脚注
- ^ a b “”. Army Technology. 2016年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月6日閲覧。[信頼性要検証]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “Arms Transfers Database”. ストックホルム国際平和研究所. 2019年8月2日閲覧。
- ^ “Angolan military exercise reveals new Chinese armoured vehicles”. IHS Jane's 360 (2017年2月16日). 2017年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月2日閲覧。
- ^
- ^ a b c David H. Shinn, Joshua Eisenman. Politics and Government in African States 1960-1985. p. 173
- ^ US Army Africa (2014年2月20日). “USARAF conducts training in Guinea”. US Army Africa. 2017年6月21日閲覧。
- ^ “”. 2017年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月28日閲覧。[信頼性要検証]
- ^ “” (English). IHS Jane's 360. 2016年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月6日閲覧。
- ^ Savannah de Tessières (January 2018) (英語). (Report). (Small Arms Survey). p. 58. ISBN (978-2-940548-48-4). オリジナルの12 June 2018時点におけるアーカイブ。 2018年6月5日閲覧。.
- ^ “” (English). IHS Jane's 360. London: IHS Jane's (2016年4月5日). 2016年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月6日閲覧。