試合結果 1972年のワールドシリーズは10月14日に開幕し、途中に移動日と雨天順延を挟んで9日間で7試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場 10月14日(土) 第1戦 オークランド・アスレチックス 3 -2 シンシナティ・レッズ リバーフロント・スタジアム 10月15日(日) 第2戦 オークランド・アスレチックス 2 -1 シンシナティ・レッズ 10月16日(月) 移動日 10月17日(火) 第3戦 雨天順延 オークランド・アラメダ・ カウンティ・コロシアム 10月18日(水) 第3戦 シンシナティ・レッズ 1 -0 オークランド・アスレチックス 10月19日(木) 第4戦 シンシナティ・レッズ 2-3x オークランド・アスレチックス 10月20日(金) 第5戦 シンシナティ・レッズ 5 -4 オークランド・アスレチックス 10月21日(土) 第6戦 オークランド・アスレチックス 1-8 シンシナティ・レッズ リバーフロント・スタジアム 10月22日(日) 第7戦 オークランド・アスレチックス 3 -2 シンシナティ・レッズ 優勝:オークランド・アスレチックス(4勝3敗 / 42年ぶり6度目)
第1戦 10月14日 映像外部リンク MLB.comによる動画(英語) 2回表、ジーン・テナスの2点本塁打でアスレチックスが先制(42秒) 3回表、一塁走者バート・キャンパネリスが盗塁を試みるも、捕手ジョニー・ベンチの送球でアウトに(42秒) 5回表、テナスがこの日2本目のソロ本塁打を放ち、アスレチックスが勝ち越し(25秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E オークランド・アスレチックス 0 2 0 0 1 0 0 1 0 3 4 0 シンシナティ・レッズ 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 7 0
勝 :(ケン・ホルツマン )(1勝) 敗 :(ゲイリー・ノーラン )(1敗) S :ヴァイダ・ブルー (1S) 本塁打 OAK:(ジーン・テナス )1号2ラン・2号ソロ審判 [球審](クリス・ペレコダス )(NL) [塁審]一塁: (ジム・ホノチック )(AL) 、二塁: (メル・スタイナー )(NL) 、三塁: (フランク・ウモント )(AL) [外審]左翼: (ボブ・エンゲル )(NL) 、右翼: (ビル・ハラー )(AL) 昼間試合 試合時間: 2時間18分 観客: 5万2918人 詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com 第2戦 10月15日 映像外部リンク MLB.comによる動画(英語) 9回裏、デニス・メンキーの飛球を左翼手ジョー・ルディがフェンス際でジャンピングキャッチ(1分14秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E オークランド・アスレチックス 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2 9 2 シンシナティ・レッズ 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 6 0
勝 :キャットフィッシュ・ハンター (1勝) 敗 :(ロス・グリムズリー )(1敗) S :ローリー・フィンガーズ (1S) 本塁打 OAK:ジョー・ルディ 1号ソロ審判 [球審](ジム・ホノチック )(AL) [塁審]一塁: (メル・スタイナー )(NL) 、二塁: (フランク・ウモント )(AL) 、三塁: (ボブ・エンゲル )(NL) [外審]左翼: (ビル・ハラー )(AL) 、右翼: (クリス・ペレコダス )(NL) 昼間試合 試合時間: 2時間26分 観客: 5万3224人 詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com 第3戦 10月18日 映像外部リンク MLB.comによる動画(英語) 8回表一死二・三塁、ローリー・フィンガーズが敬遠と見せかけての勝負でジョニー・ベンチを見逃し三振に仕留める(53秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E シンシナティ・レッズ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 4 2 オークランド・アスレチックス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2
勝 :(ジャック・ビリンガム )(1勝) 敗 :(ブルームーン・オドム )(1敗) S :(クレイ・キャロル )(1S) 審判 [球審](メル・スタイナー )(NL) [塁審]一塁: (フランク・ウモント )(AL) 、二塁: (ボブ・エンゲル )(NL) 、三塁: (ビル・ハラー )(AL) [外審]左翼: (クリス・ペレコダス )(NL) 、右翼: (ジム・ホノチック )(AL) 夜間試合 試合時間: 2時間24分 観客: 4万9410人 詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com 8回表、レッズはアスレチックス2番手ヴァイダ・ブルー から四球 と安打 で一死一・三塁の好機を作り、4番ジョニー・ベンチ に打席をまわした。ここでアスレチックスはブルーを下げ、ローリー・フィンガーズ をマウンドへ送った。打席の途中に一塁走者ボビー・トーラン が盗塁 し、一塁が空いたところでフルカウントとなると、アスレチックス監督のディック・ウィリアムズ が出てきて、フィンガーズや捕手の(ジーン・テナス )らとなにやら話し合った。プレイが再開されると、テナスは立ち上がって右腕を広げ、敬遠 の素振りを見せた。しかしフィンガーズが投球動作に入ったとたん、テナスがしゃがみこんで捕球体勢をとった。フィンガーズは外角へスライダー を投じ、ベンチはこれを見送って一塁へ歩きかけたが、球審の(メル・スタイナー )はストライク と判定し、ベンチは見逃し三振 となった。
フィンガーズはウィリアムズに敬遠偽装作戦を告げられ「本気で言ってるのか? リトルリーグ じゃないんだぞ」と言い返したが、いざ作戦通りに投げてみると「たぶん野球人生で最高のスライダーが投げられた」という[6] 。ベンチは「(三塁走者)ジョー・モーガン が注意しろと叫んでたから、何かあるなとは思ったが、対応する準備はできていなかった」「準備できていれば打ちにいったかもしれないが、確かにいい球ではあったよ」と振り返った[7] 。アスレチックスはこのあと満塁策 を採り、フィンガーズが6番(デニス・メンキー )を二邪飛に打ち取って危機を脱したが、試合自体はレッズが1-0で勝利を収めている。
MLBでは2017年 より、敬遠は審判に申告すれば実際に投球することなく打者を歩かせられるようになった。そのため、このようなフェイクプレイ が起きる余地はなくなった[8] 。
第4戦 10月19日 映像外部リンク MLB.comによる動画(英語) 2回表無死一塁、デニス・メンキーの三ゴロでアスレチックスが併殺を狙うも、一塁走者ハル・マクレーが併殺崩しのタックルで阻止(47秒) 5回裏、ジーン・テナスのソロ本塁打でアスレチックスが先制(20秒) 9回裏、代打ドン・ミンチャーの適時打でアスレチックスが同点に(44秒) 次打者の代打アンヘル・マングアールも適時打を放ち、アスレチックスがサヨナラ勝利(43秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E シンシナティ・レッズ 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 7 1 オークランド・アスレチックス 0 0 0 0 1 0 0 0 2x 3 10 1
勝 :ローリー・フィンガーズ (1勝1S) 敗 :(クレイ・キャロル )(1敗1S) 本塁打 OAK:(ジーン・テナス )3号ソロ審判 [球審](フランク・ウモント )(AL) [塁審]一塁: (ボブ・エンゲル )(NL) 、二塁: (ビル・ハラー )(AL) 、三塁: (クリス・ペレコダス )(NL) [外審]左翼: (ジム・ホノチック )(AL) 、右翼: (メル・スタイナー )(NL) 夜間試合 試合時間: 2時間6分 観客: 4万9410人 詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com 第5戦 10月20日 映像外部リンク MLB.comによる動画(英語) 初回表の先頭打者ピート・ローズが、キャットフィッシュ・ハンターの初球を本塁打にしてレッズが先制(40秒) 2回裏、ジーン・テナスの3点本塁打でアスレチックスが逆転(31秒) 9回裏一死一・三塁、バート・キャンパネリスの二邪飛で三塁走者ブルームーン・オドムがタッチアップから同点のホームを狙うも、二塁手ジョー・モーガンの送球でアウトに。併殺で試合終了となりレッズが2勝目(1分3秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E シンシナティ・レッズ 1 0 0 1 1 0 0 1 1 5 8 0 オークランド・アスレチックス 0 3 0 1 0 0 0 0 0 4 7 2
勝 :(ロス・グリムズリー )(1勝1敗) 敗 :ローリー・フィンガーズ (1勝1敗1S) S :(ジャック・ビリンガム )(1勝1S) 本塁打 CIN:ピート・ローズ 1号ソロ、(デニス・メンキー )1号ソロ OAK:(ジーン・テナス )4号3ラン審判 [球審](ボブ・エンゲル )(NL) [塁審]一塁: (ビル・ハラー )(AL) 、二塁: (クリス・ペレコダス )(NL) 、三塁: (ジム・ホノチック )(AL) [外審]左翼: (メル・スタイナー )(NL) 、右翼: (フランク・ウモント )(AL) 昼間試合 試合時間: 2時間26分 観客: 4万9410人 詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com 第6戦 10月21日 チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E オークランド・アスレチックス 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 7 1 シンシナティ・レッズ 0 0 0 1 1 1 5 0 X 8 10 0
勝 :(ロス・グリムズリー )(2勝1敗) 敗 :ヴァイダ・ブルー (1敗1S) S :(トム・ホール )(1S) 本塁打 CIN:ジョニー・ベンチ 1号ソロ審判 [球審](ビル・ハラー )(AL) [塁審]一塁: (クリス・ペレコダス )(NL) 、二塁: (ジム・ホノチック )(AL) 、三塁: (メル・スタイナー )(NL) [外審]左翼: (フランク・ウモント )(AL) 、右翼: (ボブ・エンゲル )(NL) 昼間試合 試合時間: 2時間21分 観客: 5万2737人 詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com 第7戦 10月22日 映像外部リンク MLB.comによる動画(英語) 6回表、ジーン・テナスの適時二塁打でアスレチックスが1点を勝ち越し(25秒) 9回裏、ローリー・フィンガーズがピート・ローズを左飛に打ち取り試合終了、アスレチックスの優勝が決定(26秒)
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E オークランド・アスレチックス 1 0 0 0 0 2 0 0 0 3 6 1 シンシナティ・レッズ 0 0 0 0 1 0 0 1 0 2 4 2
勝 :キャットフィッシュ・ハンター (2勝) 敗 :(ペドロ・ボーボン )(1敗) S :ローリー・フィンガーズ (1勝1敗2S) 審判 [球審](クリス・ペレコダス )(NL) [塁審]一塁: (ジム・ホノチック )(AL) 、二塁: (メル・スタイナー )(NL) 、三塁: (フランク・ウモント )(AL) [外審]左翼: (ボブ・エンゲル )(NL) 、右翼: (ビル・ハラー )(AL) 昼間試合 試合時間: 2時間50分 観客: 5万6040人 詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
脚注 注釈 出典 ^ "World Series Television Ratings," Baseball Almanac . 2019年9月21日閲覧。 ^ Paul Lukas, "The greatest moments in baseball hair history," ESPN Page 2 , April 4, 2008. 2019年9月21日閲覧。 ^ Robert Rubino, "Rubino: Bay Area's real sports golden age was 40 years ago," The Press Democrat , July 4, 2015. 2019年9月21日閲覧。 ^ Gregg Patton, "PATTON: Cardinals Craig made case in World Series," Press Enterprise , January 11, 2012. 2019年9月21日閲覧。 ^ Craig Calcaterra, "Rollie Fingers, Johnny Bench and the intentional walk that wasn’t," HardballTalk , February 10, 2011. 2019年9月21日閲覧。 ^ Jim Donaghy, "World Series Without Rose Upsets Bench," News OK , October 19, 1990. 2019年9月21日閲覧。 ^ Dave Sheinin, "In killing intentional walk, baseball loses a part of history, and gains nothing," The Washington Post , February 23, 2017. 2019年9月21日閲覧。
外部リンク Baseball Almanac(英語) Baseball-Reference.com(英語) 1972 World Series - IMDb (英語) ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。