麹町警察署(こうじまちけいさつしょ)は、警視庁が管轄する警察署の一つであり、警視庁のみならず全国全ての警察において最大規模を誇る筆頭警察署として知られる。長い間に亘って「日本で最初に開設された警察署である」と言われてきたが、誤りである[注 1]。署員数300名以上の大規模警察署であり、署長の階級は警視正。識別章所属表示はMA。車両の対空表示は「麹」。
概要
(警視庁第一方面本部)に属し、千代田区の西部を管轄している。
1936年(昭和11年)2月26日に発生した二・二六事件では、事件を起こした反乱軍によって占拠された警視庁本部に代わって機能した警察署であり、昭和天皇自らが事件の状況確認のため麹町警察署と連絡を取っていたとされる。
このような経緯もあり、キャリアとして採用された警察官僚が現場研修を行なう事例の多い所轄署の1つとして知られ、多くの警察官僚が此処での署長職を経験している。
所在地
管轄区域
千代田区の西部(旧麹町区の西部)を管轄している。管内には主に皇居や首相官邸、国会議事堂、霞が関の官庁街、最高裁判所、英国大使館、靖国神社など、多くの警備対象である施設が集中する。皇居の脇、北の丸公園の端には警視庁第一機動隊がある他、警視庁本部も存在する。
沿革
組織
交番
- 麹町四丁目交番(千代田区麹町四丁目)
- 市ケ谷見付交番(千代田区九段北四丁目)
- 九段下交番(千代田区九段南一丁目)
- 五味坂交番(千代田区三番町)
- 飯田橋駅前交番(千代田区富士見二丁目)
- 竹橋地域安全センター(千代田区一ツ橋一丁目)
警備派出所
脚注
注釈
外部リンク
- 麹町警察署
- 市ケ谷経済新聞(2008年01月15日) - 「麹町警察署」現庁舎30年