鰻池(うなぎいけ)は、鹿児島県指宿市にある直径1.3 km、面積1.20[1] km2、水面の標高122 m[2]、水深56.5 m[2]、ほぼ円形の火口湖。池田湖から約3 km東にある。
地理
約6400年前、池田湖の形成とほぼ同時期に形成された火口に水がたまってできたカルデラ湖である[2][3]。爆発の噴出物は主として池の南東部に分布している。池田湖や山川港などとともにランクCの活火山に指定されている。
周囲を高低差数10から200 mの崖で囲まれた鍋底状の地形になっており、流入する大きな川も流出する川もない。池畔に鰻温泉があり、高温の水蒸気が噴出する場所もある。この蒸気を利用した「スメ」と呼ばれる蒸し器が炊事に利用されている[4]。
1912年頃からウナギの養殖が行われていたが、水質悪化や後継者不足などの問題によって1996年(平成8年)に終了している。
伝説
水田を作るために開削工事を行おうとしたところ、池の底から大ウナギが現れて流れを塞いだため、村人がこれを捌いたところウナギは片身になったまま池にすみ着いたという[3]。
地図
参考文献
- 山川町(鹿児島県)『山川町史』(増補版)山川町、2000年。 NCID BA49256851。(全国書誌番号):(20106424) 。
脚注
- ^ a b 国土地理院 (2018年1月). “” (PDF). 2018年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月17日閲覧。
- ^ a b c 税所俊郎, 和田善郎「鰻池のプランクトン」『鹿児島大学水産学部紀要』第30巻、鹿児島大学、1981年12月、211-218頁、hdl:(10232/13224)、ISSN 0453-087X、NAID 40000464645。
- ^ a b c 指宿まるごと博物館文化財マップ 鰻池エリア,独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所,2023年1月26日閲覧
- ^ “”. 九州観光推進機構. 2017年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月17日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 池田・山川 - 気象庁