経歴
紀伝道菅原氏出身の公家には珍しく、明経道中原氏の(中原康富)を師として仰いだ[1]。正長2年(1429年)の釈奠に講師として参列している。その後、文章博士や少納言を経て、宝徳3年(1451年)5月25日に従三位になり、翌年左大弁に任じられる。
康正元年(1455年)に参議に任じられ、同年に後花園天皇の侍読になる。長禄3年(1459年)に従二位権中納言になり、文正元年(1466年)1月6日に正二位に叙せられ、文明2年(1470年)11月7日に侍読の功によって権大納言に任ぜられた。文明7年(1475年)に滞在先の加賀国にて死去。
系譜
- 父:高辻長郷
- 母:不詳
- 妻:不詳
- 男子:高辻長直(1441-1522)
脚注
参考文献
- 橋本政宣 編『公家事典』吉川弘文館、2010年 (ISBN 978-4-642-01442-7) P771-772
- 伊藤慎吾『室町戦国期公家社会と文事』三弥井書店、2012年 (ISBN 978-4-8382-3218-5) P74-77