高畑町(たかばたけちょう Takabatake-chō)は、奈良県奈良市の中央部、市街地の東部に位置する地区である。郵便番号は630-8301。
地理
奈良市の中央部、市街地の東部に位置する、北西-南東方向に広がる地区である。春日山の南西麓にあたる。
北部は猿沢池の東から春日大社の南にかけて、奈良ホテルをはじめとするホテル・旅館が多く分布する。中部に奈良教育大学のキャンパスがある。
一部が世界遺産(文化遺産)「古都奈良の文化財」の緩衝地帯(バッファーゾーン)、歴史的風土特別保存地区(春日山地区)、国史跡「興福寺旧境内」、奈良公園、奈良町都市景観形成地区に含まれる。
北は登大路町・春日野町、南は白毫寺町、西は池之町・東寺林町・鶴福院町・不審ヶ辻子町・鵲町・公納堂町・福智院町・紀寺町・東紀寺町・南紀寺町と接している。
河川
- 能登川(のとがわ)- 大和川の支流。南部を西に流れる。
- 菩提川(ぼだいかわ) - 率川(いさがわ)とも称する。大和川の支流で、北部を西に流れる。
池
- (荒池)(あらいけ) - 北西部に位置する。中央を南北に国道169号が走り、池はその両側に分かれている。
- (鷺池)(さぎいけ) - 北西部に位置する。奈良公園の一部。池の中央北部に(浮見堂)がある。
地名の由来
域内の地名
域内に江戸期以来の御所馬場町、片原町、北天満町、中天満町、下清水町、中清水町、上清水町、下高畑町、上高畑町、破石町、福井町、丹坂町、閼伽井町、菩提町、山之上町、能登川町などの通称町名があり、ほかに東大路町、下久保町、上久保町、本薬師町、本薬師東町、高畑大道町、橋街道町、高畑南町などもある[2]。多くは現在もそれぞれ自治会を構成している。
歴史
沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、添上郡高畑村が添上郡奈良町大字高畑となる。
- 1898年(明治31年)2月1日 - 奈良町の市制施行により奈良市大字高畑となる。
- 1903年(明治36年)- 奈良市高畑町と改称。
- 1970年(昭和45年) - 一部が東紀寺町1~3丁目・南紀寺町1~5丁目となる。
人口の変遷
総数 [戸数または世帯数: 、人口: ]
施設
観光
教育
公共
- 奈良第二地方合同庁舎
- 奈良高畑郵便局
医療・福祉
- 柴田歯科医院
寺社
小・中学校の学区
交通
鉄道路線
なし
道路
- 一般国道
- 県道
- その他
- 柳生街道 - 西の入口に位置する。
バス
- 奈良交通
- 市内循環線・中循環線等のバス停に、春日大社表参道、破石町、高畑町がある。
- 他の路線のバス停に、奈良ホテル、高畑社宅前がある。
出身・ゆかりの人物
- ゆかりの人物
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 29 奈良県』角川書店、1990年 (ISBN 4-04-001290-9)
脚注
- ^ 山田熊夫(1976)『奈良町風土記 正編』豊住書店,p.18.
- ^ a b 「角川日本地名大辞典」編纂委員会(1990)『角川日本地名大辞典 29 奈良県』角川書店 (ISBN 4-04-001290-9)
- ^ 川井景一(1891)『大和国町村誌集』中井文次郎等
- ^ 国勢調査。2010年10月1日現在。
- ^ “通学区域”. 奈良市. 2017年2月5日閲覧。
- ^ 朝日新聞 (2017年1月25日). “(都ものがたり)岡潔の愛した奈良・高畑町 世の移ろいに超然、古き良き情緒”. 2017年2月5日閲覧。
- ^ 奈良学園セミナーハウス志賀直哉旧居. “志賀直哉旧居について”. 2017年2月5日閲覧。
- ^ 毎日新聞 (2017年1月25日). “ならまち暮らし 偉大なる田舎=寮美千子 /奈良”. 2017年2月5日閲覧。
関連項目
外部リンク
- じゃらん > 高畑町(奈良県)の観光スポット
- 古い町並みを歩く > 奈良市高畑町の町並み
- 入江泰吉記念奈良市写真美術館 > 高畑界隈散策地図!!