香椎神宮駅(かしいじんぐうえき)は、福岡県福岡市東区香椎六丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)香椎線の駅である。駅番号はJD07。
歴史
国鉄が香椎線を買収する以前に、博多湾鉄道汽船が香椎宮前仮停留場として1924年(大正13年)7月13日に開設していた。当時は春と秋の香椎宮の大祭時および臨時に参詣客を取り扱う時に限り営業する駅であった。その後1935年(昭和10年)2月5日に停留場に昇格したが、1942年(昭和17年)に廃止となった。この停留場は、後にJR九州が開設する香椎神宮駅より営業キロの上では0.4 km香椎側にあった[2]。
1988年(昭和63年)3月13日にJR九州が現地点に新たに香椎神宮駅として開設した[2]。さらに7月21日には新設駅舎が使用を開始し、この日から委託駅員が配置されるようになっている。駅舎の工費は420万円であった[3]。
年表
- 1924年(大正13年)7月13日:博多湾鉄道汽船の香椎宮前仮停留場(かしいみやまえかりていりゅうじょう)として開業[2]。
- 1935年(昭和10年)2月5日:停留場に昇格[2]。
- 1942年(昭和17年):廃止[2]。
- 1988年(昭和63年)
- 2009年(平成21年)3月1日:ICカード「SUGOCA」の利用が可能となる[4]。
- 2015年(平成27年)3月14日:駅遠隔案内システム(Smart Support Station)「ANSWER」の導入に伴い無人化[5]。
駅名の由来
香椎宮に由来する。ただし香椎宮は正しくは神宮ではない。誤認に基づく「香椎神宮」の俗称は当駅名に由来している。
駅構造
利用状況
2020年(令和2年)度の1日平均(乗車人員)は815人であり、JR九州の駅としては第160位である[7]。
駅名の由来にもなっている香椎宮への最寄り駅であるため、毎年正月の初詣客で多少は賑わうものの、それ以外の利用客は多いとはいえない。
利用客の多くが博多駅方面への通勤・通学客である。
近年の1日平均乗車人員は下表のとおりである。
駅周辺
駅前を香椎線に並行する形で県道24号線が通っており、駅の出口と隣接する形で西鉄バスの神宮駅前停留所がある。駅周辺部は、広域的に見た場合の香椎地域の南端部にあたる。
駅の北東側には小規模な商店や飲食店が点在する。その多くが駅開設以降に進出・開店したものだが、近年は減少傾向にある。また、コンビニエンスストアのローソンも2006年に閉店したため、利便を欠いている。駅の西側は昭和40年代に開発された一戸建ての住宅団地になっている。駅の東側には昭和50年代に丘陵地域を切り拓いて開発された住宅団地がひろがっている。
- タイヨーフードセンター サニータウン店
- ほっともっと香椎神宮駅前店
- ラパンアジル
- 寿司とも
- 福岡市立香椎東小学校
- 福岡香椎台郵便局
- 香椎宮
- 舞松原古墳
- 香椎ペットクリニック
- AMZ伝喜館(電器屋)
バス路線
駅前に西鉄バス「神宮駅前」停留所があり、以下の路線が利用できる。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d “七駅を追加新設 JR九州 一駅のホーム増設も”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1987年11月1日)
- ^ a b c d e 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 2巻、JTB、1998年、695頁。
- ^ 石川尹巳「香椎線旅客誘致策」『鉄道ピクトリアル』第503号、電気車研究会、1988年11月、88頁。
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ^ (PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2014年12月22日。 オリジナルの2019年1月20日時点におけるアーカイブ2020年2月7日閲覧。 。
- ^ SUGOCA 利用可能エリア 九州旅客鉄道、平成28年3月26日時点(2016年10月5日閲覧)。
- ^ a b “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月9日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年9月24日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 香椎神宮駅(駅情報) - 九州旅客鉄道