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プータローは、就労可能な年齢等にありながら無職でいるものの俗称である。「プー」などとも略す。「プー太郎」と表記されることもある。ごく稀にホームレスに対して使われることもある。
誤解されやすいが、非正規雇用の就労者は、プータローには当てはまらない。「ニート」とも混同されやすいが、ニートは「教育を受けておらず就労もしていない、年齢15歳 - 34歳の者」と定義されているため、プータローと必ずしもイコールとはいえない。また、ニートはマスメディアなどの影響で「勉学の意思も就労の意思もない者」というイメージが抱かれているという現状もあり、プータローは就労の意思はあるが就労できない者、ニートは就労の意思がないために就労していない者と、意思の面で区別されることもある。
通常は蔑称であるため、新聞、テレビ等のマスコミで使われることはないが、例外に1998年の10月 - 12月に放送されたテレビドラマ『PU-PU-PU-』ではセリフでも言っており、プータローの若者をテーマにしたドラマである。
語源
建設労働者のことを「風太郎」ということからの派生とも言われているが、語源はよくわかっていない。働きとしては、人に頼まれたことに責任感は持つが達成感を手に入れることができているかが微妙であるともある。ネット上では「浮浪者」、「風来坊」、「pooh」を説に見るが、もともと俗語であるかがどれも不明瞭である。
生島治郎は学生時代(1950年代)にを経験した沖仲仕について「この人夫がいわゆるプー太郎というヤツで、横浜のドヤ街にいくらもごろごろしていた。プー太郎はニコヨンとも言い、これは当時の日給が二百四十円だったことからきている。/手配師が集めてきたプー太郎を会社が日給制でやとうのだが、手配師は会社から払われた日当(デズラと言ったが)のピンをはね、プー太郎には二百四十円だけ払う」としており、1950年代には沖仲仕など日雇い労働者を指していた[1]。
その他
脚注
- ^ 生島治郎『片翼だけの青春』集英社、1985年9月、177-179頁。