阿部 弘輝(あべ ひろき、1997年11月19日[1] - )は、福島県須賀川市出身[2]の陸上競技選手。専門は長距離走。学法石川高校、明治大学政治経済学部政治学科卒業[3]。住友電工陸上競技部所属[4]。
選手情報 | |
---|---|
フルネーム | 阿部 弘輝 |
ラテン文字 | Hiroki Abe |
国籍 | 日本 |
競技 | 陸上競技 |
種目 | 長距離種目 |
所属 | 住友電気工業 |
大学 | 明治大学政治経済学部政治学科 |
生年月日 | 1997年11月19日(25歳) |
生誕地 | ・福島県須賀川市 |
身長 | 172cm |
体重 | 55kg |
5000m | 13分42秒46(2017年) |
10000m | 27分56秒45(2018年) |
ハーフマラソン | 1時間02分16秒(2018年) |
編集 |
箱根駅伝7区区間記録保持者。2019年ナポリユニバーシアード男子10000m銀メダリスト[5]。
経歴
中学時代は地元の陸上チーム「円谷ランナーズ」に所属した。同じ須賀川市出身の相澤晃としのぎを削りあった。
中学卒業後は相澤に誘われるかたちで学法石川高校に進学。全国高校駅伝では2年時に6区区間4位、3年時は1区区間10位と実績を残す。高校3年時には5000m13分57秒15を記録し、同期の相澤、1学年下の遠藤日向とともに「5000m13分台トリオ」として注目を集めた[6]。
明治大学入学後は1年時から関東インカレ5000mで5位入賞、2016年世界ジュニア選手権出場など結果を残す。しかし学生駅伝デビューとなった第48回全日本大学駅伝ではトップから1分40秒も離される区間17位と振るわなかった。第93回箱根駅伝では19位でタスキを受ける苦しい展開のなか区間13位と粘りの走りを見せている。
2年時の前半はレースで不振が続き、第94回箱根駅伝予選会ではまさかの予選落ちを喫する。しかし11月の第49回全日本大学駅伝では7区で区間新記録を樹立する快走。その後5000mでも自己ベストを更新する。
3年時の関東インカレでは5000mで3位入賞、第102回日本選手権では5000mで5位入賞を果たすなど、チームのみならず学生長距離界のエースとして台頭。八王子ロングディスタンスでは現役日本人学生トップとなる10000m27分56秒45を記録する。駅伝でも好成績は続き、第50回全日本大学駅伝ではエース区間の2区で区間2位、第95回箱根駅伝では3区区間2位(5人抜き)の結果を残した。
4年時の2019年ドーハアジア大会10000mで6位入賞、関東インカレでは5000mで7位入賞、2019年ナポリユニバーシアード10000mでは銀メダルに輝く[5]。しかしその後股関節と腸腰筋を痛め、10月までリハビリに専念する[7]。第96回箱根駅伝では主要区間を回避し当日エントリー変更で7区を担当。前半からハイペースで押し切り、ラスト3kmでさらにペースを上げる圧巻の走りを見せ、従来の区間記録を36秒も上回る1時間01分40秒の区間新記録を樹立。チームの総合6位・5年ぶりのシード獲得に大きく貢献した[8]。
住友電工入社初年度の第63回関西実業団駅伝では4区で区間賞・区間新記録を樹立。第63回ニューイヤー駅伝では1区区間16位であった。
戦績・記録
大学三大駅伝戦績
自己ベスト
脚注
出典
- ^ “【スポーツ報知・箱根駅伝】選手名鑑 明治大学・阿部 弘輝”. スポーツ報知. 2020年3月9日閲覧。
- ^ “東洋大の相沢晃、明治大の阿部弘輝…ガクセキ最強世代、箱根駅伝で輝くか : ニュース : 箱根駅伝”. 読売新聞オンライン (2019年12月30日). 2020年3月9日閲覧。
- ^ “大学陸上・駅伝 - 明治大・阿部弘輝、苦しんだ先でつかんだ区間賞 相澤晃と一緒に五輪を目指す | 4years. #大学スポーツ”. 4years. 2020年3月9日閲覧。
- ^ 『4名の社員が新たにチームに加わりました』(プレスリリース)住友電気工業株式会社、2020年4月3日2020年4月4日閲覧。 。
- ^ a b “住友電工に陸上有望3選手入社 昨年箱根駅伝V貢献の西川ら”. 神戸新聞NEXT. (2020年4月4日)
- ^ “【学生駅伝ストーリー】相澤晃を育てた「ガクセキ・メソッド」と東洋大での4年間”. 2021年9月10日閲覧。
- ^ “明治大・阿部弘輝 けがに泣いたラストイヤー、最後の箱根はチームのために”. 2021年9月10日閲覧。
- ^ “明治大・阿部弘輝、苦しんだ先でつかんだ区間賞 相澤晃と一緒に五輪を目指す”. 2021年9月10日閲覧。
外部リンク
- 阿部弘輝 (@gakuseki1119) - Twitter