長野 綱良（ながの つなよし、1879年（明治12年）1月8日[1][2] - 1950年（昭和25年）7月29日[3]）は、昭和期の農業経営者、実業家、政治家。衆議院議員、大分県大野郡(戸上村)長。
経歴
大分県[3]大野郡、のちの(戸上村)[2][4]（犬飼町、野津町戸上[5]を経て現臼杵市）で、長野音五郎の長男として生まれる[2][6]。野津高等小学校、臼杵の久保塾で学んだ[5]。農業を営む[3]。
戸上村会議員、同村長を務める[2][3][4][5]。1915年（大正4年）大分県会議員に選出され、政治活動を本格的に開始[5]。憲政会大分県支部常任理事、同幹事長を務め、同党の解散後、立憲民政党に加わり同党大分県支部幹事長となる[5]。
1930年（昭和5年）2月、第17回衆議院議員総選挙（大分県第1区、立憲民政党公認）で初当選[5][7]。第18回総選挙では立候補を断念[5]。1937年（昭和12年）4月の第20回総選挙で再選され[6][8]、衆議院議員に通算2期在任した[2][3][4]。
実業界では、南豊物産専務取締役、大分水産取締役社長、長谷緒耕地整理組合長などを務め[2][3][4]、育英事業にも熱心に取り組んだ[5]。
国政選挙歴
- 第17回衆議院議員総選挙（大分県第1区、1930年2月、立憲民政党公認）当選[7]
- 第19回衆議院議員総選挙（大分県第1区、1936年2月、立憲民政党公認）落選[9]
- 第20回衆議院議員総選挙（大分県第1区、1937年4月、立憲民政党公認）当選[8]
- 第21回衆議院議員総選挙（大分県第1区、1942年4月、非推薦）落選[10]
脚注
- ^ 衆議院『第五十八回帝国議会衆議院議員名簿』〈衆議院公報附録〉、1930年、32頁。
- ^ a b c d e f 『大衆人事録 第12版 近畿・中国・四国・九州篇』大分5頁。
- ^ a b c d e f 『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』469頁。
- ^ a b c d 『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』333頁。
- ^ a b c d e f g h 『大分県歴史人物事典』371-372頁。
- ^ a b 『人事興信録 第12版 下』ナ168頁。
- ^ a b 『衆議院議員総選挙一覧 第17回』547頁。
- ^ a b 『衆議院議員総選挙一覧 第20回』547頁。
- ^ 『衆議院議員総選挙一覧 第19回』555頁。
- ^ 『衆議院議員総選挙一覧 第21回』565頁。
参考文献
- 衆議院事務局編『衆議院議員総選挙一覧 第17回』衆議院事務局、1930年。
- 衆議院事務局編『衆議院議員総選挙一覧 第19回』衆議院事務局、1936年。
- 衆議院事務局編『衆議院議員総選挙一覧 第20回』衆議院事務局、1937年。
- 衆議院事務局編『衆議院議員総選挙一覧 第21回』衆議院事務局、1943年。
- 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第12版 近畿・中国・四国・九州篇』帝国秘密探偵社ほか、1938年。
- 人事興信所編『人事興信録 第12版 下』人事興信所、1939年。
- 『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』衆議院事務局、1940年。
- 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
- 『大分県歴史人物事典』大分合同新聞社、1996年。