長者原駅(ちょうじゃばるえき)は、福岡県糟屋郡粕屋町長者原東一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅。
長者原駅 | |
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駅舎(北口) | |
ちょうじゃばる Chōjabaru | |
所在地 | 福岡県糟屋郡粕屋町長者原東一丁目9番1号[1] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
電報略号 | チハ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)・高架駅 |
(ホーム) | 1面2線(地上) 1面1線(高架) |
乗車人員 -統計年度- | 3,383人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1988年(昭和63年)3月13日[2] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | JC 篠栗線(福北ゆたか線) |
駅番号 | JC 04 |
キロ程 | 19.4 km(桂川起点) |
◄JC05 門松 (2.0 km) (0.7 km) 原町 JC03► | |
所属路線 | JD 香椎線 |
駅番号 | JD 11 |
キロ程 | 19.2 km(西戸崎起点) |
◄JD10 伊賀 (1.0 km) (1.4 km) 酒殿 JD12► | |
備考 | (業務委託駅)[1][2] みどりの窓口 有 |
篠栗線を(所属線)[3]とし、香椎線を加えた2路線が乗り入れ、接続駅となっている。また篠栗線は愛称の「福北ゆたか線」の区間に含まれている。駅番号は福北ゆたか線(篠栗線)がJC04、香椎線がJD11。
歴史
篠栗線の前身九州鉄道と、香椎線の前身博多湾鉄道は、どちらも1904年(明治37年)にこの付近の路線を開通させた。双方とも当初の目的は石炭の港への搬出であり、異なる会社が異なる港へ輸送することを目的としていたこともあり、立体交差となる地点に駅は設けられなかった[4]。地元から立体交差地点に乗換駅を設置することを要望されつつも、国鉄時代には建設が実現しなかった。当駅が設置されたのは国鉄分割民営化がなされJR九州が成立した直後の1988年(昭和63年)3月13日のことであった[2]。なお、現在の長者原駅は駅(停留場)名としては3代目であり、初代は現在の伊賀駅(1904年1月1日開業、1908年10月1日改称)で、2代目は1935年2月5日伊賀 - 酒殿間に設置された停留場(1942年に廃止)であった。
開設当初は、どちらの路線も単線1面の構造であった。2001年(平成13年)に篠栗線(愛称福北ゆたか線)の電化工事が行われた際に、篠栗線の列車交換が可能となるように1面2線にする工事が完成し、合わせて橋上駅舎も供用開始された[4]。
年表
- 1988年(昭和63年)3月13日:開業[2]。
- 2001年(平成13年)10月6日:福北ゆたか線電化開業に合わせ、篠栗線の1面2線化および橋上駅舎が完成[4]。
- 2009年(平成21年)3月1日:ICカード「SUGOCA」の利用が可能となる[5]。
将来構想
2017年(平成29年)9月21日に福岡市地下鉄空港線福岡空港駅から当駅までを地下鉄もしくはモノレールで延伸を促進する協議会が粕屋町に発足した[6]。2021年(令和3年)度からは福岡県が費用対効果等の調査を開始する予定[7]。
駅構造
篠栗線(福北ゆたか線)用の島式ホーム1面2線の西端上を、香椎線用の単式ホーム1面1線の高架がほぼ直角に立体交差している。篠栗線ホーム上に橋上駅舎を備える。以前は篠栗線側も1面1線であったが、2001年(平成13年)10月6日の福北ゆたか線電化にあわせて交換設備が設置された。狭い土地に交換設備を設置したために曲線がきつく、駅構内は一線スルー方式を採用しているが、制限速度は2番線が60 km/h、1番線の博多側が40 km/h・篠栗側が50 km/hに制限されている。
基本的に篠栗・直方方面は1番のりば、柚須・博多方面は2番のりばを使用するが、構造上はどちらのホームからも発着出来る。通過列車は2番のりばを通過していく。特にラッシュ時には、博多方面に向かう利用客が非常に多く、当駅から非常に混雑する。
JR九州サービスサポートが駅業務を行う(業務委託駅)で[1]、自動改札機およびみどりの窓口が設置されている。また、駐輪場と階段を利用した自由通路がある。
のりば
利用状況
駅周辺
篠栗線、香椎線の立体交差部に後から設置された駅であるため、住宅地の中のややわかりにくい場所にある。
- 粕屋町役場
- 駕与丁公園(駕与丁池)
- 福岡県立福岡魁誠高等学校
- 粕屋町立粕屋中央小学校
- サンレイクかすや
- 福祉センター(粕屋町)
- 粕屋町総合体育館(かすやドーム)
- 粕屋フォーラム(粕屋町立図書館・歴史資料館)
- 粕屋警察署 粕屋交番
- 長者原郵便局
- 福岡県道24号福岡東環状線
- 福岡県道607号福岡篠栗線
- 西鉄バス「粕屋中央小学校前」停留所、「長者原」停留所
バス路線
駅ロータリー内に「長者原駅ロータリー」停留所があり、ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス)の路線が発着する[16]。
- ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス)
- ※片回り循環のため、粕屋町商工会前方面への乗車はできない。なお、西鉄バスの「長者原」停留所にはこの路線の停留所も併設されている。
- ※片回り循環のため、スポーツ公園(粕屋中央スポーツ公園)方面への乗車はできない。
隣の駅
脚注
- ^ a b c “鉄道駅業務・旅行事業 福岡駅事業所”. JR九州サービスサポート株式会社. 2020年2月7日閲覧。
- ^ a b c d “新駅その後⑫ 篠栗線 長者原駅”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1993年1月21日)
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ a b c 鶴通孝「日本縦断各駅停車 第5章 門司港から下る2」『鉄道ジャーナル』第492号、鉄道ジャーナル社、2007年10月、68 - 81頁。
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ^ 長者原駅と接続目指す、福岡空港駅…促進協発足-讀賣新聞平成29年9月21日
- ^ (日本語). RKBニュース (RKB毎日放送). (2021年5月26日). オリジナルの2021年5月26日時点におけるアーカイブ。2021年5月26日閲覧。
- ^ 福岡県粕屋町公式ウェブページ 町のあらまし・シンボルマーク
- ^ a b c d “長者原駅 時刻表(JR九州)”. 九州旅客鉄道. 2022年9月13日閲覧。
- ^ a b “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月7日閲覧。
- ^ 粕屋町 町勢要覧 JR各駅別利用状況
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(平成28年度)” (PDF). 九州旅客鉄道 (2017年7月31日). 2017年8月7日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年9月24日閲覧。
- ^ “ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス)|粕屋町”. www.town.kasuya.fukuoka.jp. 2021年3月22日閲覧。
- ^ “ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス) Aコース路線図”. 粕屋町. 2022年9月13日閲覧。
- ^ “ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス) Aコース時刻表”. 粕屋町. 2022年9月13日閲覧。
- ^ “ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス) Dコース路線図”. 粕屋町. 2022年9月12日閲覧。
- ^ “ふれあいバス(粕屋町福祉巡回バス) Dコース時刻表”. 粕屋町. 2022年9月13日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 長者原駅(駅情報) - 九州旅客鉄道