鈴木 一誌(すずき ひとし、1950年4月8日 - )は、日本のグラフィックデザイナー、映画批評家である。
経歴
東京造形大学中退[1]。杉浦康平事務所に12年間在籍したのち、1985年に独立[3]。1981年、第1回ダゲレオ出版評論賞を受賞する[4]。1998年、第29回講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞する[5]。1995年から1999年にかけて、『知恵蔵』のフォーマットをめぐる裁判が朝日新聞社とのあいだで行われ、2001年、その記録をまとめた『知恵蔵裁判全記録』が刊行される[6]。2001年より戸田ツトムとともに雑誌『d/SIGN』の責任編集にたずさわる[7]。2011年、土本典昭との編著『全貌フレデリック・ワイズマン アメリカ合衆国を記録する』が刊行される[8]。
著書
単著
- 『ページと力 手わざ、そしてデジタル・デザイン』(青土社、2002年、増補新版2018年)
- 『画面の誕生』(みすず書房、2002年)
- 『重力のデザイン 本から写真へ』(青土社、2007年)
- 『ブックデザイナー 鈴木一誌の生活と意見』(誠文堂新光社、2017年)
共編著
- 『想像力博物館』(作品社、1993年、荒俣宏・春井裕と共著)
- 『知恵蔵裁判全記録』(太田出版、2001年、知恵蔵裁判を読む会と共編著)
- 『映画の呼吸 澤井信一郎の監督作法』(ワイズ出版、2006年、澤井信一郎と共著)
- 『全貌フレデリック・ワイズマン アメリカ合衆国を記録する』(岩波書店、2011年、土本典昭と共編著)
- 『小川プロダクション『三里塚の夏』を観る 映画から読み解く成田闘争』(太田出版、2012年、編著、DVD付)
- 『1969新宿西口地下広場』(新宿書房、2014年、大木晴子と共編著)
- 『デザインの種 いろは47篇からなる対話』(大月書店、2015年、戸田ツトムと共著)
- 『絶対平面都市』(月曜社、2016年、森山大道と共著)
- 『ドキュメンタリー作家 王兵 現代中国の叛史』(ポット出版プラス、2020年、土屋昌明と共編著)
脚注
- ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.287
- ^ “鈴木一誌”. みすず書房. 2014年4月21日閲覧。
- ^ “ドキュメンタリー・コース講師紹介”. 映画美学校. 2014年4月21日閲覧。
- ^ “鈴木一誌 (すずき ひとし)”. 写真の会. 2014年4月21日閲覧。
- ^ “講談社出版文化賞 【ブックデザイン賞】 (過去の受賞者一覧)”. 講談社. 2014年4月21日閲覧。
- ^ “インタビュー 鈴木一誌氏に聞く 『知恵蔵裁判全記録』 「思想的事件」の全貌”. ライン・ラボ (2001年2月). 2014年4月21日閲覧。
- ^ “講師インタビュー - 鈴木一誌”. ミームデザイン学校 (2010年2月5日). 2014年4月21日閲覧。
- ^ 前田晃一 (2011年9月). “今月の一冊 - 「全貌フレデリック・ワイズマン アメリカ合衆国を記録する」”. 神戸映画資料館. 2014年4月21日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 鈴木一誌 - 日本映画データベース