釧路市こども遊学館(くしろしこどもゆうがくかん)は、北海道釧路市にある体験参加型の社会教育施設。科学館と児童館の機能を併せ持つ。
釧路市こども遊学館 | |
---|---|
| |
施設情報 | |
前身 | 釧路青少年科学館 |
開館 | 2005年(平成17年) |
所在地 | 〒085-0017 日本北海道釧路市幸町10丁目2 |
位置 | 北緯42度59分12秒 東経144度22分44秒 / 北緯42.98667度 東経144.37889度 |
外部リンク | 釧路市こども遊学館 |
プロジェクト:GLAM |
概要
(釧路市青少年科学館)の後継施設として、2005年7月に開館した。体験型の展示物とプラネタリウムなどの視聴覚施設を持つ。また、天体観測用ドームや望遠鏡を搭載した移動天文車「カシオペヤ号」を所有している。
運営は(釧路市民文化振興財団)及びNPO法人こども遊学館市民ステージがコンソーシアムを組織し、指定管理者として釧路市より委託されて行っている[1]。理念の一つに「市民協働」を掲げ、市民ボランティアも多数参加している。
「来館者が自ら遊び、遊びを通して学ぶ」というコンセプトのため、展示についての解説表示は必要最低限にとどめている。
2006年、基本設計から実施設計まで市民が協議に参加した公共建築としての在り方が評価され、日本建築学会北海道支部が主催する第31回(北海道建築賞)を受賞した[2]。また同年、(ディスプレイ産業賞)優秀賞(経済産業省商務情報政策局長賞)を受賞した[3]。
年譜
前史
- 1963年(昭和38年)6月15日 - 前身施設 釧路青少年科学館 開館。
- 1997年(平成9年) - 釧路シビックコア計画の一環として、構想があがる。
- 1999年(平成11年) - 教育委員会内にこども遊学館開設準備室が設置される。
- 2000年(平成12年) - 「(仮称)こども遊学館をつくり・育てる会」が発足。「出前遊学館」と称しコミュニティセンターや児童館での出張実験・展示を行う。
- 2003年(平成15年) - 「(仮称)こども遊学館をつくり・育てる会」を解消し、NPO法人こども遊学館市民ステージが発足、工事着工。
- 2004年(平成16年) - 指定管理者制度の適用を決定。
- 2005年(平成17年)1月18日 - 釧路青少年科学館 閉館。
本史
建築概要
- 面積 - 7,027.00m2
- 設計 - 株式会社アトリエブンク
- 5階建て 全面ガラス張り。上空から見た形状は非対称な米粒型。
- 駐車台数 - 93台 (土日祝は市役所第2駐車場も使用できるため約150台)
施設
1F
さんさんひろば・あそびらんど
- 屋内砂場:室内の砂場としては日本最大規模であり、世界でも最大級。
- ネットジャングル:1階から2階にかけて設置してある巨大な遊具。炭坑トンネルから入り、迷路のようなネットの中を自由に動き回ることができる。
- おはなしハウス:多くの絵本が置いてある。おはなし会や紙芝居、親子遊び等が行われる。
- キッズテント:様々なコスチュームや懐かしい遊具で遊ぶことができる。
- 他にもワークショップコーナー、サウンドタワー、不思議な球体など。
2F
吹き抜け、スタッフルーム
3F
ふしぎらんど
- スターエッグ:1階砂場の真上に位置する、大きな卵型のプラネタリウム投影室。光学式とデジタル式の統合型プラネタリウム、コニカミノルタ社の(ジェミニスターII)を設置している。全国でも珍しく、オリジナル番組を自主制作している。通常投影は幼児向け、家族向け、一般向けがあり、専門スタッフによる今夜の星空の生解説もある。月に一度、様々なテーマで夜間特別投影が行われる。ドーム直径15m、座席数120席。
- 水のプレイテーブル/音のプレイテーブル/風のプレイテーブル/振動のプレイテーブル/光のプレイテーブル/コスモパワージム:遊びながら化学実験が体験できる展示コーナー。
- サイエンスポット:主に土日に、サイエンスショーが行われる。
- 他にも人力プロペラやシャボンチューブなど。
4F
吹き抜け
ものしりらんど
- ものしり研究所:インターネットの使用や、学習に関する本やDVDを閲覧できる。
- 実験工房・創作工房:実験、創作のイベント時に使われる。小中学生の実験学習にも使用される。
5F
機械室などのため、一般公開していない。