金平成園(かねひらなりえん)とは、青森県黒石市にある日本庭園。別名「澤成園(さわなりえん)」[2]。津軽で盛んであった(大石武学流)の造園を代表する庭園である。国の名勝。
歴史
津軽地方の政治家・実業家であった加藤宇兵衛が、凶作に苦しむ農民に仕事を与えるために作庭を依頼[3]。求めに応じ、1892年(明治25年)に(武学流)3代目高橋亭山が作庭に着手した。しかし、その時既に80歳を迎えていた亭山は庭園の完成を待たずに死去したため、弟子の4代目小幡亭樹、5代目池田亭月らが後を継ぎ、1902年(明治35年)に完成させた[2]。
2006年に国の名勝に指定[4]され、同年から当時の所有者(個人)によって保存修復工事を実施。工事が完了した2015年春から公開を始めた[1]。 2019年11月、それまでの所有者が庭園を黒石市に無償譲渡した[5]。
名称の由来
庭園の名称は、「万民に金が行きわたり、平和な世の中になるように」という宇兵衛の願い[2]から、「金平成園」と名付けられた。加藤家が1897年(明治30年)頃まで営んでいた酒造業の屋号「澤屋成之助」から、「澤成園」とも呼ばれている[3]。
関連項目
参照
外部リンク
- 金平成園(澤成園) 青森県庁ウェブサイト
- 金平成園(澤成園) - 国指定文化財等データベース(文化庁)