酒匂 一郎(さこう いちろう[1]、1954年[2]-)は、日本の法学者。法学博士 [1][3]。専門は法哲学(法理学)。九州大学法学研究院教授(2019年度現在)[1]。法システムの基本構造の他、多文化主義をめぐる現代正義論、情報社会の秩序問題、生命倫理と法、グスタフ・ラートブルフ及び関連の法思想、法的思考の比較思想史などについて研究[1]。
経歴
1973年3月鹿児島県立加治木高等学校卒業[3]。同年4月に九州大学法学部へ入学し、1978年3月に卒業[3]。同年4月、九州大学大学院法学研究科基礎法学専攻へ進学し、1980年3月に修士課程修了、1984年3月に博士課程単位取得退学 [3]。同年4月から1986年3月まで九州大学法学部助手を務める[3]。1987年3月に論文「全体性の法思想 その構造と展開」で九州大学より法学博士号授与[4]。1989年3月に九州大学法学部助教授に就任し、1995年6月に教授へ昇任[3]。2019年度現在、大学院法学研究院基礎法学部門に所属し法学部と大学院法学府の他、大学院法務学府(法科大学院)、大学院システム生命科学府、大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻を担当[1]。その他、九州大学副学長や日本法哲学会理事を務める[1]。
日本法哲学会、世界法哲学社会哲学学会連合、情報ネットワーク法学会、生命倫理学会に所属[1]。