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選鉱(せんこう、英語: mineral processing / ore dressing)は、採掘した鉱石を有用鉱物と不用鉱物(脈石)とに分離する作業。または、異なる複数種類の有用鉱物を互いに分離する作業。
概説
選鉱は、製錬に持ち込む前の工程である。ただし、選鉱のみで目標の鉱物を高純度で得られる場合(ある種の非金属鉱物や自然金など)は、選鉱を最終工程とすることがある。選鉱を行わず、鉱石の乾燥処理のみで留めるグアノのようなケースもある。物理的な選別が困難なボーキサイトについては、選鉱工程の代わりにアルミナ精製などの化学処理工程を置く。
選鉱は、鉱物の物理的性質の違いを利用して行われる。鉱石や鉱物の種類に応じて様々な選鉱法があるが、最も広く行われているのは浮遊選鉱である。ただし、錫やタングステンなどの比重の大きい鉱物については、比重選鉱を適用することが多い。また、石綿の場合、空気(真空)選鉱と呼ばれる特殊な方法を用いる。金や水銀に関しては、産出状況によっては手選鉱(手選)のみで製錬に持ち込むこともある。手選鉱は、浮選選鉱や比重選鉱などの準備工程として行なわれることも多い。
選鉱はあくまでも鉱物の仕分けの過程であり、その前後で鉱物の化学組成は変化しない。
古くから用いられる人手による比重選鉱の方法として、(椀掛け)(英: panning)があり、砂金の現地での採取に利用される[1][2]。
基本的な工程
- 鉱石を粉砕する。
- 粒度の分級をする。
- 適切な選鉱法(下記参照)を用いて有用鉱物を抽出する。
- 脱水・乾燥する。
- →製錬へ
選鉱法の種類
脚注
外部リンク
- 『(選鉱)』 - コトバンク