この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2023年3月) |
製錬(せいれん、smelting)とは、鉱石を還元することによって金属を取り出す過程のことである。製錬によって取り出された金属は純度が低い場合が多く、純度を高めるために精錬が必要な場合がある。ここまでのプロセスを冶金ということがある。
なお、硫黄、黒鉛、滑石、ケイ素(金属ケイ素)など、非金属の精製も製錬と呼ぶ場合がある(とくに硫黄は溶融による不純物の除去が必要なため、硫黄鉱山には製錬所が併設されている事が多かった)。また、三酸化ヒ素(いわゆる亜ヒ酸)や三酸化アンチモンなど、金属化合物の精製工程も(原料・工程が狭義の製錬と密接しているため)製錬の範疇に入れる場合もある。
現在、アンチモンやアルミニウム、ケイ素のように経済的理由から日本での製錬が行われなくなった金属も存在する。逆に、水銀や貴金属(金、銀、パラジウムなど)は、環境保護や資源保護の観点からリサイクルの一環として、鉱石から廃棄物に原料を変更して日本国内での製錬が続いている。
手法
- 乾式製錬
- 炉を用いて鉱石を融解し、目的の金属を得る方法。
- 鉱石を熱して、鉱石から金属を液状にして取り出す溶融製錬、ガス状になった金属を冷却して液化・昇華させる蒸留製錬などがある。
- 銅・鉛・亜鉛・水銀・硫黄(非金属。焼き取り法)など
- 湿式製錬
- アルカリや酸を用いて、鉱石に含まれる目的の金属を溶解し、その溶液から金属を取り出す方法。
- 金・銀・白金・硫黄(オートクレーブ法)など。
この他、還元製錬、溶融塩電解などの方法がある。
日本の製錬所
詳細は「(日本のアルミニウム製錬#日本国内のアルミニウム製錬所一覧)」を参照