赤坂ドリブンズ(あかさかドリブンズ)は、競技麻雀のチーム対抗戦のナショナルプロリーグ・Mリーグのチーム。博報堂DYメディアパートナーズがオーナー企業となり、2018年に設立された。Mリーグの初代優勝チーム[1]。
赤坂ドリブンズ |
2018年創設(5年目) |
所属選手 |
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戦績 |
オーナー企業 |
博報堂DYメディアパートナーズ |
略歴
2018年8月7日に行われた第1回Mリーグドラフト会議において、1巡目に無冠ながら最高位戦準優勝の経験を持つ園田賢[2]、2巡目に最高位3期などの実績を持つ村上淳[2]、3巡目に雀王4期・最強位などの実績をもつ鈴木たろう[2] を指名した。3巡目のたろうは、渋谷ABEMAS・U-NEXT Piratesと重複指名となったが、監督の越山剛が当たりクジを引き当て、獲得となった[3]。
村上・たろうについては、所属団体のトップタイトルを複数回獲得している。また園田を含め、全員が各団体におけるトップリーグ所属選手の起用となった。
2018年度レギュラーシーズンでは、無冠で知名度が低かった園田が、一時個人首位に立つなどチームを牽引。11月から1月までEX風林火山と首位争いを繰り広げたものの、2月に大きく崩れ4位転落。辛くもファイナル出場圏内に踏みとどまった。ファイナルシーズンでは、初日から3連勝を決めるなど終始強さを見せた。たろうの+339.2ptを筆頭に、個人成績3位までを独占し、初年度優勝チームに輝いた。
2019年7月9日に行われた第2回Mリーグドラフト会議では、レギュレーション改定によりチーム選手の男女混合が義務付けられた。4人目の選手として、最高位戦より丸山奏子[2] を指名した[4]。丸山はプロ2年目の無名選手であるが、「育成枠」と位置付けられ、既存3選手の指導を受けながら参戦することとなった[5]。
2019年度レギュラーシーズンでは、昨年の稼ぎ頭だった園田が大不振に陥り、たろうも不調で新規参戦の丸山の登板機会を作れないという苦しい状況が続き、一時チームポイントが-500を下回るなど危機的状態となった。しかし、1月下旬からようやく復調し、チーム4連勝を飾るなどセミファイナル進出圏内を猛追した。終盤6位に立っていたPiratesと激しく競り合い、シーズン最終戦でトップを取ればセミファイナル進出という条件を残したものの、村上は4着となり7位でレギュラーシーズン敗退となった。園田、たろう、丸山が苦戦を強いられた中で、村上が個人成績2位に入るなど孤軍奮闘が目立った。
2021年度レギュラーシーズンおよび2022年度レギュラーシーズンを7位で終えたドリブンズは、Mリーグの規定により選手を入れ替えることになった。2023年5月29日に、園田とたろうは契約を更改し、村上と丸山は契約を満了することが発表された[6]。
所属選手
監督
赤坂ドリブンズの監督を務める越山 剛(こしやま ごう、1973年3月23日[7][8] - )は、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属する(プロ雀士)であり[7][8]、広告代理店である博報堂の社員でもある[9]。東京都大田区出身で、血液型はO型[7][8]。
越山は1996年に博報堂に入社したのち、同社の営業局に在籍していた[9]。2000年からは博報堂DYメディアパートナーズのスポーツ事業局に異動となり、スポーツ関連のマネジメント事業などをこなす[9]。その後はビジネス開発局への在籍期間を挟み、2015年からは博報堂コンテンツビジネス室所属となった[9]。その一方で越山は2014年に最高位戦日本プロ麻雀協会の[7]第39期後期会員として麻雀プロとなった[8]。その後、2018年のMリーグ発足に際し、初代チェアマンの藤田晋が社長を務めるサイバーエージェントと交流のあった博報堂がチームのサポート企業として参入することになり、藤田とも関わりのあった越山がチーム監督として起用された[9]。赤坂ドリブンズの監督としては、メンバースカウトや[10]出場選手の決定役などを務めている[11]。個人としては、2020年時点で最高位戦のD2リーグに所属している[8]。
チーム成績
総合成績
赤坂ドリブンズ シーズン成績 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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総合 | レギュラーシーズン | セミファイナル | ファイナル | ||||||||||||||||||||||||||||||
シーズン | 総合 順位 | 順位 | ポイント | 平均 | 試合数 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 1着率 | 連対率 | 4着 回避率 | 順位 | トータル ポイント | SFシリーズ ポイント | 持越 | 試合数 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 順位 | トータル ポイント | Fシリーズ ポイント | 持越 | 試合数 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | |||
2018-19 | 優勝 | 4位 | ▲8.7 | ▲0.1 | 80 | 25 | 18 | 11 | 26 | 31% | 54% | 68% | 1位 | 594.5 | 598.8 | ▲4.3 | 24 | 10 | 8 | 5 | 1 | ||||||||||||
2019-20 | 7位 | 7位 | ▲276.3 | ▲3.1 | 90 | 20 | 20 | 26 | 24 | 22% | 44% | 73% | |||||||||||||||||||||
2020-21 | 4位 | 3位 | ▲3.2 | ▲0.0 | 90 | 24 | 20 | 22 | 24 | 27% | 49% | 73% | 3位 | 26.6 | 28.2 | ▲1.6 | 16 | 4 | 4 | 3 | 5 | 4位 | ▲59.7 | ▲73.0 | 13.3 | 12 | 1 | 5 | 4 | 2 | |||
2021-22 | 7位 | 7位 | ▲263.8 | ▲2.9 | 90 | 21 | 22 | 24 | 23 | 23% | 48% | 74% | |||||||||||||||||||||
2022-23 | 7位 | 7位 | ▲514.3 | ▲5.5 | 94 | 19 | 22 | 31 | 22 | 20% | 44% | 77% |
レギュラーシーズン
シーズン | 順位 | 総合 | 選手・得点 | |||||||
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2018-19[12] | 4位 | ▲8.7 | 園田賢 | 123.2 | 鈴木たろう | 30.1 | 村上淳 | ▲162.0 | ||
2019-20[13] | 7位 | ▲276.3 | 村上淳 | 366.7 | 鈴木たろう | ▲125.6 | 丸山奏子 | ▲139.8 | 園田賢 | ▲377.6 |
2020-21[14] | 3位 | ▲3.2 | 村上淳 | 122.9 | 鈴木たろう | 6.5 | 園田賢 | ▲28.7 | 丸山奏子 | ▲103.9 |
2021-22 | 7位 | ▲263.8 | 鈴木たろう | 132.0 | 丸山奏子 | 45.0 | 園田賢 | ▲56.7 | 村上淳 | ▲384.1 |
2022-23 | 7位 | ▲514.3 | 園田賢 | 262.1 | 丸山奏子 | ▲141.6 | 村上淳 | ▲307.5 | 鈴木たろう | ▲327.3 |
セミファイナル
シーズン | 結果 | 総合 | 持越 | セミファイナル | 選手・得点 | |||||||
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2019-20 | レギュラーシーズン敗退 | |||||||||||
2020-21 | 3位 | 26.6 | ▲1.6 | 28.2 | 鈴木たろう | 58.4 | 園田賢 | 52.3 | 丸山奏子 | ▲0.9 | 村上淳 | ▲81.6 |
2021-22 | レギュラーシーズン敗退 | |||||||||||
2022-23 | レギュラーシーズン敗退 |
ファイナル
個人成績
選手別成績
役満
シーズン | シリーズ | 通算回 | 日付・曜日・回 | 局 | 役 | 東家 | 南家 | 西家 | 北家 | 出典 | ||
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2020-21 | セミファイナル | 第12戦/全24戦 | 2021年4月20日 | 火 | 第2戦 | 東3局 | 四暗刻 | 二階堂亜樹 | 黒沢咲 | 鈴木たろう | 松本吉弘 | |
2022-23 | レギュラー | 第157戦/全188戦 | 2023年2月23日 | 木 | 第1戦 | 南4局3本場 | 国士無双 | 堀慎吾 | 近藤誠一 | 園田賢 | 黒沢咲 |
和了者 放銃者
脚注
- ^ 赤坂ドリブンズが初代王者 Mリーグファイナル最終日 デイリースポーツ 2019年4月2日
- ^ a b c d 園田賢,村上淳,鈴木たろう,丸山奏子(インタビュー)「【TOPICS】初年度チャンピオンチーム論理を突き詰め連覇を狙う」『朝日新聞デジタル』、2019年12月10日 。2020年3月1日閲覧。
- ^ “「Mリーグ」ドラフト会議2018”. M.LEAGUE(Mリーグ) (2018年8月8日). 2019年11月4日閲覧。
- ^ “2019シーズンドラフト会議開催 8人が指名・交渉へ/麻雀・Mリーグ”. ABEMA麻雀TIMES (2019年7月9日). 2019年11月4日閲覧。
- ^ 広報, 赤坂ドリブンズ. “「7ソーは手出しです」から始まるシンデレラストーリー Mリーグドラフト会議2019 赤坂ドリブンズ丸山指名の裏側”. 麻雀ウォッチ. 2019年11月23日閲覧。
- ^ 赤坂ドリブンズが村上淳、丸山奏子との契約満了を発表 園田賢と鈴木たろうは残留/麻雀・Mリーグ ABEMATIMES 2023年5月29日
- ^ a b c d e f g “”. 麻雀ウォッチ. ムー (2018年1月1日). 2020年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2020年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月15日閲覧。
- ^ a b c d e f “”. センタードット. 博報堂 (2019年6月5日). 2020年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月15日閲覧。
- ^ 麻雀ウォッチ編集部 (2019年1月4日). “”. 麻雀ウォッチ. ムー. 2020年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月15日閲覧。
- ^ 麻雀ウォッチ編集部 (2019年1月6日). “”. 麻雀ウォッチ. ムー. 2020年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月15日閲覧。
- ^ a b 近代麻雀2019年6月号特別付録 「Mリーグ2018選手データ名鑑」
- ^ a b “”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2020年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月4日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
- ^ a b “”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2021年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月30日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
外部リンク
- 赤坂ドリブンズ Mリーグ公式HP チーム紹介
- 赤坂ドリブンズ (@AkasakaDrivens) - Twitter
- Drivens Academy(ドリブンズアカデミー) (@DrivensAcademy) - Twitter
- 赤坂ドリブンズ - YouTubeチャンネル
- Mリーグ2018 10月→12月(ハイライト) - ABEMA
- Mリーグ2018 レギュラーシーズン(ハイライト) - ABEMA
- Mリーグ2018 ファイナルシリーズ(ハイライト) - ABEMA
- Mリーグ2019 9/30→12/20(ハイライト) - ABEMA
- Mリーグ2019 レギュラーシーズン(ハイライト) - ABEMA
- Mリーグ2020 レギュラーシーズン REVIEW 赤坂ドリブンズ - ABEMA
- Mリーグ ベストコレクション - ABEMA