西ノ島町(にしのしまちょう)は、島根県の町。隠岐郡に属し、隠岐諸島の西ノ島に所在する。
にしのしまちょう 西ノ島町 | |
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国賀海岸・摩天崖 | |
国 | 日本 |
地方 | 中国地方、山陰地方 中国・四国地方 |
都道府県 | 島根県 |
郡 | 隠岐郡 |
市町村コード | 32526-1 |
法人番号 | 8000020325261 |
面積 | 55.96km2 |
総人口 | 2,619人 ([編集]) (推計人口、2023年4月1日) |
人口密度 | 46.8人/km2 |
隣接自治体 | (海上で隣接) 隠岐郡海士町、知夫村 |
西ノ島町役場 | |
町長 | (坂栄一秀) |
所在地 | 〒684-0211 島根県隠岐郡西ノ島町大字浦郷534番地 北緯36度05分35秒 東経132度59分40秒 / 北緯36.09317度 東経132.99433度座標: 北緯36度05分35秒 東経132度59分40秒 / 北緯36.09317度 東経132.99433度 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 | |
ウィキプロジェクト |
地理
島は山がちで、耕地は少ない。南岸は島前3島に囲まれた穏やかな海で、良港が多い。北岸は荒海であるが良漁場である。 1915年(大正4年)島中央の地峡部を南北に貫く船引運河が開削され、島南部の港から北部の漁場へ簡単に行けるようになった。南岸の浦郷港は隠岐最大の漁業基地となっている。
歴史
古代の隠岐国知夫(ちぶり)郡三田(みた)郷の地である。延喜式神名帳の名神大社である由良比女神社をはじめ、式内社が多い。また、1332年(元弘2年)には隠岐国に後醍醐天皇が配流されるが、天皇の配流地が現・西ノ島町の「黒木御所」とする説がある。
- 1957年(昭和32年)2月11日 - 知夫郡浦郷町・黒木村が(新設合併)し、西ノ島町が発足。
- 1969年(昭和44年)4月1日 - 隠岐郡の所属となる。
- 2005年(平成17年)4月23日 - 西ノ島大橋が開通。
- 2018年(平成30年)7月21日 - 西ノ島町コミュニティ図書館 いかあ屋が開館。
離島ブーム
内地からの離島振興や離島観光地化の影響により、1967年(昭和42年)頃に離島への観光客が増加した[1]。さらに隠岐諸島は1963年(昭和38)年に国立公園(大山隠岐国立公園)に指定された。
それ以前の隠岐の人々にとって、海は日常的なものであり観光の対象や、とりわけ美しいと感じる景観ではなかった。しかし、国立公園への指定をきっかけに突然観光客が激増したことで、旅館、民宿、土産物屋は無論のこと一般の人々も魚を売り、民宿を手伝い大いに潤った。国賀海岸では、国賀祭も始まり、皇太子来町のきっかけにもつながった[2]。1968年(昭和43年)には離島の観光ブームによる、観光客や釣り客、島民のおかげで隠岐汽船の経営は黒字になった[3]。
人口
西ノ島町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 西ノ島町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |
■紫色 ― 西ノ島町 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |
西ノ島町(に相当する地域)の人口の推移 | ||
総務省統計局 国勢調査より |
姉妹都市
教育
- (西ノ島町立西ノ島小学校)
- (西ノ島町立西ノ島中学校)
- (西ノ島町コミュニティ図書館 いかあ屋)
- 2018年7月21日、浦ノ谷地区に開館。建物面積は約1000平方メートル。開館時の蔵書数は約2万3000冊、収蔵最大冊数5万冊の規模を持つ。多目的室や娯楽室、キッズスペース、カフェスペース、クッキングスタジオが併設されている[4]。
交通
航路
西ノ島を発着する航路は島西部の別府港を起点としており、ここから隠岐汽船が本土の七類港(島根県松江市)および境港(鳥取県境港市)へと、フェリー(フェリーくにが、フェリーおき、フェリーしらしま)および高速船(レインボージェット)を運航している[5]。
上記航路は島前内各島にも寄港するが本数が少ないため、同じく別府港から隠岐観光が島前の内海内で島前内航船を運航し、フェリーどうぜんおよび内航船いそかぜの2隻で中ノ島の菱浦港および知夫里島の来居港とを結んでいる。この内航船は一部隠岐汽船の本土行航路とも接続している[6]。
バス
西ノ島町営バスが浦郷・別府間を中心に島内を運行している。バス便は一部本土行航路との接続がある[7]。
道路
観光
自然
展望所
- 赤尾展望所
- (鬼舞展望所)
運河
- 船引運河 - 西ノ島中央部に位置する、内海と外海を結ぶ運河。1915年(大正4年)開削。
ダム
旧跡・神社
文化
神社
芸能
- 隠岐島前神楽
- (十方拝礼)
- (庭の舞)
行事
- でやんな祭 - 別府地区で毎年2回行われる造酒神事。この神事により造られた酒の出来具合で豊凶を占う。
- (精霊船(シャーラ船)) - 毎年8月16日早朝に行われる送り盆の伝統行事。2004年(平成16年)記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択[10]。木や竹の骨組みに葦や藁を巻きつけて作られる船:精霊(シャーラ)船に先祖の霊と供物を乗せて海へと見送る。船は各集落ごとに住民が協力しながら数か月かけて制作する。マストは盆旗(ぼんばた)と呼ばれる色紙によって、色鮮やかに飾りつけられる[11]。
方言
隠岐の方言には島それぞれ独特のアクセントがあり、西ノ島内でも地域別に違いがある。[12]
料理
出身者
出典
- ^ 西ノ島町小中学校教員会『ふるさと 隠岐 西ノ島』西ノ島町小中学校教員会、1995年3月、12頁。
- ^ 小坂勝昭『離島「隠岐」の社会変動と文化ー学術的研習ー』株式会社御茶の水書房、2002年2月5日、143頁。
- ^ 隠岐汽船株式会社『隠岐汽船創立百周年記念誌ー百年の航跡』隠岐汽船株式会社、1995年10月1日、90頁。
- ^ https://oki.keizai.biz/headline/395/ 隠岐経済新聞 記事「西ノ島に「コミュニティ図書館 いかあ屋」 隠岐4島に公共図書館出そろう」 2019年6月10日閲覧
- ^ http://www.oki-kisen.co.jp/timetable/ 隠岐汽船HP 2018年4月16日閲覧
- ^ http://www.town.nishinoshima.shimane.jp/files/original/20180119085419202.pdf 西ノ島町HP内「島前内航船【いそかぜ】【フェリーどうぜん】時刻表」 2018年4月16日閲覧
- ^ http://www.town.nishinoshima.shimane.jp/files/original/20180208101911302.pdf 西ノ島町HP内「町営バス・時刻表」 2018年4月16日閲覧
- ^ “観光バスガイドマップ”. 隠岐観光. 2018年4月15日閲覧。
- ^ “観光船ガイドマップ”. 隠岐観光. 2018年4月15日閲覧。
- ^ “国指定文化財等データベース:隠岐西ノ島のシャーラブネ”. 文化庁. 2018年4月20日閲覧。
- ^ “西ノ島満喫☆観光 【イベント】:精霊船(しゃーらぶね)”. 西ノ島町. 2018年4月20日閲覧。
- ^ a b c 隠岐 西ノ島の今昔、西ノ島町、1995年
- ^ “シマネスク36 美味・お国自慢”. 2018年4月15日閲覧。
- ^ “西ノ島町 2014年 町勢要覧” (PDF). 西ノ島町役場 (2014年). 2018年4月15日閲覧。
外部リンク
- 行政
- 公式ウェブサイト
- 西ノ島町 (@nishinoshima_official) - Instagram
- 教育
- 西ノ島町コミュニティ図書館
- 観光
- 一般社団法人 西ノ島町観光協会
- 隠岐・西ノ島いいね!
- 地図
- 西ノ島町に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- 島根県隠岐郡西ノ島町/島根県知夫郡西ノ島町 (32526A1968) | 歴史的行政区域データセットβ版 - Geoshapeリポジトリ
- 地図 - Google マップ